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「皆のおかげでここまでたどり着けました」勝田貴元(TGR-WRT)がWRC初優勝を達成!WRC 第3戦 サファリ ラリー ケニア

2026年3月16日

2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ ラリー ケニア」でTGR-WRTの勝田貴元が総合優勝を勝ち取った。WRC総合優勝は篠塚建次郎に次ぐ2人目となり、34年ぶりの快挙となった。またサファリ ラリーでの日本人優勝は藤本吉郎氏以来、31年ぶりだ。

初日は総合4位

2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ ラリー ケニア(Safari Rally Kenya)」がケニアのナイバシャで開幕。2本のグラベル(未舗装路)ステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー ソルベルグ/エリオット エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位に立ち、エルフィン エバンス/スコット マーティン組(33号車)が総合2位に、セバスチャン オジエ/ヴァンサン ランデ組(1号車)が総合3位に、勝田貴元/アーロン ジョンストン組(18号車)が総合4位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合5位となった。

2日目は順位を落とし総合7位

競技2日目デイ2が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TGR-WRTはオリバー ソルベルグ/エリオット エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位を守り、セバスチャン オジエ/ヴァンサン ランデ組(1号車)が総合2位に、エルフィン エバンス/スコット マーティン組(33号車)が総合3位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ パヤリ/マルコ サルミネン組(5号車)が総合4位に、勝田貴元/アーロン ジョンストン組(18号車)は総合7位に順位を落とした。

3日目首位に躍り出る

競技3日目デイ3が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、勝田貴元/アーロン ジョンストン組(GR YARIS Rally1 18号車)が首位に立ち、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合3位に順位を上げた。首位争いをしていたオリバー ソルベルグ/エリオット エドモンドソン組(99号車)、セバスチャン オジエ/ヴァンサン ランデ組(1号車)、エルフィン エバンス/スコット マーティン組(33号車)の3台はデイリタイアとなった。

最終日堅実な走りで首位をキープ

最終日デイ4が、ケニアのナイバシャを起点に行われ、勝田貴元/アーロン ジョンストン組(GR YARIS Rally1 18号車)がWRC初優勝を達成。TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ パヤリ/マルコ サルミネン組(5号車)が総合3位を獲得。また前日のデイリタイアから再出走したオリバー ソルベルグ/エリオット エドモンドソン組(99号車)は総合10位で、セバスチャン オジエ/ヴァンサン ランデ組(1号車) は総合11位で、エルフィン エバンス/スコット マーティン組(33号車)は総合13位でフィニッシュした。

豊田 章男TGR-WRT会長のコメント
”世界で勝てる日本人ラリードライバー”が日本の子供たちの憧れになる日が来てほしいとずっと思っていました。憧れの存在がいればそれを超えていこうとする子供や若者が現れます。
勝田貴元を超えたい!と頑張る子供や若者が日本のモータースポーツのレベルを上げていってくれます。この勝利は、そんな日本の若者たちへの本当に大きなプレゼントになりました。
貴元、ありがとう!
貴元には、もっともっと”すごい憧れ”の存在になっていって欲しい。ラリージャパンで、そんな姿を見せましょう!一方、他のドライバーたちには辛いラリーをさせてしまいました。またみんなでポディウムに立てるようサファリでの学びを次に活かしていこう!
チームのみんなよろしく頼みます。

ユハ カンクネン チーム代表代行のコメント
貴元とアーロンがこのラリーで優勝したことを、チーム全員が心から喜んでいます。これまで何度も優勝にあと一歩というところまで迫っていましたが、今回の勝利はまさに彼らにふさわしいものです。貴元は素晴らしいドライバーですし、日本人ドライバーが再びWRCのラリーで優勝する姿を見ることができたのは、私たちにとって本当に嬉しいことです。サファリ・ラリーは41年前、私がWRCで初優勝したラリーでもあり、これほど難易度の高いイベントで優勝できたというのは、まさに特別なことです。今回のサファリ・ラリーは、WRCのカレンダーに復帰して以来、最も過酷なラリーでしたし、私たちにとってもジェットコースターのような週末でした。昨日は3台がリタイアするという大惨事もありましたが、オリバー、セブ、エルフィンは今日懸命にプッシュし、チームのために日曜日のポイントを最大限獲得してくれました。貴元が優勝し、サミも多くのステージ優勝を含む素晴らしい走りで再び表彰台に立ったので、我々としては大いに喜ぶことができます。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)のコメント
この結果を成し遂げることができて、本当に素晴らしい気分です。フィニッシュラインを通過した時の気持ちを言葉で表わすのは難しいですが、とにかくクレイジーでした。これまで本当に多くの困難な瞬間を経験してきたので、それらの記憶が頭の中を駆け巡りました。決して楽な道のりではありませんでしたが、ついにここまで来ることができました。自分と一緒に一生懸命努力してくれたアーロン、そして常に僕を信じてくれたチームの皆に感謝します。今日は小さな岩ひとつひとつが目に入ってしまい、それを避けるのは本当に大変でしたが、何も問題なく走り切ることができました。こんなにも強いクルマとサポートを提供してくれたチームに感謝します。自分たちがここまで来られたのは決して諦めなかったからですし、これからもこのような結果を出せるように努力し続けます。

