【アップデート情報】「VW ID.Buzz」に関する全ての情報!全長5m未満、最大7人乗りのVWのアイドル的モデルの走行テスト&最新情報
2026年1月13日
フォルクスワーゲン ID.Buzz(Volkswagen ID.Buzz):全長5メートル未満、最大7人乗り。VW ID.Buzzは、その価格も刺激的だ。このモデルに関するすべての情報。
我々のお気に入り
・細部にまでこだわったレトロなデザイン
・正確なステアリング、小さな回転半径
・カーゴバージョンおよびロングバージョンも利用可能
不満な点
・操作性が今一つ
・硬質プラスチックが多い
・高い価格
フォルクスワーゲンのアイコンが電動化
「VW ID. Buzz」は、愛称「ブリ(Bulli)」で知られる初代VWバスである「T1」から着想を得たデザインを採用し、短いオーバーハング、ツートーンのボディカラー、大きなVWロゴといった特徴を備える。先祖モデルと同様に後輪駆動を基本としつつ、四輪駆動仕様は後から用意される予定だ。シートレイアウトは5人乗り、6人乗り、7人乗りを設定。また、2席または3席と広い荷室を備えた電動トランスポーター仕様の「カーゴ」もラインアップされる。
モデルチェンジによりパワーアップ
2024年夏、VWは「ID.Buzz」を控えめにモデルチェンジした。最大の変更点は、パワーアップだ。「プロ(Pro)」バージョンのスペックは、210KW(286馬力)、560Nmとなった。さらに、バッテリーも大型化され、最高速度は15km/h向上している。インテリアとアシスタントシステムも更新された。
スポーツバージョンのID.Buzz(アップデート情報!)
「ID.Buzz プロ(Pro)」および「ID.Buzz カーゴ(Cargo)」に加え、IDファミリー最大のモデルには、よりスポーティな「GTX」モデルも新たに設定された。フォルクスワーゲンはこの「ID.Buzz GTX」を、「史上もっともスポーティなブリ(Bulli)」と誇らしげに称している。

価格:価格は50,000ユーロ(約900万円)弱から
「ID.Buzz」は、基本モデルの「フリースタイル(Freestyle)」が170馬力、バッテリー容量59kWhで49,998ユーロ(約899万円)から。その上のグレードは「ピュア(Pure)」で、54,312ユーロ(約977万円)から。より高いパワーと航続距離(286馬力、79kWh)を備えた「プロ(プロ)」グレードは、61,077ユーロ(約1,099万円)から。ロングホイールベースモデルには、86kWhの最大容量バッテリーが搭載される。62,903ユーロ(約1,132万円)から、ロングホイールベースの「ID.Buzz」が、6人乗りまたは7人乗りオプションで用意されている。
「エナジー」シリーズの特別モデルには、多くの装備が搭載されており、ショートホイールベースは64,052ユーロ(約1,152万円)から、ロングバージョンは65,878ユーロ(約1,185万円)から購入できる。
スポーティなチューニングが施された340馬力の「GTX」装備は、73,239ユーロ(約1,318万円)から、ロングホイールベースは75,065ユーロ(約1,351万円)から販売されている。
カーゴバージョンに四輪駆動が搭載
VWは、商用モデルであるカーゴバージョンに、四輪駆動と「GTX」(250kW/340馬力)のパワーを搭載したモデルも提供している。このトップモデルは、59,934ユーロ(約1,078万円)から購入できる。この商用車の基本バージョンは50,837ユーロ(約915万円)から購入できる。
デザイン:ID.Buzzは、初代ブリ(Bulli)に近づきたい
「ID.Buzz」のデザインは、初代VWバスである「T1」を強く意識している。V字型のフロントは、当時も最も印象的なデザイン要素のひとつであり、新モデルでもその特徴が引き継がれている。また、追加料金を払えば、このバスに象徴的なツートンの塗装を施すこともできる。
オーバーハングは短く、ガラスエリアは広く、フロントのロゴも大きくなっている。「ID.Buzz」は、現在のモデルラインナップの中で最大のVWエンブレムを掲げている。Dピラーの3本線のアクセントは「T1」とはまったく関係がない。これは、「T2」および「T3」シリーズにあったエアインテークをモチーフにしたものだ。

