【140年、140カ所】新型「メルセデス・ベンツ Sクラス」によるグローバルジャーニー その13 国境を越えてカナダへ ナイアガラとトロントが示す新たなステージ
2026年4月9日
北米ツアーを続ける新型Sクラスは、巨大都市ニューヨークを後にし、国境を越えてカナダに上陸した。その最初の目的地として選ばれたのが、世界有数の景勝地であるナイアガラの滝である。
アメリカ・ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州の境界に位置するナイアガラの滝は、「ホースシュー滝」「アメリカ滝」「ブライダルベール滝」の三つから構成される巨大滝群だ。毎秒数千トンもの水量が流れ落ちる圧倒的スケールと、轟音を伴う水しぶきは、訪れる者すべてを圧倒する。この自然のエネルギーは、19世紀末には水力発電として活用され、北米の産業発展にも大きく寄与した歴史を持つ。今回はナイアガラ巨大滝群の中の「ホースシュー滝」を訪れた。

そのダイナミックな自然を背景に、新型Sクラスが駆け抜ける動と佇む静。白と黒のボディが水煙の中に浮かび上がるシーンは、人工物と自然の対比を象徴する印象的な一瞬だ。さらにリアウインドウに貼られるナイアガラのステッカーは、この旅の軌跡を刻む“証”としての役割を担う。都市から自然への移動が、この北米ツアーの多様性を物語っている。

次なる舞台は、カナダ最大の都市トロント。ここで新型Sクラスは、同国初となるメルセデスAMGブランドセンターを訪れた。このAMGブランドセンターは、単なるショールームではない。パフォーマンスブランド「AMG」の世界観を体感するための専用空間として設計され、最新モデルの展示に加え、ブランドの歴史や技術、モータースポーツ活動を包括的に紹介する拠点である。

建物外観から連続するスロープを上がる演出は、まるでサーキットのピットへと導かれるかのような高揚感を生み出す。到着した新型Sクラスを迎えたのは、多くの現地スタッフによる熱烈な歓迎だった。

ウェルカムボードが掲げられ、ショールーム内では歓迎スピーチが行われるなど、このプロジェクトへの期待の高さが伝わってくる。明るく開放的な空間に展示された新型Sクラスは、フラッグシップとしての存在感を改めて示し、来場者の注目を一身に集めた。
ナイアガラの大自然、そしてトロントの都市文化と先進的ブランド拠点。この二つの対照的な舞台を経て、新型Sクラスはさらに北米大陸を横断していく。

国境を越え、価値をつなぐその走りは、単なる移動ではなく、メルセデス・ベンツの140年の歴史そのものを体現する旅なのである。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Mercedes-Benz Group

