プロドライバーが解き明かすPROXES Sport 2の真価
2026年2月18日
TOYO TIRESが誇るプレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport 2」を、プロドライバーの中山雄一選手と小山美姫選手が異なるシチュエーションで検証し、その実力に迫る。
中山雄一 「コンパウンドが路面を掴みにいっている感覚が強い」
ニュルブルクリンク耐久レースに「TOYO TIRES with Ring Racing」として参戦し、PROXESブランドアンバサダーを務めるプロドライバーの中山雄一選手。欧州車チューニングを手がけるドルト代表・吉田 武氏とともに、PROXES Sport 2装着車を箱根ターンパイクで試乗した。

中山選手が第一印象として挙げたのが、レース用タイヤに通じる路面追従性だった。中山選手は「レース用タイヤと同じ性格を持っている」と語り、荒れた路面や段差の多いワインディングでも「トレッドがしっかり路面に追従してくれる」と評価する。

さらに、乗り味については「マイルド」でありながら、コーナー出口でのグリップの伸びが印象的だという。「ステアリングを切り始めた瞬間のグリップというより、出口でクルマの向きを変えていく場面でしっかりグリップを発揮する」と述べ、路面状況が変わっても「タイヤの挙動が急に変わらないので怖くない」と安心感の高さを強調した。その要因として、「コンパウンドが路面を掴みにいっている感覚が強い」と分析している。

一方、吉田氏は「ステアリングのインフォメーションがドライバーに伝わりやすい」ことを挙げ、「ハンドル操作に対する反応が非常にわかりやすい」と評価。一般道は路面変化が激しい環境だが、その中で挙動の差が少ない点は「一般ユーザーにとって非常に大きな価値」だと語った。

欧州車との相性について吉田氏は「ヨーロッパ車にすごく合っている」と明言。欧州メーカーのタイヤに近いグリップ感と乗り味を備え、「トータルで見たときに非常にバランスが高いオールマイティなタイヤ」と評価する。特定性能に偏らず、総合力が高い点から「輸入車オーナーに勧めやすい」と語った。

中山選手も欧州開発の背景に触れ、「不安定な路面でもコンタクトを失わない」点を強調。アウトバーンだけでなく、コーナーが厳しく路面状態も日本ほど良くない欧州の一般道で求められる性能を満たしていると指摘し、タイヤがドライバーを支えてくれる存在だと語った。
ウェット性能も両者が高く評価するポイントだ。吉田氏はPROXES Sport 2を初めての運転したが雨だったと振り返り、「こんなウェットで、ここまでグリップするのか!」と驚いたという。まるで路面に吸い付くような安心感があり、「履いたラジアルタイヤの中でも一番上」と評価した。
中山選手もレース現場で、ウェットからドライへ変化する難しいコンディションで強みを感じているとし、「冷えている一周目でもしっかりグリップする」「スリップアングルが増えてもいきなり破綻しない」と安定性を強調した。
結論として吉田氏は「特別な走りをしなくても違いがわかるタイヤ」と表現し、家族での使用からスポーツ走行まで幅広く応える点を評価。「価格以上の性能を日常で感じられる一本」とまとめた。中山選手も、乗り心地の良さは高いグリップと追従性の副産物だとし、「一般道で安心して走れることが一番の価値」と結論づけた。

レースの現場で培われた安心感と、日常域での扱いやすさ。その両立こそがPROXES Sport 2の本質といえる。荒れた路面や変化の大きい一般道でも安定した接地感を保ち、ドライでもウェットでもドライバーの操作に自然に応える。特別な走りをしなくても違いを体感できる。ふたりの評価は、このタイヤが日常からスポーツ走行まで幅広いシーンで信頼できる存在であることを示している。
小山美姫 「ほとんどドライと変わらない印象でした」
注目の女性ドライバー小山美姫選手とモータージャーナリスト生方 聡氏が、特設コースでPROXES Sport 2のウェット性能をテストした。

まずは比較のためにドライ路面での走りをチェック。小山選手はウォームアップの早さに注目し、「コースインして1周目から『いける!』という感覚があった」と語り、低温時でも安心して踏める点を高く評価した。

グリップの高さに加え、PROXES SPORT 2の強みとして挙げられたのが“柔らかさ”と“しなやかさ”である。小山選手は「ハンドルを切ったときの反応がマイルドで、路面に吸い付くように曲がっていく」と述べ、その特性が速度域とよく合っていると感じたという。とくにコーナリングでは「動きが急にならずスムーズ」で、快適性にもつながっていると語る。さらに「縦方向から横方向へグリップが移るときの変化が自然で、タイヤの動きが連続して感じ取れる」とし、乗り心地の良さにも言及した。

続くウェット走行では、その性能の高さが際立ったという。小山選手は「濡れているのにほとんどドライと変わらない印象でした」と語り、接地感の確かさから恐怖感がなかったと振り返る。生方氏も「滑り方も穏やか」と同意し、限界を超えても挙動が唐突でない点を評価した。
その理由として小山選手は「剛性バランス」を挙げる。サイドウォールとトレッドが「硬すぎず柔らかすぎず」、路面をしっかり捉えることで、ドライでもウェットでも一貫したグリップ感が得られるという。走行を重ねるうちに「どんどん楽しくなってしまって」と語るほど安心感が高く、「ウェットでもドライとほとんど感覚が変わらなかった」とあらためて驚きを示した。

ブレーキングや加速時の安定感も印象的だった。小山選手は「前後どちらに荷重が乗ったときでもしっかり地面を掴んでくれる」とし、その安定感が「安心して走りを楽しめる理由」だとまとめている。

ウォームアップの早さ、しなやかな挙動、そしてドライと変わらない感覚で走れるウェット性能。PROXES Sport 2は、あらゆる条件下でドライバーに余裕を与える特性を備えている。限界域でも穏やかに挙動を伝え、安心感と楽しさを同時に引き出すその性格は、スポーツドライビングをより身近なものにしてくれるタイヤであることを印象づけた。
Text&photo:Auto Bild Japan(アウトビルトジャパン)

