【フォトギャラリー】 観て眺めているだけで楽しくなる 懐かしのクラシックカー100選 後編

83

懐かしのクラシックカー100選 おぼえてますか? モデル名言えますか? ウンチク語れますか?(笑) 心ゆくまでお楽しみください。

オペル レコルトB 1500:
1966年に登場したレコルトBは、レコルトAのマイナーチェンジ版。主な変更箇所はボディよりもパワーユニットで新設計のSOHC(1.5リッター、1.7リッター、そして1.9リッターバージョン)が搭載され、オートマチックトランスミッションも選択可能となった。しかしこのレコルトBは1967年までの製造と短命、つまり珍車の1台である。
Photo: Christian Bittmann
メルセデス300SL(R107):
伝説の300SLの名を受け継いだモデル。今でも人気の高いR107。我が国でも人気が高く、漫画『俺の空』で安田一平の愛車としても登場、アメリカでも西海岸で大人気となり、人気TVドラマ『探偵ハート&ハート』でロバート ワーグナーがスマートに乗りこなしていた。実際今R107に乗ってみると、メルセデスベンツという印象よりは、アメリカンなフィーリングの運転感覚が強い。
Photo: Sven Krieger
メルセデス500 SL(R129):
長寿だったR107から一変、未来的で高性能になったR129。油圧開閉式の幌(ただしトラブル多し)、シートベルト一体型のシート、シートメモリー連動型電動ルームミラーなどなど、豪華&高性能なラグジュアリーオープン2シーターである。実際登場から30年経過した今乗ってみても、時代遅れで劣っている部分など皆無、逆に現在のメルセデスベンツに失われるつつある高級感や、「厚み」は圧倒的に上であると断言できる。
Photo: Christian Bittmann
アウディ100アヴァント5E:
なんともシンプルで古き良き時代のアウディともいえる100。このアヴァンはまるで当時のパサートのようにも見えるが、アウディらしさはその名器「5気筒のエンジン」にある。
Photo: Sven Krieger
ボルグヴァルド イザベラTS:
前編で紹介したものとどこが違うのやら?(笑)と思われるかもしれないが、このイザベラは本来「ハンザ1500」と呼ばれていたものを、1957年モデルから開発コードでもあった「イザベラ」という名前に変えたものである。セダン、クーペ、カブリオレそしてステーションワゴンもあったが、写真はクーペ。なおボルクヴァルドは1961年に経営破綻してしまった。
Photo: Christian Bittmann
アウディ クーペS2クワトロ:
約25年~30年経過しているが、最近のアウディといっても通じるような一台。実際クアトロシステムも、Sの名の通りのハイパフォーマンスエンジンも搭載されているので、動力性能の面でも何も困らないはず。2.2リッター5気筒エンジンを搭載し、前期、中期、後期モデルで若干パワーが異なる。
Photo: Christian Bittmann
ポルシェ912:
911と356との価格差を埋めるため設定された廉価モデルがこの912だ。356譲りの1.6リッターの4気筒エンジンを持ち、4速MT仕様だった。ボディ形状はこの写真のクーペに加え、シルバーのロールバーを持つタルガもあった。それにしてもナローポルシェはカッコいい。
Photo: Christian Bittmann
ボルボP1800 S
ボルボでも異色なモデルだったP1800だが、1961年の登場以来、今でも愛する人は多い。3代目ジェームスボンドを演じたロジャー ムーアもその一人であった。最近レストモッドバージョンが驚くほど高価な価格で売り出されるニュースが報道され驚いた。
Photo: Christian Bittmann

P1800レストモッドの記事はこちらをどうぞ。

ボルボ780 2.8:
80年代の2ドアクーペモデルが780だ。非常に角ばったデザインはベルトーネという事実はさておき、見てもらいたいポイントは内装だ。本革シート、寄せ木細工の木工パネルなど、普通のボルボとは別物。価格も驚くほど高く、日本ではSクラス並みの価格だった。
Photo: Martin Meiners / AUTO PHOTO
オペル カピテーンP2 2.6:
オペル カピテーンP2は1959年から4年間製造されたオペルの大型モデル。直列6気筒2.6リッターエンジンで90馬力を発生し、3速または3速+オーバードライブMTか、3速ATを選択できた。1964年にはカピテーン アドミラルにフルモデルチェンジしてしまい、そちらは没個性的なボディデザインになってしまうため、クラシカルなオペルデザインの車は、これが最後となった。
Photo: Bader
