春の祭典「オートモビルカウンシル2026」
2026年4月13日
すっかり春の風物詩となったオートモービルカウンシルが開催されてから早くも11回目となった。数々の名車や多くのショップなどがならんだ幕張メッセの雰囲気をレポートしたい。「もっとクルマと恋をしよう」と名付けられたイベントはどのようなものだったのであろうか?


個人的に1回目のオートモービルカウンシルから(ほぼ)皆勤賞で幕張メッセに通っている私にとって、今年で11回目となったと聞くと、そんなにもう時間が経ちましたか、と妙な感慨を持つと同時に、続いてくれてよかったなぁ、とも思う。


すっかり春の風物詩となったようにも感じられる(とはいっても、開催当初は真夏であったのだが)幕張メッセの駐車場に車を置き、広大で長大な廊下を歩いて会場に赴くと、そこには写真でしか見たことのないフィアット・アバルト750レコルド・エンデューロ・ピニンファリーナ(長い)をはじめフェラーリ250などなど数台のピニンファリーナが手掛けた名車の数々がお出迎えしてくれる演出となっていた。


このウエルカムブース(?)は主催者のテーマ展示ブースで、本来昨年行う予定であったのだが、昨年はマルチェロ・ガンディーニ氏の訃報を受け、急遽差し替えられたために今年改めて実現したものである。「本当に立派なイベントになったなぁ」と生意気な感想を口にしながら会場を回ることにする。



このオートモービルカウンシルの大きな特徴としてあげられるのが、展示車両の多くが販売され、その場で商談ができるという点であるが、私が会場を訪問した初日の午後にしてすでにかなりの数が「売約済み」になっていたことは驚きであった。なにしろオートモービルカウンシルの会場に鎮座しているのは自動車、激安物件では決してなく、かなりの高額プライスタグの物件ばかりなのだからやはりこれはちょっとした驚きではあった。



私が目撃しただけでもポルシェ911カレラ、911タルガ、フェラーリ365デイトナ、アルファロメオスパイダーなど結構な台数が売約済みとなっており、すごいなぁの言葉が口をつく。



とんでもない価格で販売されている自動車が多いのもオートモービルカウンシルの特徴で(?)、5億5千万円のポルシェ910に驚いていたら、その隣のポルシェ904-8には1,600,000,000円のプライスボードが置かれていて、そのゼロの数を何回も数えてしまった。16億円と言えば(おそらく)一か月のホンダフィットの総販売額よりも多いはずで、驚く以外にない。


数多くの魅力的な自動車やメーカーなどのブースが楽しいこともオートモービルカウンシルの魅力で、レクサスLFAや2000GTのおかれたブースには「クルマ好きを誰一人置いていかない」と素敵な台詞が書かれ、ヘリテージパーツが並ぶ光景は感動ものであった。

今年パジェロを復活させる(と思う)三菱はコンセプトカーからパジェロをずらり並べていたし、NSXと並んでシティターボⅡ・ブルドックの横に、おさわりOK状態で、発表されたばかりの同色のスーパーワンを並べていたホンダのブースも楽しかった。マツダと日産がいないことは残念だったが、日本の自動車文化を伝える意味でもこういう展示は本当に素敵である。




そう、オートモービルカウンシルの本当の目的とは「この国の自動車文化を」ということであり、超高額な自動車に驚いていたり、グッズを買いあさっているだけではいけないなよなぁ……自分の下衆な行動を少し恥ずかしく思いながら、マリーンの歌声が流れる会場のベンチに座わりこの11年間の時間の流れをちょっと反芻した。
日本に自動車の文化は年々、着実に根付きつつあると思う。
Text:大林晃平
Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

