1. ホーム
  2. ニュース
  3. 【ニューテクノロジー】ポルシェが新たな特許を出願 ポルシェは電気的に変化するボディカラーにより個性を新たなレベルに引き上げようとしている

【ニューテクノロジー】ポルシェが新たな特許を出願 ポルシェは電気的に変化するボディカラーにより個性を新たなレベルに引き上げようとしている

2026年1月24日

ポルシェが新たな特許を出願。従来の塗装色は間もなく過去のものとなるかもしれない。ポルシェは電気的に変化するボディカラーを計画しており、これにより個性を新たなレベルに引き上げようとしている。詳細情報はこちら!

ポルシェは、さらに一歩踏み込もうとしている。すでに特別注文プログラムで極めて高額なスペシャルペイントを用意している同社だが、どうやらそれに続く、まったく新しいコンセプトに取り組んでいるようだ。米国の自動車メディア「Carscoops」によると、ポルシェは複雑な塗装工程を一切必要とせず、車両のエクステリアカラーを動的に変化させることができる技術を計画しているという。これが実現すれば、従来のボディカラーという概念そのものが、近い将来、過去のものになるかもしれない。

ポルシェは、個別仕様による車両カスタマイズの分野ですでに主要な存在だ。スペシャルリクエストプログラムを通じて、顧客は220色以上の事前承認カラー(ペイント トゥ サンプル)のカタログから選択でき、911やマカンをはじめとする各モデルを独自に仕立てることができる。さらに一歩踏み込みたい顧客には「ペイント トゥ サンプル プラス」という工程も用意されている。こちらでは、衣類やアクセサリーなどの個人的な参照色を基準に、エクステリアカラーを個別に調色する。

色に別れを告げる:電気制御による塗装レイヤー

何百種類もの固定色から選ぶ、あるいは莫大な費用をかけて特注塗装を施す代わりに、最近の特許では、能動的に制御可能で視覚的に変化するコーティングが記載されている。このコーティングは、電気刺激によって作動する複数の顔料層で構成されるという。カメラや外部の画像ソースを用いることで、システムが色やコントラストを「読み取り」、それをリアルタイムで車体表面に再現することが可能になるとされている。「Carscoops」によれば、この手法は理論上、ドライバーの服装や周囲の環境に合わせて、ほぼあらゆる色や色調を表示できる可能性があるという。

ひとつの色に縛られる時代は終わる。特別なコーティングにより、ボディカラーをいつでも調整できるようになる。

実用化されれば、固定されたボディカラーという概念は過去のものになる。代わりに、適応型カラーシステムが用いられることになるだろう。このコーティングの電子制御はRGBディスプレイのように色素を制御し、塗装職人を介することなく、車両の外観を変化させることを可能にする。

実用化までは、まだ道のりは長い

ポルシェがこの技術を実際に量産車へ導入するのか、またその時期については、現時点では不透明だ。多くの特許技術と同様、市場投入に関する具体的な計画は示されていない。さらに、技術的・実用的な課題も数多く残されている。日常使用における耐久性はどの程度なのか。修理はどれほど複雑で高額になるのか。そして、天候の変化や飛び石などに対して、このシステムはどのように反応するのか。これらの疑問は、いまだ解答を待っている。

それでもなお、このプロジェクトは非常に刺激的だ。ポルシェだけが、従来の塗装を超えたカラー表現に取り組んでいるわけではない。BMWをはじめとする他メーカーも、電気信号によって車両の外観を変化させたり、グラフィックを表示したりする技術を研究している。仮にポルシェのアプローチが主流となれば、それは真の意味で「次のレベル」のパーソナライゼーションを実現することになるだろう。クルマは思いのままに姿を変え、特定のボディカラーを選ぶという、これまで煩わしかった決断のプロセスも、ついに過去のものになる。

Text: Nele Klein
Photo: Porsche