【このMC12なんぼ?】ひょえー高い!エンツォのDNAを引き継いだ「マセラティ MC12」が6億円オーバーで販売中!なんで?
2026年1月26日
ドイツの中古車情報:マセラティ MC12(Maserati MC12)。631馬力、V12、そしてエンツォのDNA。ワンオーナー車のマセラティMC12が、360万ユーロ(約6億7,680万円)という驚異的な価格でで販売されている。詳細情報はこちら!
360万ユーロ(約6億7,680万円)のスーパーカーと聞くと、夢のクルマであってもさすがに極端に思える。しかし今回のケースでは、その理由は明快だ。現在、ミュンヘン近郊プファッフェンホーフェンにある自動車販売店で販売されているのは、公道走行が可能な“現代モータースポーツ史の一部”とも言うべき存在、「マセラティ MC12」だからだ。
エンツォと血縁関係にあるマセラティMC12
価格帯は現実的ではなくとも、夢を見ることは許される。そこで改めて詳細を見ていく。「MC12」は技術的にフェラーリ エンツォと極めて近い関係にある。シャシー、基本構造、エンジンレイアウトはいずれも同一の技術的ルーツを持つ。マセラティは、競争力のあるGT1レーシングカーをホモロゲーション取得する目的で、エンツォのプラットフォームを活用した。
違いは明確である。エンツォが究極のロードゴーイングスーパーカーとして構想されたのに対し、「MC12」は当初からレーシングカーとして開発された。

自然吸気V12エンジンは、リアアクスル前方のミッドに縦置きで搭載され、排気量6.0リッターから631馬力を発生する。耐久性と安定した性能を重視した設計で、トランスミッションは6速のセミオートマを採用。駆動方式は後輪駆動のみである。
素性が明確な希少な公道仕様
公道仕様のMC12は、世界で約50台しか生産されていない。今回出品されているのは2005年式で、ワンオーナー、無事故車であり、マセラティ正規の整備履歴が完備されている。整備記録は完全に残されており、最新の整備は2024年1月に実施されている。

走行距離は45,449kmと、コレクター目線では多めに映るかもしれないが、これは定期的かつ丁寧に使用されてきたことを示している。
外観は徹底して空力性能を優先したものだ。極端にワイドなボディ、長いホイールベース、そして印象的なリアウイングを備える。デザインは機能本位であり、それはインテリアにも共通する。フルレザー内装、スポーツシート、電動ウインドウを装備するなど、快適装備は備わるものの、ラグジュアリーは明らかに走行性能の陰に置かれている。
レーシングカー譲りの走行性能
0-100km/h加速は約3.8秒、最高速度は330km/h以上に達する。しかし重要なのは数値そのものではなく、走行体験である。「MC12」は、改造された市販スポーツカーのような乗り味ではなく、ホモロゲーションを取得したレーシングカーそのもののフィーリングを持つ。事実、その本質はまさにレーシングカーである。


価格は359万9,980ユーロ(約6億7,680万円)と、ほとんどの人にとっては夢の領域だ。しかし目利きにとって「MC12」は、近年大幅に価値を高めてきた存在であり、史上最も価値が落ちにくいスーパースポーツカーの一台と評価されている。加えて、モータースポーツでの輝かしい実績もある。マセラティは「MC12」でFIA GT選手権を複数回制している。
Text: Bianca Garloff
Photo: Luimex International GmbH