エルフィン エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)のコメント
間違いなくタフな週末でした。頭を使って走ろうとしましたが、それでもラリー全体を走り切ることはできませんでした。ラリーではこのようなことも時々あるのは分かっています。今日の走りにも少しがっかりしています。午前中の最初のステージはかなり遅く、コンディションも理想的ではありませんでした。頑張ったのですが、期待していたほどのポイントは獲得できませんでした。それでもチャンピオンシップの首位を維持できているのは嬉しいですし、次のクロアチアが楽しみです。貴元とアーロンは一生懸命努力してきたので、この勝利は彼らにふさわしいと思いますし、とても嬉しいです。

セバスチャン オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)のコメント
今日はできる限り多くのポイントを獲得しようと努めましたが、パワーステージのようなコンディションで限界までプッシュをするのは決して簡単ではありません。轍の中ではクリーンに走ることを心がけましたが、本気でプッシュすればもっと速く走れたはずです。スピードという点では良い週末だったと思いますが、このラリーは一年の中でスピードが最も重要ではないイベントでもあります。それでも、貴元がチームと自分自身のために優勝を勝ち取り、本当に嬉しいです。長年の努力が報われた、まさに彼にふさわしい勝利です。

オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)のコメント
今日の目標は、昨日の悔しさを晴らすために最後の力を出し切ることでした。とにかく挽回しようと全力を尽くしましたが、スーパーサンデーとパワーステージで優勝するという素晴らしい一日になりました。挽回するためにできる限りのことをやり切ったので、今日の結果には本当に満足しています。自分たちが優勝できなくとも、貴元とアーロンがラリーで勝ったことを嬉しく思います。これまでの貴元の努力と情熱を考えれば、彼は本当にこの勝利にふさわしいと思います。

サミ パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)のコメント
再び表彰台に立つことができて本当に嬉しいです。今回はまさに冒険のような、非常にタフなラリーでしたが、それがこのイベントの本質です。特に金曜日に発揮したパフォーマンスは良かったと思いますし、ベストタイムを5本記録することができたので最高です。今日も自分たちにスピードはありましたが、とにかくトラブルなく完走することが一番重要でした。一週間を通してクルマを最高の状態に保ってくれたチームに感謝します。また、貴元とアーロンの初優勝を、私とマルコは本当に嬉しく思っています。

WRC 第3戦 サファリ ラリー ケニア 2026 マップ

【サファリ ラリー ケニアの結果】
1 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) 3h16m05.6s
2 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +27.4s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +4m26.1s
4 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン (ヒョンデ i20 N Rally1) +6m07.3s
5 ロバート・ヴィルヴェス/ヤッコ・ヴィッロ (シュコダ Fabia RS Rally2) +11m37.8s
6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +12m09.0s
7 ファブリツィオ・ザルディヴァー/マルセロ・デル・オハネシアン (シュコダ Fabia RS Rally2) +12m20.0s
8 アンドレアス・ミケルセン/ヨルン・リストゥルード (シュコダ Fabia RS Rally2) +12m30.7s
9 ディエゴ・ドミンゲス/ロヘリオ・ペナーテ (トヨタ GR Yaris Rally2) +13m28.4s
10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +16m44.5s

【第3戦終了時点でのドライバー選手権順位】
1 エルフィン・エバンス 66ポイント
2 オリバー・ソルベルグ 58ポイント
3 勝田 貴元 55ポイント
4 アドリアン・フォルモー 47ポイント
5 サミ・パヤリ 32ポイント
6 セバスチャン・オジエ 26ポイント
7 ティエリー・ヌービル 25ポイント
8 エサペッカ・ラッピ 21ポイント
9 ロバート・ヴィルヴェス 10ポイント
10 ガス・グリーンスミス 8ポイント

【第3戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位】
1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 157ポイント
2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 114ポイント
3 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 35ポイント
4 M-Sport Ford World Rally Team 23ポイント

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:TGR-WRT