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「第23回国際オートアフターマーケットEXPO 2026」出展社が支えるカーライフの未来

2026年2月15日

2月12日~14日の3日間東京ビッグサイトで行われた第23回国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)には自動車関連の部品メーカーはじめ周辺機器、カーディテイリングなど自動車業界を支える会社が国内外から集結した。

IAAEは自動車アフターマーケット事業者が出展するBtoB展示会で、昨年は、出展395社、約17,000人が訪れた。今年は初日からかなりの人数が訪れたように感じた。

その中から部品、整備、カーディテイリング関係の気になるブースのいくつかを紹介する。

欧州車には「VARTA」というくらい知名度は高い。パッケージデザインが一新された。

欧州車のほとんどが採用するドイツのバッテリーブランド「VARTA(ヴァルタ)」。我々アウトビルトジャパンの長期テスト車のパサート(B6)でVARTAの最高グレードAGMバッテリーを使用中。安定性と耐久性は抜群。今後は軽自動車をはじめとした日本車向けの商品展開を強化するとのこと。

「ZF」は「SACHS」のトラック用クラッチを展示していた。

世界の自動車メーカーが挙って採用するオートマチックトランスミッションがドイツの「ZF」だが、SACHS、TRW、LEMFÖRDE、WABCOといったブランドが「ZFグループ」だということまでは知られていないかもしれない。アフターマーケットにおいては「SACHS」のサスペンション、ダンパーが有名。

「ウルト」と読める人は余程のドイツ通。モノタロウやAmazonで一部の製品を購入できる。

WURTH(ウルト)はドイツのプロ向け総合自動車整備関連商品メーカーで、日本ではドイツ車ディーラーにはほぼ間違いなくWURTHの製品が使われている。潤滑油などのケミカル系から工具、収納ラック、最近はコーティング関連商品もラインナップする。

キーボックスと奥がカースキャナー。

自ずとドイツ系の出展社に足が向いてしまうのはご容赦いただきたい。自動車ディーラー向け商材を扱うドイツに本社がある「MCOM」が持ち込んだのは欧州で注目を集めている「車両スキャナー」と「キーボックス」。いずれもディーラー利用者(顧客)のための装置で、「車両スキャナー」(右の装置)はボディ全体をスキャン(撮影)して小キズ、ガラスの飛び石キズ、凹みなどをAIも使ってチェックする。主に車を預ける際の状態チェックに使われる。「キーボックス」その名の通り、ディーラーの営業時間外でも車を預けたり、引き取りができるようになる装置。詳しくは「アプリ売りのオジさん彷徨記」をお読みください。

アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.61 「バタバタしながら新製品編」:https://autobild.jp/62465/

POLYTOPのタナー氏はインターナショナルセールスマネジャーとして世界中を飛び回っている。
日本でのPOLYTOP製品はアスナルが販売代理店となっている。

ドイツ系の出展社は続く。「POLYTOP」というカーケア商材の総合メーカーで洗剤、コンパウンドをはじめ周辺機器まで取扱商品が非常に多い。日本ではアスナルというカーディテイリング商材の商社が日本販売代理店として取り扱っている。IAAEにはドイツからセールスマネジャーのタナー氏が来日して商品の説明をしてくれた。

HBCジャパンの「ダイヤモンドカットホイールリペアマシン」は知名度が増して引き合いも増えているという。
これが「アルミニウムスプレーマシン」粉末状のアルミを入れるとノズルから溶けたアルミが溶射される。

ここからはドイツを離れて、デンマークの製品をご紹介。アウトビルトジャパンでも以前「ダイヤモンドカットホイールリペアマシン」を紹介した「HBCシステムジャパン」の新商材となる「アルミニウムスプレーマシン」だ。こちらはホイールリペアのツールで、例えばアルミホイールの傷の修理は主に、傷の部分を削るかアルミパテを盛って整えるのが常だが、ホイールがダイヤモンドカットホイールだったりするとパテを盛ることはNG。そこで「アルミニウムスプレーマシン」の出番だ。ノズルからホイールの傷に溶射することで傷を整える。そのあと「ダイヤモンドカットホイールリペアマシン」で仕上げれば完了となるわけだ。ダイヤモンドカットホイールが増える一方でリペアができるところは意外と少ないため、ディーラーや整備工場からの引き合いが増えているという。

ダイヤモンドカット仕上げのアルミホイールの補修が可能になった!「HBC system ダイヤモンドカットホイールレストアシステム」とは?:https://autobild.jp/31058/

国産スポーツカーに「brembo」が採用されるなど「高性能ブレーキ=brembo」のイメージが強い。

高性能ブレーキの代名詞。イタリアの「brembo」はF1、MOTO GPなどレースシーンのトップを飾ってきた。意外と知られていないが、欧州車メーカーのほとんどが「brembo」のブレーキディスク、キャリパー、ブレーキパッドを純正採用している。

カーディテイリング業界の功労者が「ULGO]の1日店長を務めていた。
カーメイクアートプロが取り扱う「CERAMICPRO」からPPF(プロテクションフィルム)の「KAVACA」が登場。

ここからは日本の出展社をご紹介します。カーディテイリングショップの最大手「カーメイクアートプロ」がプロデュースするセラミックコーティングブランドの「ULGO」。商品ラインナップはインテリアコーティングからインテリアリペア商品まで幅広く展開している。高級輸入車ディーラーの内製化のサポートも行っている。また、同社が取り扱う「CERAMICPRO」からPPF(プロテクションフィルム)の「KAVACA」が登場。顧客の多様なニーズに応えている。

ユーザーからブレーキに関する絶大的な信頼を集める「DIXCEL」。きめ細かい対応は日本ならでは。

日本のアフターマーケットにおけるブレーキと言えば「DIXCEL」の右に出るものはいない。その性能は純正以上だ。ブレーキローター、パッドは車両ごと、使用用途に応じた豊富な製品がラインナップされている。国産輸入車問わず対応車種の多さも特筆だ。

予約システムの「totoco」。そのユニークさがディーラー、整備工場での導入実績の多さを語る。

カーディーラーや整備工場でのユーザーエクスペリエンスを高めるのが予約システムの「totoco」だ。アップデートを重ねながら導入会社をどんどん増やしている。

日本のデントリペア第一人者がテック・トレーディングの藤井代表だ。

デントリペアをご存じだろうか。簡単に言うと、パテ盛り、塗装をせずにボディのヘコミを修理する技術だ。デントリペアショップを運営するテック・トレーディングはデントリペア用工具を販売するだけではなく、技術者の養成学校も運営するなど日本のデントリペアの底上げに尽力している。

IAAEはBtoBの展示会なのでパーツ以外は普段目にすることがない製品が多いが、それだけに興味深いハード、ソフト様々な製品を見ることができた。我々含め、日本の会社の7割はなんらか自動車に関係しているというが、改めて自動車アフターマーケットが日本の自動車ユーザーを支えているということがIAAEで知ることができた。

Text&Photo:アウトビルトジャパン