トライアンフTR4:
ブリティッシュライトウェイトの代表モデルの1台。1961年から1965年まで生産されたTR4のデザイナーはまだ新進であったジョヴァンニ ミケロッティー。滑らかなラインはカニ目のイメージを持ちつつも格段に優美なものになった。エンジンは2.1リッターのものが搭載されていたが、日本には5ナンバー登録に適合するように2リッターのものが輸入された。
Photo: Werk
オペル アドミラル2.8 S:
カピテーンのフルモデルチェンジによりオペルの大型車はこのアドミラルになった。直列6気筒エンジンとV8エンジンを持ち、4速MTと3速ATと組み合わされ1978年まで生産された。写真を見てもわかるようにホワイトリボンタイアといい、アメリカの影響を多大に受けたボディデザインを持つ(写真モデルには、このころからちゃんとサンルーフが装備されていることに注意)。
Photo: Roman Raetzke
ボルボ850 R:
直列5気筒を搭載したスポーティボルボ。高人気で90年代ステーションワゴン流行の火付け役となった。我が国でもキムタクが黄色い850に乗っていると噂され人気は一気に急上昇。今乗ってみれば意外にソフトで、パワーもそこそこに感じられてしまうが、当時は十分ハイパフォーマンスバージョンだった。
Photo: Christian Bittmann
オペル コモドーレ A 2.5:
オペル コモドーレの最初のモデルがこのタイプA。1967年から1971年まで生産され、日本にも東邦モーターズを通して輸入された。コモドーレはオペルのラインナップの中では中型だが、そのころの排気量やボディサイズ、そして価格の面などで、十分にわが国では高級乗用車であった。
Photo: Ruddies
ポルシェ944ターボ:
カッコいいFRポルシェの1台。特に写真のカブリオレはスマートで美しいと思う。だが当時には「FRのポルシェなんてポルシェじゃない」とか「911に似ていなけりゃ、ポルシェじゃない」と言われ、928も944も大ヒットできなかったことは今でも悔やまれてならない。
Photo: Roman Raetzke
シトロエンCX2400GTi:
CXもシトロエンらしいシトロエンとして相応しい一台である。写真はシリーズ2で、カラードバンパー、ドアミラー(ロータス エスプリ ターボと共通パーツ)、さらに「普通の針のメーター(それまではボビン式のデジタルメーター)」を持っている。残念ながら信頼性に若干の不安があるクルマだが、肝心のハイドロニューマティックサスペンションは世間で言われるほどそれほど壊れない、というのは本当の話である。
Photo: Dieter Rebmann
ランチア ガンマ クーペ:
1976年から1984年まで生産された、エレガントで美しいシルエットを備えたランチアのクーペモデルで当時高い人気を誇った。デザインはもちろん(バッチをみてもわかるように)ピニンファリーナだ。エンジンも新開発の直列4気筒エンジンを搭載していたが、残念なことにこのエンジンにオーバーヒートやオイル漏れが多発してしまった(写真のモデルには、牽引用ヒッチがついていることに注意。こんなエレガントなモデルでもヨーロッパではキャンピングカーなどを牽引するのである)。
Photo: Uli Sonntag
VW T3デーラー2+2:
実用性の高いVWのワンボックス。写真はキャンパー仕様であり対座式シートや簡易式キッチンを備えている。一見味もそっけもないデザインではあるが、21世紀の路上にあふれるメッキ型のミニバンを見なれた目には、これはこれで、実用本位で好ましい。
Photo: Markus Heimbach
BMW 2800 CS:
カッコいいBMWのスポーツクーペとはこういうモデルのことをいう。この2800CSと、このあとの633や635CSiあたりが歴代BMWクーペの真骨頂デザインではないだろうか(その証拠にこの2800CSのCピラー部分の形状などが、現在の8シリーズクーペのデザインモチーフの元ネタになっているといえる)。シルキーシックスと呼ばれたエンジンが搭載されていたのもこの頃。
Photo: Roman Raetzke
BMW M5(E28):
E28の発売当時、高性能なM5も人気が高かった。まだこの車の前身だったM535iも、このM5の頃も、「M」という車種は希少性も価値も現在とは比較にならないほど高く、珍しいものであった。いつの間にか「M」というバッチの価値も輝きもいささか変わってきてしまっているものの、現在でも本物の「M」とは5シリーズの「M5」のことだけではないかと思ってしまうのは、当時の輝きをはっきりと覚えているからかもしれない。
Photo: Sven Krieger
オペル モンツァA1 3.0 E:
