【このシトロエンCXなんぼ?】1986年製「シトロエンCX 25 GTiターボ2」がオークションに その希望は市場価値をはるかに上回る その理由は?
2026年2月22日
シトロエンCX 25 GTiターボ2(Citroën CX 25 GTi Turbo2)がオークションに出品された。なぜこのCXは30,000ユーロ(約550万円)から50,000ユーロ(約925万円)もするのか?頭おかしいんじゃないか?オークションハウス、アールキュリアル(Artcurial)がこのシトロエンCXを競売にかける。希望価格は市場価値をはるかに上回る。我々が詳しく調べてみた。
たしかに、これは非常に良好な個体に見える。走行距離は8万km強、2オーナー車で、出品者によれば整備記録簿、請求書、取扱説明書も完備しているという。
しかもモデルレンジの中でも人気の高い仕様だ。1986年に登場した最上位モデル、「シトロエン CX 25 GTi ターボ2」。ターボチャージャーとインタークーラーを備え、最高出力168psを発生。最高速度は約220km/hに達する。


だからこそオークションハウスは「予想価格」を示す
しかし、アールキュリアル(Artcurial)の皆さん。この「シトロエン CX」の予想落札価格が30,000ユーロ(約564万円)から50,000ユーロ(約940万円)とはどういうことか?この金額はあくまで「エスティメート(予想価格)」、つまり入札者が結果のレンジを把握するための目安である。
良好なCX GTIの実勢価格はいくらか?
クラシックカー評価機関のクラシックデータ(Classic Data)によれば、コンディション2(非常に良好)評価の「CX 25 GTi ターボ2」は20,400ユーロ(約377万円)。コンディション1、つまり新車同様の完璧な状態でも28,500ユーロ(約527万円)が目安とされる。
なぜこのCXはそこまで高いのか?
クラシックデータ(Classic Data)のCEO、マリウス ブルーン(Marius Brune)はAUTO BILDの取材に対し、この予想価格を「野心的」と評した。そしてこう推測する。「再び“オークションマッドネス効果”を期待しているのではないでしょうか。Artcurialでは以前にも似たような例がありました」。裕福な顧客が競り合いに熱中し、価格が独り歩きする現象だ。十分あり得る話である。

AUTO BILDはアールキュリアル(Artcurial)にメールで問い合わせた。この強気な予想価格はどのように算出されたのか。(なお、大型シトロエンの試乗比較―トラクシオン アヴァンからCX、C6まで―も掲載している。)
シトロエン CX 25 GTi ターボ2I 詳細チェック
回答を待つ間、この1987年式シルバーの個体を詳しく見ていこう。新車同様とは言い難い。外装は良好に見えるが、広告には下回りや錆が発生しやすい箇所の写真は掲載されていない。フロントの大型レザーシートには美しいパティナがある。歴史を物語る風合いだ。ただし、より丁寧なケアが施されていれば、現在でもっと柔らかく新鮮な質感を保てたはずだ。全体としては魅力的で望ましい個体である。

ダッシュボードの状態は良い、ステアリングやシフトノブに顕著な摩耗はない。センターコンソールのフラップが曲がっているが、これは納車当初からだった可能性もある。

センターコンソールのCDラジオは純正ではない。書類にはBlaupunkt Arizonaカセットラジオのマニュアルが含まれている。キーはやや見栄えが悪い。ルーフ内張りには多少のシワがあるが、垂れ下がりはない。


エンジンルームは完璧ではないが、非常によく手入れされている。

トランクのカーペットは清掃または交換してもよかっただろう。リアウインドウ下端の茶色い跡は写真では見栄えが悪い。サンルーフ枠も茶色く見える。