フロントのバンパーは、いくつもの丸く切り抜かれた円でエアインテークを構成していて、やわらかい印象を与える。LEDヘッドライトはライトバーで連結されている。どちらも、他の「ID」シリーズを彷彿とさせる。マトリックスLEDテクノロジーは追加料金が必要だ。
リアのライトシグネチャーは、現行のVW乗用車モデルに合わせて刷新された。従来の縦長デザインから、低く横に広い形状へと変更され、さらにLEDストリップで左右が連結されている。
現在のマルチバンと同等のホイールベース
サイズ的には、「ID.Buzz」は現在の「T7」よりも短くて低くなっているが、幅は8cm広くなっている。ホイールベースはほぼ同じだ。
ID.Buzzのロングバージョンも登場(アップデート情報!)
ロングバージョンも登場した。ロングバージョンの「ID.Buzz」は25cm長く、全長は4.96mになる。ホイールベースも25cm長くなり(3.24m)、オプションの3列目シートを設置するスペースが確保されている。ロングホイールベースの「ID.Buzz」は、計画中のキャンピングバージョン、つまり「ID.Buzzカリフォルニア」のベースにもなる。
新ボディカラーをまとったGTX
さらに、VW商用車部門はラインアップを拡充。「ID.Buzz GTX」は「史上もっともスポーティなブリ(Bulli)」を目指したモデルだ。その個性を一目で分からせるため、デザイナーは他のGTXモデルでもおなじみの要素を中心に、いくつかの控えめな変更を施している。
特徴的なデイタイムランニングライトに加え、ハニカムパターンのエアインテーク、グロスブラックのアクセントが随所にあしらわれる。GTXには19インチの「Venlo」ホイールが標準装備され、オプションで21インチホイールも選択可能だ。新たに追加されたボディカラー「チェリーレッド」は、シルバーとの組み合わせによるツートーン仕様も用意される。

サイズ一覧:
・ショートホイールベース
・全長:4,712mm
・全幅:1,985mm
・全高:1,927mm
・ホイールベース:2,988mm
・ID.Buzzのトランク容量:1,121~2,205リットル
・ID.Buzzカーゴ(Cargo)の積載容量:3.9立方メートル
ロングホイールベース
・全長:4,962mm
・全幅:1,985mm
・全高:1,924mm
・ホイールベース:3,239mm
・ID.Buzz LRのトランク容量:1,340リットル
ドライブ:ミニマルなエントリーバージョン
「ID.Buzzフリースタイル(Freestyle)」は、エントリーモデルで、出力は125kW(170馬力)だ。さらに、59kWの小型バッテリーも搭載されている。VWが公表している航続距離は332kmだ。最高速度は145km/h、より強力なモデルは160km/hを達成する。
GTX性能の四輪駆動カーゴ
興味深いことに、商用車バージョンのカーゴは、「GTX」と同じ性能、つまり250kW(340馬力)と四輪駆動を備えたトップモデルとして登場している。これにより、「プロ4MOTIONカーゴ」はVWの最もパワフルな商用車となっている。79kWhのバッテリーは、最大436kmの走行が可能とされている。四輪駆動のおかげで、最大牽引荷重は1.8トンまで増加している。
長いホイールベースとより大きなバッテリー
中間の位置にあるのが、「プロ」および「エナジー(Energy)」バージョンだ。リヤアクスルに搭載された電動モーターは210KW(286馬力)のパワーを発揮し、最大トルクは560Nmと非常に高い数値だ。通常のホイールベースでは、バッテリー容量は79kWhだ。ロングバージョンは、より大きなバッテリーを搭載しており、その容量は86kWhだ。その結果、最大487kmの航続距離が可能であるとされている。
バッテリーは26分で10%から80%まで充電される。小型バッテリーは最大185kW(従来は170kW)、大型バッテリーは200kWで充電できる。
双方向充電も「ID.Buzz」では可能だ。この電気自動車は、自宅の太陽光発電システムから余剰電力をバッテリーに蓄え、必要に応じてそれを家庭、暖房、園芸機器などの電源として供給することができる。
GTXは340馬力のパワーを発揮
VWバスの「GTI」であるこのモデルは、2基の電動モーターを搭載し、システム出力は250kW(340馬力)に達する。フロントのASMモーターは80kW(109馬力)、リヤアクスルに搭載された電動モーターは210kW(286馬力)を発揮する。VWでは伝統的に4MOTIONと呼ばれるこの四輪駆動は新しい機能だ。これにより、標準ホーイルベースの「GTX」は6.1秒で0から100km/hまで加速することができる。航続距離は最大475kmだ。
インテリア:スクリーンが大型化
VWは「ID.Buzz」のインテリアを改良した。これまで12インチだったインフォテインメントスクリーンは、12.9インチに大型化された。さらに、エアコンと音量を調節するための照明付きタッチバーも追加された。
関連ソフトウェアも最新のものに更新された。音声アシスタント「Ida」は、ChatGPTにより、常に学習を続けている。ドライバーは限りなくハンドルから手を離す必要がない。

