新型メルセデスVクラス マルコ ポーロ登場!改良されたVクラスは、週末はキャンピングカーになり、日常でも使えるバンだ
2026年2月23日
マルコ ポーロのように旅をする。ただし、より快適に。2年の時を経て、メルセデスは「メルセデス Vクラス マルコ ポーロ(Mercedes-Benz V-Class Marco Polo)」に改良を施した。細部を磨き上げたフェイスリフトである。まずは日常使いキャンパーとしての実力をチェックする。
週末にはキャンパーへと変身し、平日は実用的なファミリーバンとして機能する─それは多くの人にとって理想的な妥協点だ。乗用車とは別に本格的なモーターホームを購入する余裕がある人ばかりではない。その隙間を的確に埋めるのが、Vクラスをベースとする「マルコ ポーロ」である。2024年初頭、シュトゥットガルトのメーカーはこの人気キャンパーを刷新し、のちに「ホライゾン(Horizon)」仕様も追加。そして今、さらなるフェイスリフトが実施される。
当初期待された大革命は起きなかった。新世代電動プラットフォームVan.EAおよび内燃機関版Van.CAは、キャンパーバン仕様への展開が10年後半まで見送られる。したがって「マルコ ポーロ」は引き続き現行Vクラスをベースとする。ただし、大きな変更がひとつある。
ウエストファリアとの提携終了
今回のフェイスリフトにより、メルセデスは長年続いたキャンピング専門企業ウエストファリアとのパートナーシップを終了した。今後の「マルコ ポーロ」はすべて、ブランデンブルク州ルートヴィヒスフェルデのメルセデス工場で生産される。レーダ=ヴィーデンブリュックでの生産は終了する。

外観上の変化は控えめだ。しかしシュヴァーベンの技術陣は、日常使いキャンパーとしての完成度を各所で高めている。とりわけ重要なのがポップアップルーフだ。展開すると、後部が従来より高くなっていることに気づく。

後部でルーフを10センチ高くしたことで、上段ベッドの容積と開放感が大幅に向上した。前後どちらに頭を向けても、大人2名が快適に就寝できる。
ポップアップルーフに10種類のライティングシナリオ
新たに追加されたアンビエントライトは、ポップアップルーフ周囲を取り囲み、最大10種類のライティングシナリオを設定可能。夜空を楽しみたいユーザー向けに、ガラスルーフも引き続き用意される。

オーニングも再設計された。フェイスリフト後は数ステップで取り外し可能となり、固定ポイントは樹脂キャップでカバーできる。洗車機を利用する際に大きなメリットとなる。ほかにも、室内の折りたたみテーブルの強化、引き出しレールの最適化、効率を高めたクーラーボックスなど、細部の改良が積み重ねられている。
ハードウェアだけではない。ソフトウェアも進化した。MBAC(Mercedes-Benz Advanced Control)は機能拡張され、中央ディスプレイからアンビエントライト、サンルーフ、サウンドシステムを直感的に操作できる。これらの機能はイグニッションをオンにしなくても使用可能となり、停車中の利便性がさらに高まった。

ディーゼルは継続
パワートレインは従来同様、実績あるディーゼルを継続採用する。163psから237psまでの直列4気筒ディーゼル3種を用意し、オプションで4MATIC四輪駆動も選択可能。価格は約8万ユーロから、「Horizon」仕様(キッチンなし)は約7万ユーロからと見込まれる。
結論:
一見すると大きな変化はない。しかし細部に目を向ければ、マルコ・ポーロは着実に進化している。シュヴァーベン流の緻密な改良が積み重ねられたフェイスリフトだ。この完成度が、「マルコ ポーロ」の成功を今後も支え続ける。
Text: Sebastian Friemel
Photo: Mercedes-Benz AG

