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直列6気筒の代わりにメルセデスV12を搭載した「ダットサン240Z」なんで?直6、軽量、クリーンなラインこそが240Zだろー!

2026年3月11日

直列6気筒エンジン、軽量ボディ、そしてクリーンなライン―。数十年にわたり、ダットサン240Z(Datsun 240Z)は日本のスポーツカーの伝統を体現してきた。だが、この個体はそのすべてを覆してしまう。長いボンネットの下には、誰も予想しないようなエンジンが収まっているのだ!

「240Z」の世界においても、これは日常的なコンバージョンではない。かつて日本製の直列6気筒が唸りを上げていた場所に、いま収まっているのは「メルセデス SL600」由来の6リッターV12エンジンだ!伝説的な12気筒エンジン「M120」は、もともとは高級セダンに搭載されていたもの。だが今では、それよりもはるかに軽量な「ダットサン 240Z」を駆動している。

このアイデアは、アメリカのYouTuberであるジョーダン イースター(Jordan Easter)とマイケル タン(Michael Tung)によって生まれた。2人は自らの改造プロジェクトをオンラインで公開しており、長年にわたり特異なプロジェクトに取り組んできた。この「M120」V12は、もともとは彼らのコレクションにある「マツダ RX-7」に搭載される予定だった。

クラシックな70年代のラインと、妥協のない改造が融合:この240Zは決してスタンダードではない!

しかし「RX-7」のエンジンルームは狭すぎて、この12気筒エンジンが入らなかった。一方ダットサンは長いボンネットを持ち、はるかに多くのスペースを提供する。まさにその点を、2人は活用したのである。

日本のクラシックにシュトゥットガルトの技術

もちろんエンジンをただ載せ替えただけではない。S600用のベルハウジングにアダプタープレートを組み合わせて接続を確保し、その後ろには堅牢な6速マニュアルトランスミッションが組み合わされている。
エンジン制御は「Megasquirt MS3 Pro ECU」と呼ばれる自由にプログラム可能なシステムが担当する。日本のクラシックカーの中でメルセデス製V12をスムーズに作動させるためには、これが不可欠なのだ。

排気量6リッター、12気筒:S600由来のメルセデスM120が、ダットサン240Zのエンジンルームを完全に満たしている。

この240Zは、もともとアメリカのヒルクライムレース「Empire Hill Climb」のために製作された。これはクローズドコースでタイムを競う競技で、過激に改造された車両が参戦することで知られている。そのため、単なるエンジンスワップでは終わっていない。シャシーとブレーキはアップグレードされ、安全装備も競技基準に合わせている。そして巨大なエキゾーストシステムも装着されている―大きく、そして決して控えめではない。

12気筒がもたらすまったく新しいキャラクター

「M120」エンジンは本来、高級セダンでのスムーズな回転フィールで知られている。しかし「240Z」では、はるかに荒々しく、ダイレクトなサウンドを響かせる。クラシックな直列6気筒の音の代わりに、いま支配しているのは自然吸気12気筒の明るく高回転型のスクリームだ。

「240Z」のシーンでは、改造は長年にわたり文化の一部となっている。このモデルは技術的構造が比較的シンプルで、カスタマイズの余地が大きいことから、パフォーマンスプロジェクトのベースとして人気が高い。

このプロジェクトはまだ完全には完成していない。長期的には、イースターとタンはより良好な240Zのボディを見つけ、すべての機械コンポーネントを移植する計画だ。

その後、このV12-Zが主に果たす役割はただひとつ―とにかく走行距離を重ねることだ。

動画:https://youtu.be/VFJWOCYLUbk

Text: Marie Milius
Photo: tung.tied/Instagram