ヘッドアップディスプレイと新しいアシスタント
2024年夏のアップデートにより、ヘッドアップディスプレイが搭載されるようになった。「ID.Buzz GTX」の試乗で確認することができたのだが、フロントガラスが遠くにあるため、残念ながらドライバーから数メートルも離れているように感じられる。
さらに、VWはスマートフォンによるリモート操作で駐車できるようになった。新しい降車警告機能は、車から降りる際に、後方から接近する他の車両や自転車がいた場合警告してくれる。
テストドライブ:電動バンの広々とした室内空間
ドライバーズシートに座る前から、心地よく高めに設定された乗り込み性が印象的だった。まさにVWバスらしい感覚である。短いフロントノーズからは、運転席から前方の車両感覚を把握しやすそうに思えるが、これは誤解だ。厚みのある大型ダッシュボードの存在により、距離感がつかみにくくなっている。
「T1」をモチーフとしたデザインから、キャブオーバー的な運転感覚を期待すると、やや肩透かしを食うかもしれない。一方で、コクピットのエルゴノミクス自体は、他のIDファミリーのモデルと共通する、すでにおなじみのレイアウトとなっている。
ドライブモードスイッチはステアリングコラムに移設された。インフォテインメントスクリーンはダッシュボードにぴったりと取り付けられているため、ドライバーが操作するには距離があって上半身を大きく移動する必要がある。
VWは、電動バスに新鮮なインテリアを採用しているが、依然として硬質プラスチックが多く使用されている。しかし、その印象を和らげる素敵なディテールもあちこちに見られる。車内のあちこちに、小さなVWバスピクトグラムが配置されており、「ID.Buzz」に新鮮な風を吹き込んでいる。

後部座席はそれほど広くない
2列目座席は、ホイールベースが長くないこともあって、ミニバン程度の広さだが、足元のスペースは十分だ。しかし、「バス」らしい感覚はあまり感じられない。2列目のスペースを広げるなら、座席をもっと後方に設置すればいいのだが、日常的に重宝するであろう広々としたラゲッジスペースが狭くなる。
最大2,469リットルのラゲッジスペースを備えたロングバージョン
ロングホイールベースの「ID.Buzz」は、3列目の座席を設置することが可能になった。2名が着座できるが、2列目には、スライド式で折りたたみ可能な3人掛けベンチシート、または2つの快適なシングルシートから選択できる。3列目は、使用しない場合は折りたたむか、完全に取り外すことができる。

ラゲッジスペースの容量は、座席の構成に応じて306リットルから2,469リットルまで変化する。通常の「ID.Buzz」よりも19cmほど幅の広いスライドドアにより、乗り込みも容易になっている。
VW最大のパノラミックルーフ
ヴォルフスブルクは、もう1つ印象的な数字を発表している。それは154cmだ。これは、3列シートモデルに採用されているパノラミックルーフの長さであり、グループ全体で最大のサイズだ。ボタン操作または音声アシスタントにより、ルーフウィンドウをエレクトロクロミックで暗くすることができるようになっている。
GTXのスポーティな要素
スポーティさを追求したモデルでありながら「ID.Buzz GTX」のインテリアは高い汎用性も備えている。シートレイアウトは5人乗り、6人乗り、7人乗りを基本に、さまざまな構成から選択可能だ。シートには、赤いステッチとパイピングが施され、運転席および助手席には、ダイヤモンドキルティングを採用した電動調整式のコンフォートシートが装備される。

「GTX」では素材の選択が大幅に改善され、スペースも非常に広くなっている。しかし、ブラックのルーフライニングは空間的な開放感を損ねている。ほとんどの車ではスポーティな印象を与えるこの素材が、実際には開放感あふれる「ID.Buzz」では場違いに感じられる。オプションの最大1.5平方メートルのパノラミックルーフ(「スマートガラス」)でも、その印象を部分的にしか補うことができない。
「VW ID.Buzz」のファンである我々は、「GTX」のコンセプトにはあまり納得できないことを認めざるを得ない。顧客は、実際に、より高性能とスポーティな味付けを待ち望んでいたのだろうか?「GTX」の最大のメリットは、間違いなく、四輪駆動と高い牽引力だ。これらを必要としない人は、「ID.Buzzプロ」を選択した方がいいだろう。

