「フィアット ティーポ」って意外にカッコいい 日本にも導入してほしい!
2021年1月22日

フィアット ティーポ(FIAT TIPO):新しいフロントと新しいインフォテイメントを得る。それに加えて、新たに堅牢なクロスオーバーバージョンが導入される。
今回のフェイスリフトでは、エクステリアデザインのアップデート、最新のインフォテイメント、新エンジンに加え、コンパクトカーの堅牢版であるクロスオーバーバージョンの「ティーポ クロス」が投入された。
リデザインされたティーポは、5ドアモデルとステーションワゴンが用意され、セダンは廃止された。
価格はすでに公表されている。5ドアモデルは17,490ユーロ(約220万円)から、ステーションワゴンは18,990ユーロ(約240万円)から、「ティーポ クロス」は20,490ユーロ(約260万円)からとなっている。2021年の初めには、最初のユニットが、ディーラーショールームに並び始める予定だ。

フェイスリフトに伴い、このモデルにはシンプルな新しいブランドロゴが採用されている。電動式のフィアット500に続いて、ティーポは、新しいロゴを採用した2番目のフィアットとなる。
ヘッドライトはフルLEDシステムであり、よりフラットに見える。新たにデザインされたエプロンは、クロームのトリムエレメントが特徴的となっており、左右のエアインテークは、そのクローム製トリムエレメントによって縁取られ、中央の狭い吸気口を補助している。一方でリアには目立った変化はない。


フェイスリフトバージョンにデジタルスピードコントローラーを搭載
フィアットは、インテリアにも手を加えた。ティーポのフェイスリフトバージョンでは、アナログ計器はデジタルタコメーターに取って代わられた。デザイナーは、多機能ステアリングホイールを、従来のものに比べて少しコンパクトにした。
インフォテインメントスクリーンは10.25インチに拡大され、よりフラットで、より明確なデザインとなっている。ティーポには、フィアットの最新インフォテイメントシステム「Uconnect5」が搭載されていて、「Android Auto」と「Apple Carplay」がワイヤレスで利用できるほか、ユーザープロファイルが保存され、「Bluetooth」経由で2台のスマートフォンを同時に接続することも可能となっている。



今回のフェイスリフトでは、「ティーポ クロス」と呼ばれる、5ドアモデルをベースにしたコンパクトカーの堅牢なクロスオーバーバージョンも投入される。車高は通常のティーポよりも4センチ背が高くなっている。ビジュアル的には、他のモデルとは異なるグリル、プラスチック製のパネル、フロントとリアの金属色のアンダーライドガードなどが堅牢なクロスオーバーモデルだということを強調している。

再び消毒パッケージ付き
ティーポには、イタリア車としては、さまざまなアシスタントシステムが用意されている。交通標識認識、注意喚起アシスト、ハイビームアシストから死角アシストまで多種多様なシステムが兼ね備わっている。
また、2種類のニューボディカラー(オーシャンブルーとパプリカオレンジ)と、16インチと17インチのサイズの新デザインのアロイホイールも用意されている。
リフトアップされたティーポには、リクエストに応じて「サニチゼアパック(Sanitizair Pack=消毒パッケージ)」が再び用意されていて、2つのエアフィルターが車外からの空気だけでなく車内の空気もきれいにし、UVランプで車内の表面(サーフェイス)に光をあてることで消毒することができるようになっている。

2種類のエンジン
フィアットは当初、2種類のエンジンを搭載した新型ティーポを投入する。1つ目は排気量1リッターの3気筒ガソリンエンジンで、最高出力は100馬力、最大トルクは190Nmだ。組み合わされる5速トランスミッションも改良されて、都市交通でより迅速に反応すると同時に、130km/hの巡航速度で3,200回転を超えないことによって、高速道路上での快適性を提供することになっている。2つ目のエンジンは95または130馬力の1.6リッターディーゼルだ。95馬力バージョンには、5MT、130馬力のバージョンには6MTが備わっている。
フィアット ティーポ…。何とも懐かしい響きではあるが、昔のIDEAデザインによるティーポから進化した(?)、現代のティーポはなかなかスタイリッシュなクルマなのであった。ちょっと格好いいポイントは、フロントグリルのFIATのロゴがばっちり決まったあたりで、なかなかハンサムでいい感じの顔立ちである。
ちょっとプジョー風だったり、BMW風に見えないこともないスタイルだったりするが、全体的にすっきりとまとまり、これ見よがしで、こけおどし的な部分がなくて好感が持てる。内装もうまくまとまっているし、MTのままでも、そこそこのプライス(できるだけ安く)で、日本に入ってくれば、このクラスのイタリア車を欲しい層には訴求できるのではないだろうか。
エンジンバリエーションや様々な電子デバイスに関してはやや遅れた面が見えるものの、もうこういうシンプルなスペックのヨーロッパ車も少なくなっているし、かえって新鮮かもしれない。このクラスのイタリア車を実用で使いたい、そんな人向けにMTのみの限定台数で入荷してみてはいかがだろうか?
Text: Katharina Berndt
加筆: 大林晃平
Photo: Fiat Chrysler Automobiles