1978年に登場し1987年まで生産されたオペル モンツァは、4ドアモデルのセネターをベースとするクーペである。意外と実用的で5名が乗れる。エンジンは2種類の6気筒を持つが、まだインジェクションモデルとキャブレターモデルのどちらかを、買うときに選べるという良い時代であった。
Photo: Roman Raetzke
レクサスLS 400:
世界中に衝撃を与えたレクサスLS400。この車がメルセデスベンツに、ジャガーに、BMWに、キャデラックに多大な影響を与え、世界の高級車の姿を変貌させてしまったのである。「源流対策」によりウルトラスムーズなスーパーサイレントセダン、そんなこのLSのコンセプトと魅力のまま、今のLSが開発されていたならば…。そう思うと残念でならない。
Photo: Sven Krieger
VW LT31カルマン ディスタンス ワイルド:
カルマンギアで有名なカルマン製モーターホーム。我が国ではまったく見かけることはできないが、ヨーロッパやアメリカではこういうモービルハウスが、一般的で長年家族の友なのである。なお、カルマンというのはあえて説明するまでもなく、ドイツの有名なボディコーチワーカーである。
Photo: Christian Bittmann
アルファロメオ モントリオール:
1970年から1977年まで生産されていたアルファロメオ モントリオール。デザインはかのレジェンドデザイナー、マルチェロ ガンディー二によるものだ。エンジンは2.5リッターV8で5MTのみ。写真の一台はバンパーやエアダムスカート、変に傾いたナンバープレートなど、程度がやや不安だが、それがかえって妙な迫力を生み出している。
Photo: Christian Bittmann
NSU Ro 80:
Roというのは言うまでもなくロータリーエンジンという意味をあらわす。つまり、世界でも最初に生産された4ドアロータリーエンジン車はマツダではなく、このNSU Ro 80だった。セミ3速ATを持ち、空力的にすぐれると言われる先進的ボディを高速まで導いた。だが残念ながらエンジンだけではなく、ミッション部分などにもトラブルが頻発し、1977年に生産中止となってしまう。我が国にも安全自動車株式会社が正式輸入し、まだそのうちの何台かが現存している。
Photo: Christian Bittmann
ボルボ264 GL:
これは264、ということは、2番目の数字から6気筒であること、3番目の数字から4ドアであることがわかる、2シリーズのボルボということだ。こういうわかりやすいネーミングは、混沌とした今のネーミング事情からすると実にありがたく羨ましい。走るレンガのようと言われたボディを持っていたが、乗ってみれば意外と柔らかい乗り心地のクルマだった。ちゃんと上下するライトワイパーに注目(北欧の法規で必要だった)。
Photo: Bittmann
ダットサン280 ZX:
Zと言えばこういうイメージだったなぁ、という写真。写真の車はTバールーフだが、決してガンガンに走るスポーツカーではなく(そういうのは同門のGT-Rが担当すればヨロシイ)、雰囲気と快適さで乗るクルマ、それがズィーカー(Z Car)なのである。さてさて次のZはどうなるのだろうか。
Photo: Christian Bittmann
メルセデスベンツ280S(W108):
Sクラスの先祖がこのW108。当時としては十分以上に革命的で先進的だった。ボディの出来の良さやクロームメッキの厚みなど、現在のメルセデスベンツのラインナップが束になっても敵わない。写真の白いステアリングホイールは標準で、サンルーフも当時からオプションで準備されていた。Sクラスと言えども、写真のボディカラー同色ホイールキャップが標準だったが、これはこれで、エレガントでいい感じである。
Photo: Roman Rätzke
ポルシェ911 S(オリジナルモデル):
このサイズ、このメッキの上品さ、そしてみっちりしまったデザイン…。もう一度言う。やっぱりナローポルシェが一番カッコいい。ポルシェよ、どうかこのぐらいのサイズで、ほどほどの性能の自動車をもう一度作ってくれないだろうか。
Photo: Markus Heimbach
フィアット130クーペ:
「こんなにでっかいクーペ作ってたんですよ、フィアットも昔は」、という一台。デザインはもちろん(内装も含めて)ピニンファリーナであり、ちょっとフェラーリ412を思わせるデザインは秀逸。エンジンは3.2リッターV6を搭載し、当時は珍しかったエアコンも装着できた。1976年までの5年間、4,300台を生産するにとどまり、姿を消した。
Photo: Christian Bittmann
ランチア ガンマ2500ベルリーナ:
