オンラインキャンピングカーショー 楽しく気持ち良さげなアウトドアとインドアの世界【前編】

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世界には様々なキャンピングカーが存在する。2021年にデビューするヨーロッパの素敵なキャンパー25台を素敵な写真とともにエンジョイしてください!

シュトゥットガルトで毎年開催されている、ドイツ最大の「キャラバンとモーターホーム」ショー、CMTが今年はコロナの影響で、オンラインとなった。そこでここでは、2021年に市場デビュー予定のニューキャンパー25台をアウトドアの雰囲気と喜びを満喫できる写真とともに紹介する。空が広くて、空気がきれいで、景色も美しく、ロマンチックで、リラックスしていて、おしゃれで、自由を満喫できる、そんな世界を理屈抜きにエンジョイしてほしい。

毎年、「メッセ シュトゥットガルト」で開催されるCMT(Caravan, Motor, Touristik)は、主にモーターホーム(キャンピングカー)メーカーが革新的な技術を発表する、年初めの主要な旅行見本市だ。
昨年は30万人以上もの来場者を記録した人気のイベントだ。
だが残念なことに、今年は、コロナのおかげですべてが一変した。
一般公開のCMTは当分の間延期されたのだった。
主催者は現在、夏に向けて開催のためのコンセプトを練っている。
しかし、展示会が実際に開催されるかどうかは、コロナの流行がどうなるかに大きく左右される。
そこで、CMTも、ご多分に漏れず、「CMTdigital」という名のもと、まずはオンラインを通じての情報提供とあいなった。
我々は事前に、2021年に最も重要なイノベーションをもたらす可能性のあるモーターホーム(キャンピングカー)を25台、選択した。

現在の状況下では、2021年も面白いキャンプの年になることを間違いないだろう。
以下に、その面白くて楽しいキャンピングカーライフに欠かせない重要なニューモデルを紹介する。
写真を見ているだけでも楽しい。
エンジョイ!

【1】 メープル バン シティ(Maple Van City): 39,900ユーロ(約510万円)より

最小のメープルは、他の設備の整ったキャンピングカーよりも優れている点がある。
それは5人乗りだということだ!
これは、2.02×1.26メートルのベッドに変換できるスライド式の3人乗りベンチシートによって提供されるものだ。
1.86 x 1.31メートルのセカンドベッドは、標準装備のポップアップルーフに在る。
基本は、日常の使用に適した4.99メートルの長さの「ルノー トラフィック」のままだ。

後部にはオプションで外部シャワーが取り付けられるようになっている。
Photo: Ahorn Camp GmbH & Co KG

【2】 アルファバン(Alphavan): 159,000ユーロ(約2,035万円)より

「アルファバン」のように多彩で、シックで、広々とした空間は、このキャンピングカーのクラスでは珍しい。
ドイツ最大のボーデン湖の北東にある歴史都市、バンゲン(Wangen)からの新しいキャンピングカーメーカーは、絶対的なハイエンドコンポーネントのみを使用するという目標を自分自身に課している。
そして、それは2部屋コンセプトのパネルバンの見た目にもあらわれる。
彼らのキャンパー、「アルファバン」のベース車両は、新しいメルセデスベンツのアドバンスドコントロールシステムによってボディとネットワーク化されており、家具は「Vunder Tech」サンドイッチ素材で作られている。
スーパーハイルーフとコンパクトな家具のおかげで、「アルファバン」は素晴らしい空間を提供している。
リアエリアはスポーツ用品や子供部屋として仕切られている。

Photo: Alphavan GmbH
※「Vunder Tech」のサンドイッチ素材に関しては以下のYouTubu動画をどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=tS9kVh5Yy1E

【3】 エトルスコ キャンパー バン(Etrusco Camper Van): 34,599ユーロ(約442万円)より

「エトルスコ キャンパー バン」に、ダブルベッド付きポップアップルーフが登場した。
上の階にある2つの追加寝台は、120キロの追加重量を伴う。
「キャンパー バン ホワイト」ではホワイトシャーシとの組み合わせで3,999ユーロ(約51万円)、「キャンパー バン ブラック」では他のすべての利用可能なペイントカラーとの組み合わせで4,999ユーロ(約64万円)の追加コストがかかる。
Photo: Alphavan GmbH

