これが新型ゴルフGTIだ

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VWゴルフGTI (2020): テスト、価格、エンジン、市場ローンチ、PS

8代目ゴルフの標準型に続き、早くもGTIバージョンがお披露目された。
以下、装備、ドライビングパフォーマンス、そして価格の最新情報だ!

➤ 価格と市場ローンチ
➤ デザイン
➤ インテリア
➤ エンジンとパフォーマンス

待望のスポーティゴルフ、新型GTIがやってくる! ディーラーに並び始めるのは今年の中盤から。価格に関してVWから公式発表はまだない。しかし、我々の予想では、DSG搭載のゴルフGTIの基本価格は38,000ユーロ(約475万円)くらいだろう。新型GTIは3月5日から3月15日まで開催されるジュネーブショー2020で一般公開される。

グリルの赤いGTIデカールの下にあるライトバーは標準装備だが、フォグランプはオプション。前の車にとっては何が迫っているかわかりやすく、なおかつハニカムをうまく利用した形状ではあるが、率直に言って美しいかどうかは判断に悩む。

見た目、新型GTIは以前より攻撃的だ

GTIの新しいエプロンはゴルフGTDやプラグインハイブリッド、ゴルフGTEと共有のもので、非常に見栄えのする目立つものだ。フロントグリルのハニカムインレットには、5つのセグメントに分割された巨大な吸気口と新しいフォグライトが組み合わさっている。新型GTIのフロントは、その大きなエアインテークとともに、先行モデルよりもはるかにアグレッシブなデザインが採用されている。そして、VWロゴの左右に備わった新しいデイタイムランニングライトバーがグリル上で輝く。レッドなアクセントとレッドの「GTI」ロゴは、GTIに不可欠だ。GTIの書体は8世代目用に変更されたが、以前よりも繊細な感じに仕上がっている。その新しいレタリングはサイドにも備わっている。

ニューGTIのニューレタリング。その3文字は以前よりスリムだ。もはや力強さだけでは時代に適合しない、と物語っているよう。

標準型ゴルフより15ミリ低いにもかかわらず、写真で見る限りそうは感じない。これは主に18インチホイールのせいだろう。ところで、新型GTIには19インチホイールさえも選べる(一応、17インチが標準ではあるが)。
リアでは、新しいモデルには従来のGTIを象徴するものがすべて備わっている。スポイラーは、わずかに上向きに湾曲するスポイラーリップを使用して、リアアクスルにダウンフォースをもたらすようにデザインされている。
そしてVWのロゴの下にはGTIとだけあって、ただのゴルフではないことを主張している。
そして、スポーティなリアのエプロンには、ツインパイプエグゾーストシステムが装着されている。ゴルフ8 GTIには、パフォーマンスパッケージと同様に、スポーツエキゾーストシステムもオプションとして用意されている。

ツインのテールパイプを備えたリアエンド。

フルに毎日使えるGTIのインテリア

もちろん、GTIはインテリアの標準型ゴルフよりも目立ったものでなければならないが、主な違いはメーターなどのディスプレイ・グラフィックスとちょっとした赤い線などのコスメティックスのみで、他はゴルフ8、つまり言ってみればフォルクスワーゲンの会社内の規格に準拠したものになっている。つまり、ボタンの類はほとんど見当たらず、基本バージョンのデジタル機器、およびインターネット接続とネイティブ音声認識機能を備えた最新のインフォテイメント“ステージMIB3”が備わっている。
ただしオリジナルのゴルフ8の試乗時に多くのジャーナリストが指摘した通り、スイッチ類が大幅に削減され、スクリーン上で操作する、あるいは音声で操作することに関しては批判的な意見も少なくなく、スイッチ類は独立した形状のまま残すべきである、という意見もあることは事実である。
その他は、伝統的かつ典型的「GTI」だ。ドライバーならびに助手席のパッセンジャーには、標準的なチェックパターンで覆われた、快適なスポーツシートが用意されている。(オプションで本革ももちろんチョイスできる)より控えめな兄弟モデル、ゴルフGTDとは異なり、赤の対照的なスレッドが際立っている。
そしてドライバーの目の前にはコンパクトなホーンボタンを備えたスポーツステアリングホイールが在る。新しいDSGセレトレバーは極めて繊細だ。自分自身でシフトチェンジしたい場合は、ハンドルの後ろのパドルに手を伸ばして…。待てよ、そうだ思い出した。GTIは6速MTも選べるようになっている。MTを選べば、よりGTIらしく見えるかもしれない。
市場デビューする際には、もちろんMTと7速DSGトランスミッションを自由に選べるようになっているが、おそらく主流はDSGであろう(広報写真もDSG、ということはつまり、それが主流であるということを暗に意味しているのである)。

スポーティだが、日常的な使用に完全に適している。GTIのインテリアは好印象だ。381リットルのラゲッジスペースを備えたGTIは、標準型ゴルフのまま、ということは実用性もゴルフと同様高い。
チェック柄のシート生地はGTIのお約束アイテムだが、もはやゴルフボールとは似ても似つかないセレクター形状に注目。
大きなフットレスト、随所に加えられた赤い線、オリジナルとは違うメーターグラフィックスなどが目を引くが、センターコンソールの赤い照明や、これまた赤いグラフィックスが追加されているナビ画面も専用装備。

性能は以前と同じ

テクノロジーに関しての話題に移ろう。ゴルフ8 GTIは原則として、ゴルフ7 GTIとパフォーマンスに関してはほとんど何も変わっていない。ボンネットの下には、有名なEA 888ガソリンエンジンが搭載されている。2リッター4気筒で排気ガスターボチャージャーにより最高出力245psおよび最大トルク370Nmを発揮する。前述のように、GTIのパワーは7速DSGトランスミッションを介して前輪を駆動する。また、フロントアクスルには電子制御式リミテッドスリップデフが備わっている。
全輪駆動はゴルフ8でもタブーのようで、FFのみである。四輪駆動が欲しい人は、やがて出る(必ずでる)であろう、Rを選べばよいのだから。なお最高速度は以前同様250km/hで自主規制されている。
性能に関しては、同様の性能を有するゴルフ7GTIが参考となる。ゴルフ7GTIの0-100km/h加速は6.3秒だった。ゴルフ8GTIも似たような加速性能であろうと推測される。近々リリースされる予定のトップバージョンのGTI(ゴルフ7でいうところの、GTI TCRみたいなものか)はさらに速くなると予測される。最高出力はおそらく300psを超えよう。
まあこれだけのパワーがあれば「普通の」GTIでも十分速いはずで、あとはその洗練さと、燃費などに進化が問われよう、今はそういう時代なのである。

2リッター4気筒ターボエンジンは245ps&370Nmを発揮する。事務的で無機質なヘッドカバーは、率直に言ってつまらない。 せめてワンポイント化、GTIらしさを演出するべきである。せっかくGTIを、わざわざ購入するのだから、それぐらいはオーナーにサービスしてしかるべき。

追記: 日本市場への導入は2020年内であると思われるが、価格に関してはヨーロッパの価格を鑑みれば、大幅に高くはならない代わりに、それほど安い設定になることもなく、ゴルフ7よりは若干値上げされることも装備内容などを考えれば打倒な線であろう。

Autor: Peter R. Fischer
Photo: Volkswagen AG