速報! VWトゥアレグの電動バージョン「ID.6」の登場か? 中国のインスタグラムでリークされる
2021年2月9日
中国で電動VWトゥアレグ、ID.6の最初の画像がリークされた。トゥアレグの電動バージョンは、おそらく全輪駆動となり、最大700kmの航続距離を持ちながら内燃機関バージョンよりも低価格で提供されると予想される。新着情報をお届けする。
これは新型VW ID.6?
インスタグラムにリークされた映像には、完全に覆われていないVWトゥアレグの電動モデルが示されている。
これはどうやら中国で撮影されたリーク写真で、中国は「ID.6」が主に販売される場所でもある。
「ID.6」がフォルクスワーゲンのIDファミリーに属していることは言うまでもない。
大型SUVは、「ID.4」を強く連想させるが、ティアドロップ(涙滴)がはるか下に引き下げられたユニークなライトグラフィックを取得している。
リアドア周辺のデザインはかなり筋肉質なラインを持っている。一方、残念ながら、インテリアの写真はない。
E-トゥアレグの名前はまだ明らかになっていない
このSUVが欧州市場でも提供されるかどうかは疑問が残る。
ブランドのボスであるラルフ ブランドシュテッター氏は、この車は今のところ中国向けのモデルとして開発されていると言い、他の市場でも販売するかどうかは検討中だと語る。
また、噂によれば、「ID.3」や「ID.4」といった数字を使うネーミングからの脱却も考えられているとのことで、モデル名もまだオープンな状態だ。
6という数字とは別に、「ID.Roomzz」という名前もこの車の名前として考慮されるというが、それは2019年に発表されたIDのスタディモデルの名前だった。
この新型E-トゥアレグの市場投入は2023年を予定している。
ダブルライトバーを備えた新型電動VW
少なくとも一つのことに関しては疑問の余地はない。
当然、E-SUVは、IDファミリー全体の基礎となるモジュラーEドライブツールキット(MEB)をベースにしている。
しかし、電動プラットフォームはスペースを節約しているため、室内はより広々としており、ほとんどバンのようになっている。
3列目のシートは標準装備となりそうだ。
コックピットはおそらく「ID.4」よりも遊び心は少なく、2019年から整頓され、洗練された「ID.Roomzz」のスタディモデルに沿ったものとなるだろう。
バッテリー、航続距離と価格
「ID.3」と「ID.4」の77kWhバッテリーは、少なくとも2.5トンの重量を持つE-SUVには小さすぎるかもしれない。
そこでVWは110kWhの蓄電ユニットに頼ることになるだろう。
加えて、しかし、燃料消費量もダウンする必要がある。
優れたCd値と効率的な電動モーターによって、はじめて700キロまでの航続距離を持つことができるようになるだろう。
また、この大きなIDモデルは、おそらく車軸ごとに1基の電動モーターを介して実行される全輪駆動システムを備えたものとなるだろう。
トップモデルは340馬力の最高出力が期待されている。
最も大切な質問である価格について語ろう。
VWトゥアレグが現在、少なくとも60,000ユーロ(約768万円)することを考えれば、装備がより充実していれば、このE-SUVの価格は、最低、約80,000ユーロ(約1,024万円)と考えるのが現実的だ。
したがって今までのトゥアレグにとっては予算外となってしまう。
そう考えると少なくともエントリーモデルは安くてもいいはずだ。
できれば約5万ユーロ(約640万円)くらいが適切か書くだろう。
このフォルクスワーゲンのEVモデルはおそらく中国向けのモデルのようで、全体的な形などもなんとなく実用重視というか、ややぶっきらぼうなイメージのエクステリアデザインである。ドイツ本国をはじめヨーロッパで発売するかどうかは、未定のようだが、いずれにしろ上に書かれているように価格がネックになろう。
いくら航続距離が良くても、さすがにトゥアレグのセグメントでのEVであれば1,000万円というのはさすがに非現実的で、各種EVへの優遇措置を考えてもやはり600~700万円が上限であろう。
それにはバッテリーの根本的な改良なども必要になるが、まだ個体電池の開発も間に合わないとも思えるし、間にあったとしてもそのコストは不透明である。それでもフォルクスワーゲングループにとってフルEVラインナップ化は必要な課題といえるし、ここ数年は全力で開発を続けなくてはいけない状況にあることは間違いない。
「up!」のような、ベーシックカーのEVもそろそろ出てくるのだろうか? フォルクスワーゲンのイメージアップとしては、そのセグメントのEVも必須であるし、革命的な一台をぜひ見てみたいと思う。
Text: Michael Gebhardt and Andreas Huber
加筆: 大林晃平