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【特許出願】ヘッドレストでのマッサージ?メルセデスは頭と首をやさしくケアするヘッドレストの開発を検討中 豪華なラウンジ実現に向けた新たな一歩

2026年3月5日

ヘッドレストにマッサージ機能を搭載:メルセデスは、頭部と首元をやさしくケアするヘッドレストの導入を検討している。これは、車内を“走るラグジュアリーラウンジ”へと進化させるためのさらなる一歩である。

高級車メーカーは以前から「快適性」を重要な競争優位性として捉えてきたが、このテーマにこれほど一貫して取り組んできたブランドは、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)ほど多くはない。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、メルセデスは量産車としていち早くマッサージシートを導入したメーカーのひとつであり、日常のドライビングにスパのような体験をもたらした。

今日では、背中をやさしくマッサージするシートを備えた車両はますます増えている。しかし2026年時点で、この“癒やし”の機能をヘッドレストにまで拡張しているメーカーは存在しない。だが、それがいま変わろうとしている。

センサーが頭部のサイズと位置を検知

ドイツ特許商標庁への最近の特許出願(自動車メディア「CarBuzz」が最初に報じた)によれば、メルセデス・ベンツは車内マッサージ体験を解剖学的に新たなレベルへ引き上げる方法を模索しているようだ。出願内容には、ヘッドレスト内に統合されたシステムが記載されており、中央ハブから複数のメカニカルアームが伸びる構造を採用。これらのアームは微細に移動・振動・回転し、ドライバーの頭部をやさしく包み込むことを目的としている。

特許図面には、ヘッドレストに組み込まれたマッサージ機能が非常に簡略化された形で示されている。
Photo:WIPO/Mercedes-Benz

さらに、センサーが乗員の頭部の大きさと現在の位置を検知し、マッサージが自動的に個々のユーザーに合わせて調整される仕組みも想定されている。ヘッドレストは背もたれよりもはるかにコンパクトであるため、メルセデスが強力なマッサージを実装する可能性は低いと考えられる。しかし、後頭部や首まわりに対する穏やかな撫でるような動きや圧力の変化だけでも、十分にリラックス効果をもたらす可能性がある。

ヘッドマッサージ装置の量産適性は依然として不透明

この特許により、メルセデスが将来的に自社の快適性基準をどこまで引き上げようとしているのかは興味深い点だ。将来のモデルでは、頭部と首を組み合わせたマッサージ機能に発展する可能性もある。

もっとも、すべての特許と同様に、多くのアイデアは開発段階を超えることなく終わる。特許出願そのものが、実際に量産化されることや近い将来に市場投入されることを保証するものではない。それでもこのコンセプトは、メルセデスが車内ウェルビーイングというテーマにいかに真剣に取り組み続けているかを示している。そして快適性が今後も重要な差別化要素であり続けるであろうことを物語っている。

Text: Sebastian Friemel
Photo: Mercedes-Benz AG