【動画付き】今年デビューのBMW最強モデル BMW M5 CSの全情報

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BMWがこれまでで最もパワフルな市販車「M5 CS」を公道に投入! ミュンヘン発の新型スペシャルモデルの全情報をお届け!

M5のトップモデルにして、BMWのもっともパワフルなモデルBMW M5 CS(F90)がいよいよデビューする。その性能、エンジン、馬力、カーボン、全輪駆動などなど、スペシャルモデルのスペックは? より多くのパワーとより軽いウェイト、そんな新型BMW M5 CSがどれだけ凄いかをレポート!

➤ 市場ローンチ時期と価格
➤ エンジン
➤ 軽量構造とカーボン
➤ 外観
➤ シャシーとテクノロジー

市場ローンチ時期と価格: 2021年春から発売開始

BMW Mディビジョン(M-GmbH)は、BMW M5(F90)に、有名な「CS」という略語に相応しいモデルを世に送る。
すなわち、BMW M5 CSは、最も獰猛な5シリーズであるだけでなく、ミュンヘンを拠点とするメーカーのこれまでの生産モデルの中で最もパワフルなモデルとなる。
新しいトップモデルに価値のあるエンジンを与えるために、エンジニアは、すでに実績のある4.4リッターV8に、さらに多くのパワーを与えた。
その635馬力を持つV型8気筒エンジンは、M5コンペティションと比較して、なお10馬力も高い出力を発揮する。
しかし、トルクは変わらず、クランクシャフトからはM5と同じ750Nmが供給される。
8速Mステップトロニックは健在で、BMW M xDriveと同様全輪駆動モードとドリフトモードを兼ね備える。
この超高性能なM5 CSは2021年春に発売され、価格は108,400ユーロ(約1,385万円)以上となっている。
BMWによれば、この特別モデルは限定生産となるが、具体的な生産台数や製造期間は現時点では公表されていない。

鍵となるテクニカルデータ:

● 気筒数: 8
● 排気量: 4395cc
● 最高出力: 635馬力
● 最大トルク: 750Nm
● トランスミッション: 8速Mステップトロニックトランスミッション
● 乾燥重量: 1825kg
● 0-100 km/h加速: 3.0秒
● 0-200 km/h加速: 10.4秒
● 最高速: 305km/h

カーボンでライトウェイト構造: M5 CSは70kgの軽量化

「M5 CS」は、コンペティションと比較して、70kgもの減量を実現したと言われている。
その理由は、BMW Mのカーボンセラミックブレーキ(M5コンペティションのコンパウンドブレーキと比較してマイナス23kg)に加えて、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics=炭素繊維強化プラスチック)を採用したことにある。
「M5 CS」では、エアアウトレットを備えたボンネットのほか、フロントスプリッター、エクステリアミラーキャップ、テールゲートのティアオフエッジ、リアのディフューザー、インテリアのバケットシートなどもカーボン製となっている。
これらのアドオンパーツの一部は、すでにMパフォーマンスパーツとして後付け可能なものもあるが、「M5 CS」では標準装備となっている。
新型パフォーマンスフラッグシップには、下位モデルシリーズの部品も使用されている。
例えば、CSのバケットシートは、BMW M3とM4のものがそのまま採用されている。

外観:レーシングヒストリーを反映したイエローライト

当然のことながら、「M5 CS」にはいくつかのユニークなビジュアルも用意されている。
最も重要なワンポイントとなるのは、「ゴールドブロンズ」カラーだ。
特別モデルでは、ダブルキドニーのフレーム、20インチ鍛造ホイール、フロント、リアなどにM5 CSのバッジが施されている。
フロントエンドのデザインについては、黄色く着色されたデイタイムランニングライトを備えたツーリングカーのイメージを引用している。
リアでは、M5トッポモデルはデュアルフローステンレススチール製のエキゾーストシステムと4本のテールパイプでそのパワーを発揮する。
コックピットでは、「M5 CS」のヘッドライナーとステアリングホイールがアルカンターラでトリミングされていて、カーボン製のシフトパドルと組み合わさっている。
4つの個別シートの一体型ヘッドレストにはニュルブルクリンクのシルエットが描かれ、さらにM5のイルミネーションロゴが組み込まれている。

シャシーとテクノロジー: ミックスタイヤを装着したM5 CS

「M5 CS」に搭載されているホイールは、これまで通りコンペティションサスペンションに装着されている。
またフロントとリアには新しいサスペンションスプリングを採用し、ダンパーコントロールもそれに合わせて変更されている。
特別仕様車には、フロントに275/35 R20、リアに285/35 R20のピレリ「Pゼロ コルサ」タイヤが標準装備されている。
Mカーボンセラミックブレーキは、フロントに6ピストン固定キャリパー、リアにシングルピストンフィストキャリパーを装備し、大きな減速パワーを実現している。
ブレーキキャリパーは標準ではレッドに塗装されているが、オプションでゴールドも用意されている。

普通のM5でさえもう速くて速くて他を圧倒する性能なのに、それを上回るコンペティションが出るとは驚き以外の何物でもない。いったいこれほどの性能をどこで使うのか、と腕も根性もない私は思ってしまうが、それでもこのCSが人気を博すことは間違いないだろう。そしてこのより一層の高性能化が、M5という車の性格をより一層鋭くはっきりさせていることも事実なのである。
BMWがうまい、と思う部分はオリジナルの魅力的なボディカラーやちょっとしたコスメティックスの部分にも手を抜くことなく、ちゃんと特別なモデルであるということを主張するようにモデファイしていることで、これだけでも訴求力は大きく向上していると言えるだろう。
だから私がM5を購入できる立場だったら、そういった魅力的な部分に惹かれて(思い切って)CSを選ぶような気もするし、絶対的に台数が少数という魅力も大切なファクターではあろう。絶対的な性能も大切ではあるが、希少性という価値もこういうセグメントの車では強力なアピールポイントなのである。

Text: Andreas Huber
加筆: 大林晃平