【4】バントゥアラー アーバン(VanTourer Urban): 49,900ユーロ(約638万円)より

以前はパネルバンがバントゥアラーの得意分野だったが、現在はキャンピングバスにも力を入れている。
最初のモデルが、この取り外し可能なキッチン(別料金)付きの「アーバン」だ。
したがって、野外でも快適に調理することができるようになっている。
ベースとなっているモデルは、標準としてポップアップルーフが装備されているメルセデス ヴィトー(全長5.14メートル)だ。

ベッドは1.91メートルの長さと1.07メートルの幅を備えている。
後部座席を倒すとセカンドベッドができる。真水タンクは床下に設置されている。
回転シートとキッチンブロックを備えたクラシックなキャンピングバスのレイアウト。
Photo: EuroCaravaning GmbH & Co KG

【5】バントゥアラー パネルバン(VanTourer Panel Van): 43,790ユーロ(約560万円)より

おなじみのバントゥアラーの「パネルバン」が一新された。
ニューパネルバンのレイアウトには、LFI技術を用いて製造されたリアリフトベッドとダブルベッド付きポップアップルーフがオプションとして用意される。
ポップアップルーフの布製ベローズ(蛇腹)は全開可能となっている。
もう一つの新機能として、中央通路に延長可能なバリオバッドを標準装備している。
これにより、より広いスペースが得られ、また、屋外でシャワーを浴びることができるようにもなっている。
Photo: EuroCaravaning GmbH & Co KG

【6】 ラ ストラーダ アヴァンティE(La Strada Avanti E): 55,165ユーロ(約706万円)より

中途半端に統合されたかたちではなく、リアに適切な縦方向のシングルベッドを2つ備えたキャンピングカーを欲している人には、フィアット デュカートをベースにした新型の「ラ ストラーダ アヴァンティE」がお薦めだ。
それらのシングルベッドは、肩の高さに設定された2段ステップの快適な階段を中央部分に備えている。

ヘッドボードの下には全幅のスペースがあり、その下には食器棚が備わっている。 マットレスは両方ともディスクスプリングで支えられている。「アヴァンティE」は、リビングからの眺めも、風通しも良くできている。
Photo: La Strada Fahrzeugbau GmbH

【7】フローキャンパー マックス(Flowcamper Max):69,000ユーロ(約883万円)より
商業的成功を遂げたキャンピングバスに続いて、フローキャンパーから、より大型のボックスバン、「マックス」が発売される。
スプリンターをベースに、後輪駆動または全輪駆動で、バスルーム付きとバスルームなしの2つの長さ(5.9または6.9メートル)で、4つのバージョンが用意される。

内装にはオイル仕上げのリアルウッドを使用しており、木製またはフェルト製の壁材と組み合わせることができるようになっている。
また、すべての家具モジュール(組み立てユニット)は個別に交換可能となっている。2基のディーゼルヒーターは、要望に応じて温風と温水を提供することができるようになっている。
フローキャンパーには、ポップアップルーフもオプションで付いてくる。
Photo: Vanufaktur GmbH & Co. KG

【8】 ハイマー/RSXサンドストーム(Hymer/RSX Sandstorm):
「ハイマー グランドキャニオンS 4×4」をベースに、ドイツの小都市、ビーレフェルトのモーターホーム卸売業者、パルモスキー(Palmowski)が、人目を惹く全輪駆動のパネルバンを造り上げた。
RSXブランドの下で販売しているスプリンターは、車高を上げ、16インチのアルミホイールにATタイヤと統合されたLEDヘッドライト、そしてカモフラージュ塗装による軍用車調の勇ましい外観を備えていて、特別感を醸し出す。

インテリアは、レザーやカーボンファイバーがふんだんに採用されている。 ベッドはリアに横置きに設置されている。
価格は未定で、ベースは74,270ユーロ(約950万円)からとなっている。
Photo: Hymer GmbH & Co. KG

