【自動車誕生140周年】カール ベンツの「パテント モートル ヴァーゲン ナンバー1」この三輪車が世界を変えた それはモビリティの最大の成功物語の始まりだった
2026年2月5日
自動車誕生140周年。この三輪車が世界を変えた。お誕生日おめでとう、自動車!カール ベンツ(Carl Benz)の「ベンツ パテント モートル ヴァーゲン ナンバー1(Benz Patent-Motorwagen Number 1)」は、モビリティの最大の成功物語の始まりだった。
おめでとう―自動車は本日で140歳の誕生日を迎えた。すべては特許DRP 37435から始まった。1886年1月29日、カール ベンツは「ガスエンジンによって駆動される車両」を特許取得した。この文書は現在も自動車の出生証明書と見なされ、メルセデス・ベンツの出発点であり、ユネスコの「世界の記憶(Memory of the World)」登録遺産の一部である。
「ベンツ パテント モトールヴァーゲン ナンバー1」は、馬車の改造ではなく、急進的な新しい始まりだった。エンジンとシャシーを一体化し、ワイヤースポークの3輪、後部に水平配置された単気筒エンジン、出力は1馬力未満、最高速度は16km/h。それだけで歴史を作るには十分だった。
薬局で手に入れた燃料による初走行
1886年夏、この革新的な車両はマンハイムの環状道路を、初めて公的に記録された形で走行し、世界を変えた。当時、燃料のベンジンは薬局でしか手に入らず、制動は手動レバーで行われていた。それでも自動車の成功物語は止められなかった。
1888年の最初の長距離自動車走行は伝説的である。発明家の妻ベルタ ベンツ(Bertha Benz)は、息子のオイゲン(Eugen)とリヒャルト(Richard)とともに、マンハイムから自身の生地プフォルツハイムまで、約100キロを走破した。彼女は自動車の移動手段としての可能性を証明した、まさに“自動車インフルエンサー”だった。道中では、詰まったキャブレターを帽子のピンで掃除までしている。なお、オリジナル車両は部品取りのために解体された。
オリジナルの「パテント モトールヴァーゲン ナンバー1」は後に分解されたが、1903年に再製作された復元車は、現在もミュンヘンのドイツ博物館で見ることができる。ほかにもレプリカは存在するが、その正確な数は分かっていない。1970年代以降、メルセデスの見習い技術者たちは、「パテント モトールヴァーゲン ナンバー1」のレプリカ製作を通じて、繰り返しその技能を披露してきた。興味深いことに、そのオイルクーラーは現在も入手可能で、メルセデスの在庫部品の中で最古のスペアパーツとなっている。
ハッピーバースデー、自動車。これからも高速レーンで、長く波瀾万丈な人生を歩み続けてほしい。今夜、メーカーは自らに記念の贈り物を用意している。メルセデス・ベンツがフラッグシップであるSクラスの新バージョンを発表する。
Text: Robin Horning and Raphael Schuderer
Photo: Mercedes-Benz AG – Mercedes-Benz

