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【このメルセデスSLCなんぼ?】慣らし運転が終わったばかり?走行距離68万5千km超の優雅な1981年製「メルセデス500 SLC」販売中!

2026年4月2日

ドイツの中古車情報:走行距離68万5000kmの古いメルセデス? ファンに言わせれば「まだ慣らし運転が終わったばかり」。我々はこう言いたい—この価格は魅力的だ。

長らくMercedes-Benz SLは、富裕層や成功者のクルマ、洗練されたライフスタイルの象徴と見なされてきた。しかし現行の第7世代では、ロードスターはよりスポーツカー寄りへと変貌し、かつての優雅さは失われつつある。一方で107シリーズはまったく別の物語を持つ。

1971年、メルセデスは美しいデザインで知られるSLシリーズ(W113)通称パゴダの後継として新型SLシリーズ(R107)を発表。当時は誰も予想していなかったが、このR107は度重なる改良を受けながら18年にわたり生産され、1989年までラインナップに残り続けた。第3世代SLはとりわけアメリカ市場で大成功を収め、R107はドイツ国内でも当時から現在に至るまで人気を維持している。

ソフトトップのロードスターよりもはるかに希少なのが、1971年から設定されたSLCだ。内部コードはC107。フロントウインドウまではクーペとロードスターは同一だが、それ以降は大きく異なる。

SLCの最大の特徴は、36センチも延長されたホイールベースで、横から見るとその違いは一目瞭然だ。ルーフはより低く、リアウインドウは強く傾斜し、トランクリッドはわずかに膨らんだ形状を持つ。その結果、ロードスターよりも空力性能に優れている。

ホイールベースはSLより36センチ長く、このプロフィール写真ではその違いがはっきりと見て取れる。
SLとSLCの違い

実際、SLCはラリーでも成功を収めている。1980年のBandama Rallyではメルセデスがワン・ツーフィニッシュを達成し、その後ブランドはラリー活動から撤退した。C107シリーズのSLCは6万台以上が販売され、後継のSECへとバトンタッチされた。

現在、このSLCの一台がニーダーザクセン州ラストルプのクラシックカー専門店OM Classicsによって販売されている。モデルは1981年3月初度登録の500 SLCで、オーナーは2人目。

500 SLCは生産終了直前の1980年に登場し、それまでの450 SLC 5.0の後継となった。両モデルとも5.0リッターV8(M117)を搭載し、最高出力は240馬力を発生する。

ブラックのメーターに白い数字—このSLCの走行距離は685,180kmに達している。

違いはトランスミッションにある。1980年までは3速ATが採用されていたが、500 SLCでは4速ATへと進化した。両モデルを合わせた生産台数はわずか2769台で、そのうち500 SLCは約1154台と推定されている。

走行距離68万5000km超

500 SLC自体が希少だが、ドイツ車でオーナー2人という条件はさらに珍しい。厳密には家族内で数回名義変更が行われているものの、形式上は2オーナー車とされる。

エンジンは2基目とのことだ。

しかし「走っていない個体」ではない。むしろその逆で、オドメーターは685,180kmを示している。

もっとも、この点については冷静に見る必要がある。メルセデスファンは「SLCはまだ慣らし段階」「M117エンジンは壊れない」と語るかもしれないが、実際には1992年、走行384,018km時にエンジンは載せ替えられている。その後さらに30万kmを走破しているが、大きな問題は報告されていないという。

ウッドの状態も良さそうに見える。

ただし一点は明確だ。このSLCはコレクターズアイテムではない。販売店によれば、走行距離と年式相応の使用感は当然存在する。約70万kmを走った車両としては、むしろそれが自然だろう。

価格は1万8990ユーロ

2024年のClassic Dataによる査定では、このSLCの評価はグレード3、市場価値は25,000ユーロ(約470万円)と認定されている。今回の「メルセデス500 SLC」の販売価格は18,990ユーロ(約357万円)と大きく下回る。

グリーンのレザーインテリアは70年代の雰囲気を色濃く残す。正直なところ、この走行距離にしては状態が良すぎるようにも見える。

この価格にはエアフィルターおよび燃料フィルター交換を含む点検整備と、新たなTÜV(車検)取得が含まれており、OM Classicsが得意とする包括的なサービスが提供される。

なお、このメルセデスは顧客からの委託販売車両である点も付け加えておく必要がある。つまり購入者は、販売店の保証は付かないが、誠実なコンディションを保つ、希少な500 SLCを手に入れることになる。

結論:
現代のクルマが50万kmに到達することすら稀な時代において、このMercedes 500 SLCのような高走行距離車は、興味深く、かつ魅力的な存在だ。写真と説明から判断する限り、この107は良好なコンディションに見える。本気で検討するのであれば、現車確認を徹底的に行うべきだろう。

Text: Jan Götze
Photo: OM Classics