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沖縄という過酷な環境にカーライフの最適解を示す 「Garage House(ガレージハウス)」が提案する本質的カーケア

2026年1月22日

沖縄は日本国内でも屈指の“クルマに厳しい環境”だ。そんな土地で、車両の美観と価値を長期的に守ることを使命とするのが、沖縄県南城市に拠点を構えるGarage House(ガレージハウス)である。

2014年の創業以来、同社は鈑金塗装を軸に、コーティング、プロテクションフィルム、高級輸入車、EV対応までを網羅する総合カーケア拠点へと進化してきた。1200坪の敷地に200坪の工場、12基の作業ベイを備えるスケールは、沖縄県内でも屈指だ。

鈑金塗装から始まった、品質最優先の哲学

ガレージハウスの原点は鈑金塗装にある。事故修復やボディ補修において重要なのは、単に「直す」ことではない。パネル精度、塗膜の質感、色合わせの再現性─それらすべてを高次元で成立させてこそ、修復は完成する。

塗装ブースも上地氏が自らの経験を活かしてゼロから設計。最高の仕上がりを追求できる環境になっている。

テュフ ラインランド(TÜV Rheinland)プラチナ認証取得

ガレージハウスはテュフ ラインランド(TÜV Rheinland)のプラチナ認証を取得している。これはドイツの第三者認証機関であるテュフ ラインランド(TÜV Rheinland)の日本法人が、監査・認証を行い、良い工場の「見える化」を進めることで、ユーザーにとって安心・安全の指標の構築に貢献するものとなっている。

この鈑金塗装工場認証は、ドイツ本社で開発された監査項目に日本市場に適した項目を追加した約200項目にもおよぶ監査項目に基づき監査が行われる。プラチナ、ゴールド、シルバーの3グレードに分かれていて、ガレージハウスは最高位のプラチナ認証を取得している。

テュフ ラインランド(TÜV Rheinland)のプラチナ認証を取得した証。

工場としての機能、及びその品質が保たれている工場が対象でゴールドは、顧客対応の品質に関する項目を満たす工場が対象。プラチナは、さらに顧客満足を意識した高いレベルの接客対応に関する項目を満たす工場が対象となっている。また、EU圏内の大型輸入車を中心としていて、当該圏において求められる厳しい認証要件(例: アルミフレームの修理など)が課されることもあってプラチナ認証を取得するのは相当大変だということがわかる。

ガレージハウスはドイツBASFの塗料ブランド「RM」を選んだ。

豊富なノウハウを活かす

同社では高級輸入車を中心に、飛行機、船舶までジャンルを問わず対応している。沖縄県特有の塩害や紫外線劣化を見越した下地処理や塗装工程が徹底されており、「数年後の状態」を見据えた修復が行われている点が特徴だ。

船舶は船体はもちろん船内インテリアにもセラミックコーティングを施工することが可能。
Photo:CERAMIC PRO

コーティングは“施工資格”が語る実力が重要

近年、ガレージハウスの評価を大きく高めているのがコーティング分野である。セラミックコーティング(セラミックプロ)自体、上地氏が12年前に沖縄県内に初めて導入したもので、現在では、セラミックプロ(CERAMIC PRO)、ファインラボ(FEYNLAB)、ウルゴ(ULGO)など、を取り扱っている。

ガレージハウスはこれらの高度な認定を必要とするコーティングブランドの施工資格を有し、沖縄県内でもトップクラスのプロフェッショナルショップとして知られている。また、ワークショップ(技術講習会)を開催して沖縄県内はもとより県外のディテイラーの技術向上にも務めているのもガレージハウスの特長だ。

もちろんコーティングブースも上地氏の設計。

ガレージハウスは、単なる美観の向上ではなく、塗装保護・耐候性・メンテナンス性まで含めたトータル性能を重視している。紫外線量の多い沖縄において、セラミックコーティングは理にかなった選択肢であり、その効果を最大限に引き出す施工環境と技術力がここにはある。

プロテクションフィルムとラッピングという選択肢

飛び石や擦り傷からボディを守るペイントプロテクションフィルム(PPF)施工も、ガレージハウスの得意分野だ。PPFの最高峰「Fenix Scratch Guard(フェニックススクラッチガード)」は代表の上地氏が日本で初めて導入したブランドだ。PPFは塗るプロテクションフィルムとしてフィルムタイプでは難しい部分にもしっかり施工できる上に、塗装やコーティングができてしまうという「高性能プロテクションフィルム」というにふさわしいものである。その分施工にあたっては、それ相応の設備と訓練を重ねた認定施工者が必要だ。その点ガレージハウスには設備、認定施工者など必要な条件がすべて整っている。沖縄県で「Fenix Scratch Guard(フェニックススクラッチガード)」を扱う唯一のプロショップである。

県外からの依頼も多いと聞いたときは正直驚いた。

また、ラッピングフィルムによるカスタマイズにも対応。外観の変化だけでなく、塗装保護という実利を兼ね備えた提案が可能なのも、鈑金塗装を知り尽くしたショップならではだ。

輸入車、そしてEV時代への対応力

ガレージハウスを語る上で欠かせないのが、高級輸入車とEVへの高い対応力である。先のテュフプラチナ認証により安心してフェラーリ、ランボルギーニ、メルセデス・ベンツ、ポルシェといった欧州車を預けることができるのはもちろん、沖縄県で唯一、テスラ認定ボディショップとしても登録されており、EV特有の構造や安全基準を理解した上での作業を行っている。

技術、設備、環境、サービスが高い次元で実現されていることを証明するプレート。

これは単なる設備投資だけでは成立しない。メーカー基準を満たす工程管理と、スタッフの継続的な技術アップデートがあって初めて実現する領域である。

ワンストップで完結する“安心”

