高電圧技術不採用&6気筒エンジン&ドリフトモード搭載の「メルセデスAMG GLC 53」はエンスーのためのAMG製SUVだ!
2026年3月10日
エンスージアスト向けのSUVが登場した。新型Mercedes-AMG GLC 53は、十分なパワーとドリフトモードを備えながら、高電圧技術を一切採用していないのが特徴だ。ここではその詳細を紹介する。
AMGをよく知る人なら「63」が「53」よりも上位であることはおなじみだ。かつては数字がエンジン排気量を示していたが、現在では性能レベルの目安に過ぎない。数字が大きいほど過激なパフォーマンスを意味する。
一見すると現行の「メルセデスAMG GLC」でも同じ構図が当てはまるが、新型「GLC 53」は、ハイブリッドを採用するより強力な「メルセデスAMG GLC 63 SE Performance」よりも、むしろ感情に訴えるモデルと感じるファンもいるかもしれない。
システム出力680ps、0-100km/h加速3.5秒というスペックを誇る「GLC 63 SE Performance」は、すでにミドルクラスSUVとしては最強のモデルだ。だが今回、AMGは全く異なるアプローチを採る「GLC 53 4MATIC+」をラインナップに追加した。
直列6気筒から449psを発生
新型「GLC 53」は高電圧技術を採用せず、改良された3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載する。ガソリンエンジン単体で449ps、最大トルク600Nmを発揮し、オーバーブースト機能により一時的に640Nmまで高めることができる。さらにスタータージェネレーターが組み合わされ、加速時には最大23psと205Nmを補助。ただし外部充電は不要だ。

オプションのAMGドライバーズパッケージを装着すれば、最高速度は250km/hから270km/hへ引き上げられる。AMGはこの直列6気筒エンジンに大幅な改良を施した。吸排気ポートを最適化した新設計シリンダーヘッド、新しい吸気カムシャフト、そして大型化された吸気システムによりレスポンスをさらに向上させている。また電動補助コンプレッサーはほぼ常時作動できるようになり、特に低回転域でのスロットルレスポンスをサポートする。最大トルクは5200rpmまでの広い回転域で発生する。
インテリアにはデジタルコックピットのほか、AMG専用シートやパフォーマンスステアリングホイールが採用される。

0-100km/hは4.2秒
0-100km/h加速は4.2秒。最高速度は電子制御で250km/hに制限されるが、オプションにより270km/hまで引き上げ可能だ。LTPモード燃費はボディタイプによって異なるが、およそリッター10kmとされている。
AMG SUV初のドリフトモード
新型[「GLC 53」の標準装備には、9速AMGスピードシフトトランスミッション、可変式四輪駆動AMG Performance 4MATIC+、そしてリアアクスルステアリングが含まれる。さらにオプションのAMGダイナミックプラスパッケージを選択すると、電子制御リアLSDとドリフトモードが追加される。これはAMGのSUVとして初めての装備となる。
ゴールドアクセントの限定パッケージも
外観ではさまざまなカスタマイズが用意されている。なかでも「ゴールドアクセントパッケージ(Golden Accents Package)」パッケージは、エクステリアとインテリアにゴールドのアクセントを施し、21インチ鍛造ホイールを組み合わせた特別仕様で、1年間限定で提供される。このほか、ブラック仕上げを強調するAMGナイトパッケージやナイトパッケージIIも選択可能だ。

Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: Mercedes-AMG

