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新型「BMW 7シリーズ」はBMWグループ史上最大規模のモデル・アップデートで7月市場投入される 防弾・耐爆性能を備えた「BMW 7シリーズ Protection」も用意される

2026年4月29日

2026年4月23日、BMWはフラッグシップセダンとなる新型BMW 7シリーズを日本初公開した。1977年の初代登場以来、常に技術革新の象徴として進化を続けてきた7シリーズは、今回の大幅改良により再びラグジュアリーセグメントの主導権を握るべく大きな一歩を踏み出した。

今回の新型7シリーズは、BMWにとって史上最大規模のモデル刷新と位置付けられており、第7世代モデルをベースにしながらも、次世代アーキテクチャである「ノイエ・クラッセ」の技術をいち早く採用することで、ブランド全体の技術的方向性を示す役割を担う。今後、この新技術はパワートレインやセグメントを問わず段階的に展開される予定であり、その起点となるのがこのモデルだ。

エクステリアは、BMWの新しいラグジュアリーデザイン言語を体現するものとなった。彫刻的で一体感のある“モノリシック”なフォルムに加え、発光機能を備えた「Iconic Glow」キドニーグリルが強烈な存在感を放つ。さらに、ミニマルな造形のクリスタル調テールライトや整理された面構成により、従来以上に洗練された印象を強調。サイドビューではキャラクターラインと精緻なディテールが高級感を際立たせている。

BMW本社開発部門の先進デザイン、デザインワークス、デザインアイデンティティ部バイスプレジデントのアンダース ワーミング(Anders Warming)氏。

スポーティ志向の顧客に向けては、3種類のBMW Mパフォーマンスモデルを設定。加えてM SportおよびM Sport Proパッケージにより、ダイナミズムを強調した仕様も用意される。さらにBMW Individualによるパーソナライゼーションも大幅に強化され、ハイテクとクラフトマンシップを融合させた「デュアルフィニッシュ」など、かつてない選択肢が提供される。ホイールは20インチから、量産モデルとして初となる22インチまで用意される点も注目だ。

インテリアは、素材とデジタル技術の融合によって新たな次元へと進化した。レザー、ウッド、金属、ガラスといった高品質素材を組み合わせた空間は、視覚的にも触覚的にも上質さを強く訴求する。操作系では新世代のBMWパノラミックiDriveを採用し、助手席専用のパッセンジャースクリーンを初搭載。ドライバーと乗員双方に向けた情報・エンターテインメント体験が大幅に強化された。

12時の位置に赤いアクセントが入るのは「Mスポーツ」。

特等席は後席で間違いない。

後席においては、進化したBMW Theatre Screenが最大の見どころとなる。8Kストリーミングやゲーム、ビデオ通話に対応し、移動空間をシネマやワークスペースへと変貌させる。Bowers & Wilkins製サウンドシステム(Dolby Atmos対応)との組み合わせにより、極めて没入感の高い体験が可能だ。さらにエグゼクティブラウンジシートや4ゾーンエアコン、パノラマガラスルーフなどが標準またはオプションで用意され、ショーファードリブンとしての完成度も一段と高められている。

デジタル面では、BMW Operating System Xを基盤とした新世代インフォテインメントを採用。AIを活用した音声アシスタントにはAmazon Alexa+技術が統合され、自然な対話による操作が可能となった。ナビゲーションはBMW Mapsとして進化し、OTAアップデートやBMW Digital Key Plusなどと合わせ、常に最新状態を維持できる柔軟性も備えている。

パワートレインは、内燃機関、プラグインハイブリッド、そして完全電動モデルという幅広いラインアップを展開。48Vマイルドハイブリッドを採用した高効率エンジンに加え、第6世代eDrive技術を採用する電動モデルは、WLTPで720km以上の航続距離を実現する。充電インフラとの連携やエネルギーマネジメント機能も進化しており、実用性と環境性能の両立が図られている。

さらに大きくなったキドニーグリル。ポジショニングライトは一直線になった。

運転支援機能も大幅に進化した。AIを活用した「BMW Symbiotic Drive」により、ドライバーと車両の関係性を最適化。高速道路では130km/hまでのハンズオフ走行を可能とするHighway Assistant、市街地でのルート誘導を支援するCity Assistantなどが新たに搭載される。さらに駐車支援ではAIによる空間認識と自動操作が組み合わされ、これまで以上に直感的かつ安全な操作が可能となった。

走行性能においては、快適性とダイナミクスの両立が徹底されている。アダプティブ2軸エアサスペンションを標準装備し、電子制御ダンパーによって路面状況に応じた最適な制御を実現。インテグラル・アクティブ・ステアリングやロールスタビライゼーションを備えた上位シャシー制御により、大型セダンでありながら高い俊敏性も確保されている。

BMWらしく7シリーズもドライビングカー。Mスポーツを装備したこの車両はところどころに「M」のロゴがあしらわれ、Mデザインのドアミラーになる。

安全性では、防弾・耐爆性能を備えたBMW 7シリーズ Protectionも用意される。VR9認証を取得し、最高レベルの防護性能を提供しながらも、BMWらしい走行性能を維持している点が特徴だ。

サステナビリティの面でも進化は顕著だ。リサイクル素材の活用や再生可能エネルギーによる生産体制など、車両のライフサイクル全体でCO₂排出量削減を推進。特に電動モデルではその効果が大きく、TÜV認証による透明性の確保も行われている。

生産はドイツ・ディンゴルフィング工場で行われ、すべてのパワートレインを単一ラインで製造する柔軟な体制を構築。2026年7月から世界市場への投入が開始される予定だ。

ボディカラーはツートンカラーになっている。コーチラインを挟んで上がメタリックブルー、下が艶消しのソリッドブルー。

新型7シリーズは、単なるフラッグシップの刷新にとどまらず、BMWの未来戦略そのものを体現するモデルである。ラグジュアリー、デジタル、そして電動化。そのすべてを高次元で融合させたこの1台が、今後のプレミアムセグメントに与える影響は極めて大きい。

Text&Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)