鈑金塗装、コーティング、PPF、洗車・ルームクリーニングまでを一拠点で完結できる体制は、ユーザーにとって大きなメリットだ。複数の業者を行き来する必要がなく、車両の状態を一貫して把握した上で作業が進められる。

ショールーム併設で相談しやすい雰囲気づくりも意識されており、「まず話を聞いてみる」という段階から受け入れる姿勢が、リピーターの多さにつながっていると言えよう。沖縄県外のリピーターが多いのも頷ける。

沖縄のカーライフを、次のステージへ

ガレージハウスは、単なる“クルマを綺麗にする場所”ではない。沖縄という特殊な環境下で、クルマの価値をどう守り、どう長く楽しむか。その問いに対し、技術と設備、そして思想で答えを提示する存在だ。オーナーのこだわりが色濃く表れる輸入車や旧車への的確な対応。さらには、EVが当たり前になるこれからの時代において、同社のような総合カーケア拠点の価値は、ますます高まっていくだろう。

ガレージハウス代表 上地 龍太氏インタビュー

― ガレージハウスを立ち上げた背景を教えてください
物心ついたころからバイクとアメ車が好きだった自分が高校生時代にバイクを購入したことが、この道に入ったきっかけです。とにかくバイクと車が大好きです。

自宅のガレージでバイクいじりを始めたのですが、とにかくきれいに乗りたかった。アメ車にも乗りたかったのですが沖縄にはディーラーが少ない。であれば自分で整備ができるようになろうと考えるようになりました。なので、高校を卒業して整備士の資格をとるべく県外の専門学校へいきました。

その後、沖縄県で大手の自動車整備会社に丁稚奉公的に就職しました。整備士になりたくて入ったのに、配属されたのは鈑金塗装部門でした。であればと気持ちを切り替えて、塗装技術も習得するべく、残業をいとわず鈑金の仕事をこなした後に塗装もして、3年間ひたすら働いて腕を磨きました。

そんな忙しい日々を送りながらも、自宅のガレージで趣味のカスタムカーをいじっていたら、仕事を依頼されるようになり、アルバイト的に受けていました。依頼数が多くなって片手間では捌き切れないほどになったなったこともあり、24歳になった年に独立開業したのです。サラリーマンとしてひたすら仕事をこなすことに疑問も抱くようになっていた頃でした。

沖縄はクルマが傷みやすい環境なのに、“きちんと直す”“長く守る”という考え方が、まだ十分に浸透していないと感じていました。だから最初から、安さやスピードよりも、仕上がりと将来の状態を優先する店をやろうと決めていました。

「自宅のガレージ」それが原点です。

優しい笑顔が印象的な上地社長。チャレンジ精神旺盛で職人から会社経営まですべてをこなすオールラウンダー。

― 沖縄ならではの環境が、仕事に与える影響は大きいですか?
「非常に大きいですね。紫外線、潮風、湿度、この3つは本土とまったく条件が違います。たとえば同じコーティングでも、下地処理や施工環境を間違えると、数年後に差がはっきり出る。だから“全国で流行っているから”ではなく、沖縄に合うやり方を常に考えています。」

― コーティングやPPFに力を入れている理由は?
鈑金塗装をやっているからこそ、塗装がどれだけデリケートかを知っているんです。キズが入ってから直すより、最初から守るほうが合理的。セラミックコーティングやプロテクションフィルムは、そのための手段ですね。施工資格を取っているのも、自己満足ではなく“責任を持つため”です。

― 輸入車やEVへの対応も特徴的ですね
輸入車はもちろんですが、EVは構造も考え方もまったく違います。特にテスラは、メーカー基準を理解していないと触れない領域が多い。認定を受けたのは、沖縄でも安心して任せてもらえる場所を作りたかったからです。これからはEVが特別な存在ではなくなるので、今のうちに基盤を整えています。

上地社長がプロデュースするガレージハウスオリジナル芳香剤「おきなわフレグランス」は車内をさりげなく心地よいさわやかな香りに満たしてくれる。筆者も使っているが、同乗者からの評判も良い。次なる商品はプロも納得のスグレモノで、間もなくリリースされるとのこと。こちらも楽しみだ。

― 最後に、今後の展望を教えてください
規模を大きくしたいというより、“ここに任せれば大丈夫”と思ってもらえる質を維持し続けたいですね。クルマは高価な買い物ですし、思い入れもある。だから一台一台を雑に扱わない。その積み重ねが、ガレージハウスの価値だと思っています。

プロフィール:
上地 龍太(うえち りゅうた)
ガレージハウス株式会社代表取締役
JDA(日本ディテーリング協会)沖縄支部長
株式会社Fenix Japan役員
一般社団法人日本洗車ソムリエ協会認定講師
CeramicPro Cambodia創業者

編集後記

取材を通して強く感じたのは、ガレージハウスが「クルマをきれいにする場所」ではなく、「クルマの価値を長く保つための拠点」であるという点だ。沖縄という車にとって過酷な環境を前提に、整備、鈑金塗装、コーティング、プロテクションフィルム、そしてEV対応までを一貫して考える姿勢には、流行や数字に左右されない芯の強さがある。

設備や認定資格といった“分かりやすい実力”だけでなく、数年後の状態を想定して作業を積み重ねる姿勢こそが、この店の最大の武器なのだろう。

愛車を「消耗品」ではなく「資産」として付き合いたいと考えるオーナーにとって、ガレージハウスは確かな選択肢のひとつである。

ガレージハウス株式会社
〒901-1405
沖縄県南城市佐敷仲伊保458
TEL:098-943-9860
9:00~18:00
定休日:第1・3土曜日、日曜日

https://garagehouse.co/

Text&Photo:アウトビルトジャパン