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名門カロッツェリア ベルトーネ(Bertone)がウェッジシェイプを復活 リトラクタブルヘッドライトを備えたレトロな新型2シータースポーツカー「ベルトーネ ラナバウト(Bertone RUNABOUT)」登場

2026年2月5日

ベルトーネ ラナバウト(Bertone RUNABOUT):カロッツェリア ベルトーネ(Carrozzeria Bertone)がウェッジシェイプを復活。リトラクタブルヘッドライトを備えたレトロなスポーツカーが話題を呼んでいる。まるで別の時代から飛び出してきたような、しかしまったく新しいフラットな2シーター。ベルトーネは、多くの人がすでに時代遅れだと思っていたデザインコンセプトを、この型破りなスポーツカーで復活させた。

リトラクタブルヘッドライト、ウェッジシェイプ、マニュアルトランスミッション。この組み合わせを2026年に実現しようとするメーカーは、ほとんど存在しない。だがベルトーネは、まさにそこに賭けている。新型「ラナバウト(Runabout)」は、あえて時代の流れに逆らうスポーツカーだ。

歴史的デザインを現代的に再解釈した「ラナバウト(Runabout)」は、デザインステートメントとドライビングマシンの境界線に位置する存在である。そして正式に明らかになった。これはコンセプトカーのまま終わることはない。最初のデザインプレビューから1年を経て、ベルトーネは量産仕様を公開した。その完成度は、想像以上に具体的だ。視覚的な面だけでなく、技術的にもである。

ベルトーネ ラナバウト(Bertone RUNABOUT)

カーボンボディ、アルミニウム製シャシー、そして車両重量わずか1057kg。「ベルトーネ ラナバウト(Bertone RUNABOUT)」は、紛れもないライトウェイトスポーツカーだ。

「ラナバウト」は2種類のボディ形状で展開される。オープントップのバルケッタに加え、フルサイズのウインドシールドと着脱式カーボンファイバー製ルーフを備えたタルガモデルも用意される。いずれも、マルチェロ ガンディーニが手がけた1969年のA112ラナバウト コンセプトから明確なインスピレーションを受けている。フラットなライン、鋭いエッジ、そして強調されたワイドなリアエンドが、ウェッジシェイプ全盛期のデザインDNAを明確に物語る。

ロータス由来のベース、カーボンの外皮

技術面では、ベルトーネは歴史的なフィアット由来の系譜を離れ、現代的な軽量構造技術を採用する。ベースとなるのは、ロータスを起点に新開発された押出成形・接着構造のアルミニウムプラットフォームで、「ラナバウト」用に最適化されている。これにカーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせることで、レトロスポーツカーの車重はわずか1057kgに抑えられた。これは現行ポルシェ911より約500kgも軽い。

1969年ラナバウト コンセプト vs プロダクトモデル

左が1969年のA112ラナバウト コンセプト、右が2026年のプロダクトモデル。ベルトーネは、ウェッジシェイプをほぼそのまま現代に移植している。

全長は3.99mとコンパクトだが、全高1.12mという極めて低いプロポーションにより、非常にスポーティな印象を与える。2シーターのボディは前よりも後ろがワイドで、鍛造アルミホイールを装着。タイヤサイズは前18インチ、後19インチの前後異径だ。

6気筒エンジン+マニュアルトランスミッション

パワートレインには実績ある技術を採用する。搭載されるのは、ロータス各モデルにも用いられてきたトヨタ製3.5リッターV6エンジンだ。スーパーチャージャーにより、最高出力475ps、最大トルク490Nmを発生する。駆動力は、オープンゲート式の6速マニュアルトランスミッションを介して後輪へ伝えられる。

オープン式シフト、バケットシート、4点式ハーネスが、ベルトーネ ラナバウトの徹底したドライバー志向を示している。

0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は270km/h。シャシーにはダブルウィッシュボーン式サスペンション、調整式ダンパー、スタビライザーを備える。

ベルトーネは「ラナバウト」をわずか25台のみ生産する計画だ。価格は1台あたり39万ユーロ(約7,215万円)。より高出力ながら純粋さでは一歩譲るGB110に続き、「ラナバウト」はブランドにとって2番目の現代モデルとなる。

Text: Marie Milius
Photo: Carrozzeria Bertone