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日産はモビリティショーでこれまで以上に大きく、よりパワフルで、よりクールなモデル、新型「日産パトロール」を発表!

2025年12月4日

日産パトロール(Nissan Patrol):新型日産パトロールは、それ自体がステートメントだ。Japan Mobility Show 2025で、日産はこれまで以上に大きく、よりパワフルで、よりクールな新型パトロールを発表した。ドイツでもこの車が登場することを願ってやまない!

AUTO BILDの編集者として、私はこれまで数多くの新型SUVを見てきた。しかし、Japan Mobility Showで新型日産パトロールを見たとき、その姿に思わず目を奪われた。それは、流線型のクロスオーバー車というトレンドとはまったく対照的な、その素晴らしく落ち着いた佇まいにあるのかもしれない。華やかさではなく、はっきりとしたエッジとシンプルな存在感がある。つまり、この車は本当にクールであり、だからこそドイツ市場にも登場してほしいと思うのだ。

日産パトロール:働き者からデザインステートメントへ

その起源は1950年代初頭に遡る。1951年、日産は「4W60」シリーズの最初のモデルを発売した。このモデルは、第二次世界大戦後の日本において、警察、消防、軍用の四輪駆動車に関する政府からの発注を受けて開発された。

その後まもなく民間での使用が始まり、「パトロール」は、従来のジープよりもかなり大きな、頑丈なオフロード車としての地位を確立した。何十年にもわたって、このシリーズは数世代を経て、かつての角張った働き者から、豪華な万能車へと変化を遂げた。そして、まさにこの伝統と現代性の融合が、新しい「パトロール」を非常に魅力的なものにしているのだ。

豪華な気質を備えたXXLサイズSUV

モダンでエレガント、そして以前よりも明らかに豪華になった、と簡単にまとめることができるだろう。「パトロール」のフロントは、重厚なグリルと新しいE字型のヘッドライトにより、たくましく、しかし派手ではない印象を与える。リヤは角張って、すっきりとしていて、ほとんどスカンジナビア風のシンプルさだ。一見すると、そのデザインは現在のレンジローバーを彷彿とさせるものだが、より丸みを帯びていない。

重厚で黒く塗装されたグリルは、日産パトロールによく似合っている。

インテリアは、すべてが高級感にあふれている。赤と黒を組み合わせた厚手のレザー、菱形のステッチが施された大きなシート、28.6インチの画面に融合した2つの巨大なディスプレイ、そしてメニューを延々とスワイプする必要のない操作性。日産はこれを「モノリスディスプレイ」と呼んでいる。

全長5.35m、全幅2.03m、全高1.95mの車内は、3列目シートも含め、非常に広々としている。

インテリアは高級感にあふれている。プラスチックは少なく、その代わりにレザーと発泡素材がふんだんに使われている。
パトロールのリヤは直線的で角張っている。ブラックのクリップに組み込まれたライトバンドがリヤライトをつなぐ。

最新技術を搭載

ボンネットの下には、316馬力の自然吸気エンジン、あるいは425馬力のツインターボエンジンから選べるパワフルなV6エンジンが搭載されている。動力伝達は9速オートマチックトランスミッションによって行われる。四輪駆動、リミテッドスリップデフ、アダプティブエアサスペンション、さまざまな走行モード(「サンド」から「スポーツ」まで)により、パトロールは砂利場でも高速道路でも、あらゆる場所で快適な走行を実現する。

2列目でも、XXLサイズSUVは広さと快適さを提供する。

さらに、衝突警告システムや自動緊急ブレーキアシスト、ヘッドアップディスプレイ、パノラミックルーフ、Klipschサウンドシステムなど、数多くのアシストシステムも搭載されている。オプションで、後部座席の乗客は12.8インチのディスプレイでエンターテイメントプログラムを楽しむことができるようになっている。「パトロール」は、オフロード車だけでなく、プレミアムSUVクラブでもトップの座を狙っていることがわかる。そして、その実力を隠す必要はまったくない。

結論:
この車はドイツでも人気を博すだろう。新型「日産パトロール」は見せかけではなく、誠実な巨人で、個性がある。パワーと快適さを兼ね備え、誇張も派手さも感じさせない車だ。多くのSUVがますます似通ってきている中、「パトロール」は依然として独自の存在感を放っている。日産は、Japan Mobility Showでこのニューモデルを発表し、「パトロール」の名がまだ廃れていないことを示した。あとは、ドイツへ導入だけが残る課題だ。

Text: Nele Klein
Photo: Auto Bild / Nele Klein