現時点で知り得たすべての情報 3月デビュー予定のBMW i4のアップデート情報

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このクルマの正式ワールドプレミアはドイツ時間で2020年3月3日午前8時30分だ。新型BMW i4について、これまでに判明していることのすべてをご紹介!

ミュンヘンを拠点とするBMWは、2021年の3月にデビュー予定のニューモデル、i4で、初の完全電気自動車のセダンを市場に投入する。これまでのところ、この電気自動車についてわかっていることは以下の通りだ。

▶ エクステリア(外観)
▶ インテリア
▶ 駆動方式とバッテリー

初の完全電動セダン「BMW i4」は、2021年春にミュンヘンの生産ラインからロールオフされ、BMW 4シリーズと組み立てラインを共有する。
ミュンヘン北部の主要工場の再編は、BMWが新しいE戦略を、いかに重要視しているかを示している。
2024年までに、内燃機関モデルの生産はミュンヘンから完全に消滅し、i4とその他の電動モデルによって取って代わられることになる。
したがって、今回発表される電動4シリーズは、伝統的なバイエルンのメーカーにとって非常に重要なモデルとなる。

外観: コンセプトモデルからの変更はわずか
ルックスの面では、i4は次期型BMW 4シリーズ グランクーペをベースにしている。
「コンセプトi4」は、ほぼ電動4シリーズの生産モデルに近いデザインと外観を備えていて、BMWグループの広報担当者も、生産モデルとコンセプトモデルは、わずかしか異ならないことを認めている。
したがって、少なくとも外観はこのコンセプトカーとほぼ同じとなると考えていいだろう。
巨大なキドニーグリルは、スタディモデルでは、iXのように、やや収縮しており、ドライビングアシスタンスに必要なセンサー技術を収容している。
衝突安全性を考慮して、フロントのオーバーハングはスタディモデルよりもわずかに長くなる可能性があるが、市販バージョンではショーカーの短いリアのオーバーハングは維持される予定だ。
長いホイールベースは電気自動車には典型的なもので、室内空間を確保しており、フラットなルーフラインととともに、i4のスポーティなルックスを形成している。
リアには、iX3やiXでおなじみのディフューザーインサートが採用されている。

インテリア: i4にはBMW iXからの曲面スクリーンが付属
スタディモデルのインテリアはとても未来的なデザインを備えているが、シリーズ生産モデルでは大幅にトーンダウンされる。
すでに電動SUVのBMW iXに搭載されている曲線を描く自立型ディスプレーは、おそらくこのBMW i4にも同じものが搭載されることになるだろう。
これは、運転席と中央のディスプレーを1つのユニットとして統合したものだ。
我々の調査の段階で前後のシートを試してみたところ、リアのシートにスペースに驚かされた。
車両フロアにバッテリーが設置されているにもかかわらず、後席の乗員は、足を過度に曲げる必要がないくらいちゃんとしたスペースが確保されているのだ。

駆動方式とバッテリー: 最大600kmの航続距離が可能
BMWは、i4にも最新の「e-Drive」テクノロジーを採用する。
最新型のバッテリーに加えて、トランスミッション一体型の新しいeモーターがこの技術の中核をなしている。
エンジンに永久磁石の代わりに電磁石を使用している。
これにより、広い範囲で速度の高効率を実現し、非常に細かいモーター制御が可能になるという。
第5世代の電動モーターは、すでにiXとiX3に採用されている。
i4の車両フロアに搭載されているバッテリーパックの容量は80kWhで、航続距離は最大600kmになるという。
i4にも低出力バージョンがあるのか、Mバージョンが計画されているのかどうかは、現時点では明らかにされていない。

いよいよBMWも本格的にEV市場に参入する、そんな連隊旗をはためかせて登場する一台がこのi4なのだろう。
というのも、今までのi3 もi8も、どちらかというとちょっと変わったセグメントにおける、BMWもちゃんと環境に配慮していますよ、という一種のアドバルーンであって、さすがに多くの台数を稼ぐメイン車種ではないことは明らかだった(観音開きの2ボックスと、ガルウイングドアのスーパーカーという車種構成を見れば明らかなことだ)。
それがいよいよBMW十八番であるはずの、4ドアセダンモデルでのEV展開となる。この4ドアセダンモデルという部分こそがもっとも大切な部分であり、今後の展開の狼煙ともとれる車種なのだ。そのスタイルはかなり未来的ではあるが、内燃機関の力強さを全面に醸し出したかのような、新しいM3やM4と大きく異なるベクトルのデザイン言語であることは注目すべきポイントだろう。
さらに驚いたのが、ミュンヘン工場における内燃機関の製造は2024年を持って廃止する、というニュースだ…。世の中の流れとは言え、BMWというネーミングの由来を知る者にとってそれは、なんともショッキングで寂しいニュースではないだろうか…。

Text: Andreas Huber
加筆:大林晃平
Photo: BMW