【9】 ロードカー601(Roadcar 601): 35,999ユーロ(約460万円)より
Pösslグループのブランドとして、ロードカーは、長さ5.40メートルから6.40メートルまでの4つのレイアウトでパネルバンを改造したモーターホームを提供している。

全長6メートルの「601」は、4人乗りのクラシックなパネルバンで、標準モデルにはポップアップルーフは付いていないものの(3,999ユーロ=約51万円のオプション)、リアにはダブル2段ベッドが付いている。
これは、大きな荷物などを輸送したい場合に、上のベッドのみを使用することによって、下に生じたストレージスペースをより便利かつ柔軟に利用することができるようになっている。
バスルームとキッチンももちろん車内に備わっている。
Photo: Pössl spare time and sport GmbH

【10】 サンライト クリフ640(Sunlight Cliff 640): 37,499ユーロ(約480万円)より
サンライトは若い層をターゲットにしており、その結果、全モデルにIsofix(座席にチャイルドシートを固定する方式の国際標準規格)が標準装備されている。
また、インテリアも大幅に見直されていて、「クリフ640」に新たに追加されたのは、リアに2台の完全に独立したシングルベッドを設置したことで、必要に応じて、2台を組み合わせて日光浴エリアとして利用することもできるようになっている。
Photo: Sunlight GmbH

【11】 ロビータ(Robeta): 46,890ユーロ(約600万円)より
スロベニアからの新規参入メーカーは、5.40〜6.40メートルの間の5つのレイアウトを持つキャンピングバンを提供する。

加えて、カスタマイズされたレイアウトは、例えば、リアに大きなガレージを備えている。
すべてのモデルに共通しているのは、必要に応じて、さらに軽量化カスタム家具を含めて、さらなるカスタマイズの可能な高品質のインテリアデザインだ。
保証は7年間。
リアベッドの一部はソファにも変更可能となっている。
もう一つのハイライトは、オプションで、ガーミン(Garmin=アメリカのGPS/GNSS機器メーカー)製のマルチメディアシステムを介して、オンボード技術の完全な統合ネットワーク通信が可能なことだ。
Photo: Robeta d.o.o.

【12】 ウドゥン モーバイル ホーム(Wooden mobile home): 18万ユーロ(約2,300万円)以上
以前、本サイトでもレポートした、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)州南部の街、フィリンゲンシュヴェニンゲンに住む大工の父子、オッフェンブルガーが、プラスチックに頼らず、100%木材を使って作り上げた移動式ホーム(モーターホーム)だ。
「MAN TGE」をベースにしたモーターホームは、外見はボート用ペイントで艶やかに仕上げられ、内側は地元の様々な木材でパネルが張られている。

中に入ると、樹脂と木油の香りがする。
キャビネットや引き出しは木製で、壁や床、天井は板張りだ。
サウナ小屋やスキー小屋のような構造には全く見えない。
素朴な山の民俗学の代わりに、若々しいデザインと、何よりも、現代の技術がたくさん備わっている。
スマートテレビ、ルーター、アプリで制御されたアンビエント照明などなど。

大工の父子の携帯電話は、このモーターホームのワールドプレミア以来、世界中からの問い合わせで鳴り止まない。
春までに最初の5台が作られる予定だ。
しかし、4.5トンと、彼らのモーターホームは最初のモデルよりもやや重くなってしまった。
そのため、オッフェンブルガー父子は現在、より車重を減らした第2種を開発中で、木材の軽量化に取り組んでいる。
同時に、価格も5万ユーロ(約192万円)下げて、その見返りとして、生産台数を増やす計画だ。
中期的には50台までの生産を計画している。
だが、オッフェンブルガー父子はまだ完全に満足しているわけではない。
この電動TGEが将来的には、現在の170km以上の航続距離を備えられるようにすることと、持続可能なキャンピングカーの美しい世界のためにも、それに適した環境に優しいパワートレーンを見つけることが、彼らの課題となっている。
Photo: holzmobil GmbH

※以前、レポートしたウドゥン モーバイル ホームの記事もご参照ください。

Photo: EuroCaravaning GmbH & Co KG