商品力アップ!テスラのミニバン「Tesla Model Y L」登場
2026年4月9日
テスラ(Tesla)は2026年4月3日、ミッドサイズSUV「Model Y」をベースにした新型6人乗りモデル「Model Y L」を発表し、同日より注文受付を開始した。納車は大型連休前の4月末から順次開始される予定で、全国のテスラストアでも順次実車展示が行われる。
Model Y Lは、従来型Model Yの「運転のしやすさ」「実用性」「安全性」という基本性能を維持しつつ、ロングホイールベース化によって居住性と用途の幅を大きく拡張したモデルだ。ボディ全長は約180mm、ホイールベースは150mm延長され、3列シートを備える6人乗りレイアウトを採用。三世代での移動や長距離旅行など、多人数での利用に最適化されている。
エクステリアは従来のスタイリングを踏襲しながら、ルーフラインの再設計などにより空力性能を向上。Cd値は0.216と非常に優れた数値を実現した。新設計のリアスポイラーにより高速安定性も強化されている。室内はクラス最大級の空間を確保し、ラゲッジ容量は最大2539Lと高い積載性を誇る。6人乗車時でも大型スーツケースを複数収納可能で、実用面でも高い完成度を持つ。

インテリアでは3列すべてのシートを刷新し、全席での快適性を重視。1列目はベンチレーションやレッグサポートを備えた電動シート、2列目は独立キャプテンシート(最大125度リクライニング)、3列目も電動リクライニングおよび電動格納機能を採用するなど、乗員全員の快適性に配慮されている。また、2列目・3列目付近に空調吹き出し口を追加し、ルーフおよびテールゲートガラスへの特殊コーティングにより車内環境の向上も図られている。



パワートレインはデュアルモーターAWDを採用し、0-100km/h加速は約5.0秒。一充電あたりの航続距離は最大788km(WLTCモード)と、現行ラインアップ中でも最長を実現する。さらにアダプティブサスペンションの採用により乗り心地と操縦安定性を両立し、風切り音の低減(約11%)やロードノイズ低減(約4%)など、NVH性能の向上にも取り組んでいる。

安全面では、フロア構造の強化や一体成型リアアンダーボディの採用によりボディ剛性を向上。さらに3列目エアバッグを含む全席保護システムを備え、乗員全体の安全性を高めている。加えて、テスラの特徴である先進安全装備が標準でフル装備される点も大きな特徴だ。

装備面では、最大50W対応のワイヤレス充電や全席USBポート、18スピーカー+サブウーファーによる高品質オーディオシステムを採用。車内エンターテインメント性能も大幅に強化されている。ボディカラーは新色「コズミックシルバー」を含む6色展開で、ホイールは専用19インチのみとすることで、オプション選択の簡素化も図られている。

価格は749万円(税込)。CEV補助金の対象車であり、条件を満たせば国から127万円の補助金が受けられるほか、自治体によっては追加補助も用意される。
さらにテスラは販売促進策として、2026年4月1日から6月30日までに注文・納車された新車を対象に、スーパーチャージャー利用料金が3年間無料となるキャンペーンを実施。年間1万km走行を想定した場合、ガソリン車に比べて数十万円規模の燃料費削減が見込まれるとしている。
Model Y Lは、従来のSUVの枠を超え、ミニバン的な実用性とEVならではの先進性を融合したモデルとして位置づけられる。高い航続性能と居住性、そしてコストメリットを武器に、日本市場においても新たなファミリー向けEVの選択肢となりそうだ。
新製品発表会の場で橋本 理智テスラジャパン代表取締役社長は、イーロン マスク氏も日本市場に目を向けていることもあり、今後はアフターサービスも充実させていきながら「日本で輸入車ナンバーワンを目指す」とコメントしていたのが印象的だった。
Text&Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