この車の意味と価値を知りたければ、ぜひ「ゴッドファーザー パート3」をご覧いただきたい。ランチア ガンマというクルマの持つ意味が一番わかる映画、それがゴッドファーザーである(蛇足ながらマセラティ クアトロポルテ(ロイヤル)の持つ意味もわかる)。とにかく高貴でエレガント、それこそがランチアなのである。
Photo: Bittmann
BMW 3.0 Si(E3):
このころのBMWこそ我らがBMWだ。そう思う人も多いいはず。キドニーグリルの大きさも、なんともバランスよく上品でほっとする。そしてこの3.0の大きさは現行3シリーズ並みなのである…。
Photo: Lena Willgalis
キャデラック ブローアム:
キャデラックといえば、こういうの、でしょう。オーナーの高年齢化と言われてもいいじゃないか、時代遅れと言われてもいいじゃん。いつの時代もキャデラックはふわんふわんでリッチで、そしてタフでエレガント。そんなクルマでいつまでもいて欲しかった、というのは外野の意見かもしれないが、世界中でこういうクルマが一つぐらい残っていても決して悪くない。キャデラックがEVになっても長いボンネットの上に牛の角がディスプレイされ、そこから降りるテンガロンハットとカーボーイブーツのオーナー…。そんな光景も捨てたもんじゃないのにな。
Photo: Roman Raetzke
ランドローバー ディフェンダー:
(新型より)やっぱりこっちのほうがカッコイイかと、つい思ってしまうディフェンダー110。乗ればまるで農機具か建設機械のような車ではあるが、それこそが本物のしるし。街中(だけ)を走る多くの高級高性能SUV(なんじゃそりゃ)を無視しつつ一人我が道を行く孤高の一台。新型ディフェンダーもいいけれど、未開の地へ行くとしたら、私はやはりこちらを選びたい。
Photo: Christoph Börries / AUTO BILD
ランボルギーニ エスパーダ:
60年代終わりに漫画雑誌に掲載された人気漫画「タイガーマスク」の中に登場した伊達直人の車がエスパーダだと言われていた時期がある。ところがそれは「ベルトーネ ジャガーピラーナ」だとかいろいろ言われており、本当はどちらなのかはわからないが、いずれにしろ珍しく、しかもメンテナンスが大変そうなものに伊達直人は乗っているんだなぁ、と思った。実際にエスパーダは1968年から1978年に1217台(年間で120台)という台数であり、珍しいランボルギーニといってもいいだろう。マルチェロ ガンディーニのデザインしたボディは4人乗りで案外実用性は高そうだが、ミウラと同じV12エンジンでは、やはり扱いにくそうだ(あたりまえ)。
Photo: Private
スチュードベーカー コマンダー ワゴナーレ:
1967年にはなくなってしまったがスチュードベーカーはピアスアローとパッカードという名門2社が合併してできた高級車メーカーだった。デザイナーもレイモンド ローウィであり、アヴァンティなども記憶に残っている方も多いだろう。写真のワゴナーレはいうまでもなくワゴン。ちょっとFBIにも似合いそうなワゴンである。
Photo: Christian Bittmann
ジャガーXJ6 4.2 シリーズII:
ジャガーと言えばこれ、という人も多いXJ。写真はシリーズ2だがよりエレガントな初期モデルを好む人も多い。残念ながら信頼性はこのあとのシリーズ3になるまではいまいちではあるが、ジャガーらしいのはこの頃の車。ひたひたと猫足(ジャガーだけど)というのはこういうクルマのこと。
Photo: Christian Bittmann
ポルシェ928:
928は今見でも未来的で、圧倒的な存在感のFRポルシェである。ヴァイザッハアクスル、新素材を駆使した空力ボディ、知的で計算された高性能のポルシェは、「ポルシェらしくない、911に似ていない」という世間の論評で世の中から消えなくてはいけなかったのだ。もし928のままポルシェが進化していたら、今のポルシェはどんな姿になっていたのだろうと思うと切ない気持ちになる。
Photo: Markus Heimbach
シボレー コルベットC3:
これぞコルベットというデザインとスタイリング。抑揚は多く、迫力満点の「エイ」はこういうものなのだ。今のコルベットは性能的には素晴らしいけれど、なんだかフェラーリに似ちゃったね、とお嘆きのあなたには、やはりFRのコルベットをお勧めしたい。
Photo: Christian Bittmann
フェラーリ412:
自分でフェラーリを持つのなら412しかない、とずっとそう思っている。シンプルで上品で、そして4人乗り。実は一番実用性があるように見えて、本当はまったく(信頼性もないし)使えないけれど、一番豪華でエレガントなフェラーリはこの412なのだと私は思っている。
Photo: Bittmann
