【新着情報】 3シリーズと5シリーズのエントリーモデルにプラグインハイブリッドモデル投入 BMW 320eと520e

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BMWの3シリーズと5シリーズに新型エントリーレベルのプラグインハイブリッドを設定。その全情報をお届け。

BMWは2025年までに、25台の電動モデルをラインナップする計画だ。
その計画の一環として、ミュンヘンを拠点とするメーカーは、2021年3月に、「320e」と「520e」という名前で、そのうちの5モデルを投入する。
それぞれ204馬力のシステムパワーを持ち、モデルレンジの新しいエントリーレベルのハイブリッド車となる。
どちらもセダンとツアラーとして用意されており、3シリーズのステーションワゴンには全輪駆動モデルも用意されている。
「320e」は47,450ユーロ(約607万円)、「520e」は53,700ユーロ(約687万円)からという価格設定になっている。

リッターあたり76.9kmの最小燃料消費量

「320e」は、より大きなハイブリッドの兄弟車同様、2リッター4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせている。
この2つのパワートレーンを組み合わせることで、204psの出力と350Nmのトルクを発生するという。
8速オートマチックトランスミッションと後輪駆動が標準となり、ステーションワゴンバージョンの「320eツーリング」には「xDrive」全輪駆動仕様も用意されている。
内燃機関に頼らない、純電動モードでは、最大61kmの航続距離とされているが、その性能は140km/hの最高速度の範囲内で管理される。
また、リッターあたり100kmあたり66.6~76.9kmという、非常に良好な燃料消費性能を備えている。
だがもちろんこれは、丁寧で経済的な走行を心掛けた場合という条件付きだ。
12kWhのバッテリーに最大3.7kWを充填した場合、2時間36分後には80%充電されるが、完全充電にはさらに1時間かかる。

トランクスペースは最小限にしか縮小しない

純内燃エンジン搭載車と比較しても、トランク容量はほぼ変わらない。
「320eセダン」で375リットル、「320eツーリング」で410~1420リットル、「520e」は410リットル、「520eツーリング」は430~1560リットルのトランク容量を保持している。
すべての新型ハイブリッド車には、「ライブコックピットプラス」と呼ばれるBMWのデジタルディスプレーが標準装備されている。
これは、純電動航続距離などのデータも表示してくれるようになっている。

新しいエントリーレベルのハイブリッドは47,450ユーロ(約607万円)から

5台の新しいエントリーレベルのハイブリッド車は、2021年3月から販売店で発売される。
価格は「320e」が47,450ユーロ(約607万円)、「320eツーリングモデル」が49,000ユーロ(約627万円)、そして全輪駆動の「320e xDriveツーリング」が51,500ユーロ(約659万円)からとなっている。
520eの購入には、最低でも53,700ユーロ(約687万円)かかる。
そしてツーリングバージョンのプラグインハイブリッドシステムを搭載した5シリーズは55,900ユーロ(約715万円)からとなっている。
すべての320eモデルは、6,750ユーロ(約86万円)の環境ボーナスの恩恵を受けられる一方、520eは5,625ユーロ(約72万円)の補助金を受けられるようになっている。

3シリーズと5シリーズに追加されたエントリーモデルのプラグインハイブリッドモデル、というのが今回のニュースだが、実際にそういう複雑にも思える車種構成が必要かどうかという気持ちはもっともである。
それでもBMWがこういうモデルを出さなくてはいけない理由は言うまでもなく、規制や法的な問題が理由で、それほど各メーカーは燃費規制に苦慮しているのである。
まだ完全EV化までには時間がかかり、それまでには各メーカーから内燃機関をベースにした様々な車種が登場するだろう。各メーカーにとって開発することも、ラインナップを拡充することも決して簡単ではないことは言うまでもないが、それほどこれからの自動車ビジネスというものは熾烈で厳しい世界なのである。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平