究極のチューニング? メルセデスGクラス+ロールスロイス+ブガッティ+レンジローバー その正体は?

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このなんともすさまじいクルマ、その名はホフェーレ アルティメット(Ultimate=究極) HGだ。ホフェーレ アルティメットHGは、メルセデスAMG Gクラスのチューンナップモデルだ。だが、ホフェーレのGクラスはマイバッハのGクラスとも言える。スーサイドドア、ロールスロイスのペイント、ブガッティ ヴェイロンのレザー。ホフェーレは極上の素材だけで仕上げたラグジュアリーGクラスを「アルティメット(Ultimate=究極)HG」と呼ぶ。その詳細。

高級車としてのメルセデスGクラスは、現在でも圧倒的な人気を誇っている。
だが、先代のようなマイバッハバージョンは(まだ)存在しない。
しかし、メルセデスが提供しないものは、今、ホフェーレから入手可能だ。
彼らのチューンナップモデル、「アルティメットHG」は、オフロード車と高級セダンのミックスモデルであり、マイバッハのロゴに値する以上のものになる可能性を持つ。

最も印象的な変更点は、セルフモーションドアとしても知られるリアヒンジ式のコーチドア(後ろに開くスーサイドドア)だ。
このドアは90度の角度で開き、格納式のランニングボードと合わせて、リアへのアクセスを快適にする。

マッサージ機能付き個別シート

後部座席には、暖房、換気、マッサージ機能を備えた2つの電動調節可能な個別シートが用意されている。
シートの間にあるディスプレーで操作し、他にも様々なインフォテイメントシステムを操作することもできるようになっている。
インテリア全体には、ブガッティ ヴェイロンにも採用されているアルカンターラとレザーのツートーンミックスシートが採用されている。
トランクフロアまでもピアノラッカー塗装とアルミストラットで非常に綺麗にリファインされたものとなっていて、荷物の運搬にはほとんど不向きなものとなっている。

Gのインテリアの隅々までレザーやアルカンターラで覆われており、ヘッドライナーまでもがレザーで覆われている。その一方で、トランクフロアはとても実用的とは言い難い仕上げとなっている。

ロールスロイスやレンジローバーのペイントカラー

マイバッハに倣って、ホフェーレGクラスも、ツートンカラーの塗装仕上げを採用している。
グレーはレンジローバー、ブラックはロールスロイスのものだ(もちろんどんなカラーリングも注文可能だろうが)。
縦ストラット付きのクロームグリルは、高級ブランドのメルセデスを彷彿とさせる。
また、「アルティメットHG」には、新しいフロントエプロン、ドアハンドルレベルのラップアラウンドクロームトリム、幅広のカーボンファイバーフェンダーが装着されている。
そして23インチの自社製タービンホイールが外観を完成させている。
加えて、ルーフ上の2つのLEDスポットライトがメインヘッドライトをサポートする。

ベースとして、422馬力のG500または585馬力の強力なG63 AMGが用意されているが、エントリー価格は現在、G500が112,438ユーロ(約1,430万円)で、G63 AMGが154,309ユーロ(約1,975万円)となっている。
もちろんこれはベース車両を除いたチューニング価格である。

G500であってもG63 AMGであっても、「アルティメットHG」はどちらもオフロードでも十分な能力を発揮するとホフェーレは語る。

世界で大人気のゲレンデヴァーゲンは、カスタマイズのベースとして使われることも多く、星の数ほどもあるチューナーやカスタマイズショップが大径タイアを履かせたり、エアロパーツを付けたりして百花繚乱の状態だ。
今回の一台はそんな中でもなかなかヘビー?な改造を受けており、その最たるものは観音開きのスーサイドドアだろう。
別に観音開きのドアにしても乗降性が優れるわけなどあろうはずもなく、言ってみればこれは演出であり、派手さを競うこけおどしの装備ではあるのだが、こういうクルマを望む人も世の中にはいるわけだし、これで売れれば、私ごときがああだこうだ言う幕ではない。
派手な内装もカラーリングも、とにかくお好きな方ならどうぞ、というクルマではあるのだが、ゲレンデヴァーゲン大好き人間としては、やはりもとの車輛が不憫でならない。一生泥はねなどつかず、一度もデフロックスイッチを押されることなく終わってしまうゲレンデヴァーゲン…。他のゲレンデヴァーゲンだってそうかもしれないが、この車だと一層そのもったいなさの方が気になってしまうのである。

Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平
Photo: HOFELE-Design GmbH