メルセデス450 SEL 6.9(W116):
450 SELでも十分高性能なのに、6.9を追加する意味。ドイツにも住んでいなければ、ビジネスマンズエクスプレスを必要とするような仕事にもついていない僕にはありえない話だけれど、それでも6.9の存在理由はよくわかる。他の車に負けないための圧倒的な一台、そしてそれこそが本当のSクラスなのではないだろうか。6.9というトランクリッドの小さなバッチ、それの意味するものは、さりげなく、しかしわかっている人だけを一瞬で圧倒することのできる数字。これはそういう魅了的だが不気味で恐ろしいクルマなのである。
Photo: Christian Bittmann
フォードLTDステーションワゴン:
たしかこの大きさのフォードLTDなら、フロントベンチシートに、アジア人くらいの体格なら4人は楽に並んで座れたはず。この写真にはないけれど、木目パネルの外装の一台で、一週間分の買い物に行ったり、キャンプ道具を屋根の上まで積んでフリーウェイをひた走ったり、アメリカの本当の豊かさと違いを見せつけられたのは、こういうステーションワゴンを普通の道具として使っていたアメリカ人を見た瞬間からだ。
Photo: Götz von Sternenfels
デイムラー ダブルシックス シリーズIII:
12気筒だからダブルシックス、というネーミングからしてお洒落すぎるじゃないか。多くのクルマ少年の憧れの1台であり、今でも愛用する者が多い「本物」の高級サルーンだ。燃費はリッター2~3kmとも言われるが、高級なウイスキーや葉巻と同じような趣向品ととらえるべき。オーナーの服装もそれ相応のものが求められるので、くれぐれもご注意あれ。
Photo: Roman Raetzke
クライスラー ロイヤル ビジネス クーペ:
「さすがにここまで古いと、あっしみたいな若輩がああだこうだいうのも気が引けるんですが、1950年代くらいの古き良き時代のアメ車でがしょう。でもって、写真の個体にゃあ、ドイツのナンバープレートがついてやすんで、ドイツにも好き者がいるって証拠がしょう、ねえ、そうでしょうアニキ?」
Photo: Christian Bittmann
クライスラー ニューヨーカー ブローハム:
これぞアメリカ車らしいアメリカ車その1。クライスラーのニューヨーカーって言っても、昨今の妙にちっちゃく、こじんまりしちゃったものではなく、これは6代目の1970年代のニューヨーカー。ピラーレスの4ドア、っていうのが洒落ているが、写真のように郊外の牧場に乗馬に行くときに使っても妙に絵になるのが当時のアメリカ車だ。
Photo: Werk
リンカーン コンチネンタルMk III:
これぞアメリカ車らしいアメリカ車その2。1970年代のリンカーン コンチネンタルはなんとも立派で大きく、これぞアメリカ的な自動車だった。全長は6メートル近く、これはフォードの生産した乗用車の中でも最長サイズ。当時、日本でトップセレブリティと言われた著名人の乗るのはこういうクルマで、森繫久彌もこういうのに乗っていたと記憶している。
Photo: Timm
オールズモビル98コンバーチブル:
これぞアメリカ車らしいアメリカ車その3。もはやブランドが消失してしまったがオールズモビルの最も輝いていた1970年代にはこういう華やかな一台もあった。使い方としては男二人、女二人のダブルカップルが、リアシートを使わず、フロントシートに4人乗るのが正式な?乗り方。アンテナにガソリンスタンドのロゴマークのついた「アンテナトッパー」を付け、ルームミラーに大きすぎないダイスの飾りをぶら下げて乗りましょう。
Photo: Christian Bittmann
フェラーリ365 GTB/4デイトナ:
美しいフェラーリの1台というのはこういうクルマ。もはやああだこうだ言ってもしょうがないけれど、こういう美しさというのは普遍的なものだ、と痛感する。蛇足ながら3年ほど前、岐阜の納屋から一台が発掘され、ほこりをかぶったままサザビーズのオークションに出展され180万ユーロ(約2億4,000万円)で落札されたのも記憶に新しい。
Photo: Roman Raetzke
ロールスロイス シルバークラウドIII:
「威風堂々」という言葉はこういうロールスロイスのためにある。ロールスロイスというのは本来自動車というジャンルのものではなく、ある階級のための調度品や装具と同じ類のものであると考えるべきで、一般の階級の私たちには本来縁のない(というか関係のない)世界の、近づくべきではないものととらえるべきなのである。特にこの頃までのロールスロイスはそういう存在だったし、そのためのスタイルと様式美を持っていたと言えよう。
Photo: Timm

Text: 大林晃平 / Auto Bild Japan