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【プラモデルはやっぱり面白い】アルファロメオが大好き! Part 2

2026年4月4日

「Part 2」では「Part 1」で紹介した2台とはまた別の2台の稀少なアルファロメオを紹介します。実車とプラモデルの両方がお楽しみいただけます。

「ALFA ROMEO 2000 GTAm」グンゼ製 1/24

アルファロメオに自動車レースはつきものである。歴代のアルファロメオ市販車にも必ずと言っていいほどレースバージョンは存在する。

この「アルファロメオGTAm」も「アルファロメオ1750 GTV」をベースにグループ2ツーリングカー選手権2リッタークラスを制覇すべく、「アウトデルタ」が僅か40台を生産したレーシングカーである。

Part 1でも述べたが「アルファロメオ」=「レース」と言っても過言ではない。

排気量1985cc、最高出力237ps/7500rpmを誇るDOHCエンジンを搭載。GTAmの「A」はalleggerita(軽量化)の頭文字で、「m」は「modificata」(モディファイされた)の略。あるいは1750GTV北米仕様と同じインジェクションを備えたことから「America」の略としたなどの諸説があり、明らかでない。

期待通りレースでは敵なしの状況が続き、当時は市販車ジュリアも大ヒットとなった。

ベルトーネ所属時代のジュジアーロのデザインによるジュリアクーペは美しい外観ながら、完全な4シーターである。しかも高性能なのだから人気が出ないはずがない。

サイドマフラーがボディ左中央部から突き出している。GTAmの最高に格好良いビュー。

さて、肝心のキットに話を進めたい。実車は「オタフク顔」と呼ばれたほど、プックリとしたマッシブなボディフォルムであるが、キットのそれは若干スレンダーな印象である。それでもGTAmという希少なアルファロメオをキット化したグンゼには感謝したい。

「ステッカーチューン」という手法がある。ステッカーを貼るだけでも気分が高揚するのである。アルファ好きにとって「ビショーネ(蛇)」の効用は大きいはずだ。

付属のホィールはメッキパーツであるが、シルバー色が輝き過ぎている。また本作はゴールド色にしたかったが、メッキパーツにそのまま塗装は出来ない。その為に塩素系排水パイプ洗浄剤を水で薄めた液に浸してメッキを除いた後にゴールドで塗装した。

現在は残念ながら絶版中であるが、ネットを検索すると時々発見できる。

ガレージをドローン空撮したかのようなビュー。ガレージ内での作業もきっと楽しかったはず。
「レースへ出発する前に記念撮影を!」というシチュエーション。果たして、レース結果は如何に?

「Alfa Romeo T33」フジミ製 1/16

フジミ製 1/16 Alfa-Romeo T33キットの箱絵。

「アルファロメオ全車の中で一番好きな車種は何か?」もっと端的に「一番好きなクルマは何?」と問われたら、私は迷わず「アルファロメオ ティーポ33ストラダーレです」と答える。運転した経験もない(当たり前だ)のになぜか図々しくも「ティーポ33」を挙げてしまう。やはり「ティーポ33」の美しいボディフォルムに抗えないのだ。

60年代を中心としたイタリアンスポーツカーデザインの美のエッセンスといえる。

それほどに美しい「ティーポ33」も元来はレーシングスポーツとして1967年3月に発表された開発コードナンバー“105.33”から命名された。

その後1967年9月にフランコ・スカリオーネの手によりデザインされたロードゴーイング版「ストラダーレ」が発表され、あの抑揚に富んだ美しい姿が僅か18台のみ世に出たのである。

その麗しいモデルのキット化に挑んだのは約50年前のオオタキである。(後にオオタキの金型をフジミが引き継いだ。

どの角度から見ても美しいスポーツカーであるが、ボディデザインには一切の直線が拒否されている。

製作着手以前から「作りづらく手間のかかるキット」の評判は耳にしていたが、やはり憧れの「ティーポ33」は完成させなければならない。多少プレッシャーを感じながら製作にかかった。

フジミの再販モノとはいえ35年前のキットであり、デカールが使用出来るか気になった。(古いデカールはひび割れるなど使用できないことが多い。)

早速、箱内に存在するはずのデカールを探したが、付属していなかった。再販キットは省かれてしまうことが多々ある。(オオタキ時代にも付属したか不明であるが)結局、タミヤ「ブラバムBT46」1/20のデカールを流用したが、それほど違和感は無かった。

リア右側斜めからのビュー。乗り降りに苦労しただろう、などと決して考えてはならない。

また最近のキット製作手法ではみられなくなったが、金属製シャフトをプラパーツにハンマーを使って打ち付ける工程はヒヤヒヤするものだ。

ボディは主に3分割されたカウリングなのでなかなか定位置に固定出来ず、しかもドアやリアのカウリングは可動式なので悪戦苦闘させられた。接着して固定してしまう選択肢もあったが、やはり完成後もミッドシップされたエンジンを鑑賞したいものだ。

シートベルトはキットに付属されていないので、アフターパーツを使用した。やはり特に大スケールカーには必需品である。

それにしても、ティーポ33が登場する映画があるとは驚きだった。「さらば恋の日」(1969年公開)というイタリア映画である。17歳の少年の初恋を描いた映画であるが、「ティーポ33」の登場シーンではクォーン、クォーンと無駄にエンジンを吹かし、結構荒い運転なので観ていてハラハラさせられる。

リアカウルを開けると、まさしくレーシングカーの心臓が現れる。

最後に

今回はアルファロメオが登場する映画にもふれさせて頂いた。私の好きな映画で「道」(1954年 伊)という名画がある。アルファロメオは登場しないが、ある女性道化師と雇い主である旅芸人との悲哀を描いた感動作である。(第29回アカデミー賞(外国映画賞)をはじめとして数々の映画賞を受賞している)
女性道化師を演じたのは「ジュリエッタ・マシーナ」という俳優で、彼女の名前をアルファロメオが車名に用いたという説がある。(諸説あり)ジュリエッタ・マシーナが演じる知的障害を抱えた「ジェルソミーナ」が弱い立場の女性が切なく懸命に生きる姿に涙を誘われる。一度、鑑賞することをお勧めしたい。

Text & photo: 桐生 呂目男