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【140年、140カ所】新型「メルセデス・ベンツ Sクラス」によるグローバルジャーニー その6 ファン・マヌエル・ファンジオの故郷

2026年3月31日

メルセデス・ベンツがブランド誕生140周年を記念して展開するグローバルプロジェクト「140年、140カ所」。その主役となるのはブランドのフラッグシップである新型Sクラスだ。3台の新型Sクラスが世界6大陸を巡り、総距離5万km以上を走破する壮大な旅である。

世界各地の象徴的な都市やブランドゆかりの地を訪れ、メルセデス・ベンツの歴史と未来を体験的に伝えることが目的だ。旅はブランド発祥の地であるシュトゥットガルトを出発。ヨーロッパ各地を巡った後、大西洋を越えて南米へと向かった。

アルゼンチンの英雄ファン・マヌエル・ファンジオの故郷;バルカルセ

前回に続いて訪れたのは、アルゼンチンの英雄ファン・マヌエル・ファンジオの故郷であるバルカルセ・サーキットで新型Sクラスとクラシックカーとの出会いである。

バルカルセ・サーキットで新型Sクラスと並走するメルセデス・ベンツクラシックカー(左から1952年の300Sクーペと1965年の300SEL)の新旧メルセデス・ベンツの軍団。

南米アルゼンチンのブエノスアイレス州南部に位置する町、バルカルセ。この静かな町は、モータースポーツ史において特別な意味を持つ場所として有名である。つまり、ここは伝説的レーシングドライバーであり、モータースポーツ界の巨人である ファン・マヌエル・ファンジオの故郷だ。

バルカルセ・サーキットを走るメルセデス・ベンツクラシックカー(左前の1965年の300SELと左奥の1952年の300Sクーペ)と新型Sクラス。

現在、町には彼の名を冠したサーキット アウトドローモ・フアン・マヌエル・ファンジオがあり、アルゼンチンのモータースポーツ史を象徴する場所である。この歴史あるコースに、メルセデス・ベンツのフラッグシップである 新型 Sクラス が姿を現した。

バルカルセ・サーキットを疾走する1952年の300Sクーペ。

サーキットのパドックには、メルセデス・ベンツクラシックカーが整然と並び、ブランドの長い歴史を物語る。世界を巡る新型Sクラスの旅の一幕として行われたこの特別なセッションでは、新型Sクラスとクラシックカーが共にコースを周回。往年のクラシックカースピリットと現代のラグジュアリーセダンが交差する象徴的な光景が広がった。

バルカルセ・サーキットのパドック:1952年300Sクーペのオーナーと新型Sクラスのドライバーとの2ショット。

この地とメルセデス・ベンツの結びつきを語るうえで、ファンジオの存在は欠かせない。彼は1950年代のF1で5度のチャンピオンを獲得し、そのうち2度は メルセデス・ベンツ のマシンで達成した。圧倒的なドライビング技術と冷静なレース運びにより、彼は今なお史上最高のドライバーの一人として語り継がれている。しかも、ファンジオはブエノスアイレスで1951年にメルセデス・ベンツ正規販売店を開業し、後にはメルセデス・ベンツ・アルゼンチンの終身名誉会長にもなった。

バルカルセ・サーキットのパドック集合写真:メルセデス・ベンツクラシックカーのオーナー達と新型Sクラススタッフ。

バルカルセには、彼の功績を称える施設 ファン・マヌエル・ファンジオ博物館があり、ファンジオが実際に使用したヘルメットやドライビングスーツなど、貴重なオリジナルレースギアが展示されている。これらの展示品は、黄金時代のモータースポーツの息吹を今に伝える貴重な遺産。ファンジオの歴史が息づくこの地で、新型Sクラスとクラシックカーが静かにサーキットを周回する姿は、メルセデス・ベンツの過去と現在を結びつける象徴的な瞬間である。モータースポーツの栄光とブランドの伝統が交差するバルカルセは、今もなおメルセデス・ベンツの物語を語り続けている。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Mercedes-Benz Group