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VWの3列シートを備えたフルサイズSUV「VW アトラス」はぜひとも欲しい一台だ

2026年4月9日

フォルクスワーゲンはアトラスの第2世代を発表した。3列シートを備えるフルサイズSUVであり、新たに高品質な外観を得たこのモデルは、ドイツでもぜひ導入してほしい存在だ。

そもそも、なぜこの「VW アトラス(VW Atlas)」をドイツやヨーロッパで使えないと言われているのだろうか? 確かに全長5メートル超、全幅約2メートルという7人乗りSUVは、狭い駐車場を得意とはしない。しかし、その代わりに圧倒的なスペースと高い快適性を提供し、さらに2027年モデルからは、非常にスタイリッシュで、ほとんどラグジュアリーといえるデザインを備えるようになる。

この点はアメリカ市場において、アトラスをファミリー層の人気モデルへと押し上げる要素となるはずだ。そして率直に言えば、シュコダはすでに新型ペアックで同様のコンセプトを実現している。それならば、なぜアトラスをヨーロッパに導入しないのだろうか?

見違えるほどの進化!

エクステリアは依然として「アトラス」と一目で分かるものの、明らかに洗練され、モダンな印象へと進化した。フロントにはピクセルデザインのLEDヘッドライトと連続するライトストリップ、クローズドタイプのラジエーターグリル、そしてほぼ全グレードに装備されるイルミネーション付きVWロゴが備わり、大型SUVにふさわしい存在感を放つ。リアにも横一文字のLEDライトストリップが採用され、車幅の広さを強調している。

フロントにはスムーズなグリル、発光ロゴ、新しいピクセルLEDヘッドライトが採用されている。

バンパーのハニカム構造は、「ティグアン」や「タイロン」、新型「T-Roc」ですでに見られる意匠だ。こうした視覚的なアップデートにもかかわらず、フォルクスワーゲンによれば基本的なプロポーションはほぼ変わっていない。ホイールサイズはグレードに応じて18インチから21インチまで用意される。

リアにも連続式ライトストリップとイルミネーションロゴが採用されている。

インテリアで真価を発揮

真のハイライトはインテリアにある。コックピットは完全に刷新され、従来モデルと比べて大幅に上質かつモダンな仕上がりとなった。中心となるのは最大15インチのインフォテインメントディスプレイで、ベースモデルでも12.9インチのスクリーンが装備される。フルデジタルのメータークラスターも標準で備わる。

フォルクスワーゲンは素材の質にも力を入れており、本物のウッドトリムやナッパレザーを採用。これにより、室内はほとんどラグジュアリーカーに匹敵する雰囲気を醸し出している。

インテリアは先代に比べて大幅にクオリティが上がっている。アンビエントライトはドアパネルにまで広がる。

特に印象的なのは、多彩なアンビエントライト機能だ。気分に応じて車内をさまざまなカラーで演出できる。また、マッサージ機能付きシートなど、新たな快適装備も追加されている。

さらに新しい操作系として「ドライバー・エクスペリエンス・ダイヤル」が導入された。これにより、音量やドライブモードといった主要機能を直感的に操作できる。3列すべてで十分なレッグルームを確保している点は従来通りであり、「アトラス」はクラス屈指の広さを維持している。

アトラスはその広大な室内空間を維持。全長はわずか2.5cmの拡大にとどまる。

ボンネット下にはEvo5エンジン

パワートレインは改良型の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力は282psと、従来より約13ps向上している。フォルクスワーゲンはこの性能向上について、ターボチャージャーの改良や冷却効率の向上といった技術的最適化によるものとしている。トランスミッションは従来同様8速オートマチックで、前輪駆動または四輪駆動が選択可能だ。

価格は約4万ドルからか

新型「アトラス」は2026年秋にアメリカで発売予定。価格はまだ正式発表されていないが、初期予想では約4万ドル台半ば(約3万4500ユーロ)からとされている。最上位モデルは約5万5000ドル(約4万7500ユーロ=約878万円)に達する見込みだ。

この価格帯であれば、ヨーロッパ市場でも十分に成功する可能性がある。上質なインテリア、新しいライトシグネチャー、充実した快適装備を考えれば、そのコストパフォーマンスは驚くほど高い。残る疑問はただ一つ―フォルクスワーゲンはいつ、この「アトラス」をヨーロッパに導入するのだろうか。

Text: Nele Klein
Photo: Volkswagen of America