1. ホーム
  2. イベント記事
  3. 「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」“走る歓び”をタイヤで体感する一日

「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」“走る歓び”をタイヤで体感する一日

2025年11月28日

11月24日、澄み渡る秋晴れの富士スピードウェイに、早朝から多くの熱心なドライバーたちが集まった。トーヨータイヤが主催するユーザー参加型走行イベント 「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」 が、ついに東日本で初開催となったのだ。

「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は、これまで岡山国際サーキットなど西日本が中心だったが、今回は富士スピードウェイでの実施とあって、関東圏のPROXESユーザーを中心に過去最多となる約180台ものエントリーが集結した。

TOYO TIRE株式会社グローバルマーケティング部長の吉川 誠氏は、開会挨拶で「富士での開催に180台以上が集まったことに感謝したい」と述べ、同イベントの着実な広がりに手応えを示した。また、「サーキットでしか味わえない車両挙動やタイヤ性能を体感してほしい」と語り、体験を通じた理解の重要性を強調した。
Photo:Satoshi Ubukata

「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」の目的は明快だ。グローバルフラッグシップ「PROXES」シリーズが持つ性能と楽しさを、サーキットで“体感”してもらうこと。 そして、プロドライバーによる直接指導を通じて、参加者が安全にスキルアップできる場をつくることにある。

参加者は経験別に5つのカテゴリーに分けられ、ビギナーから上級者までが自分に合ったペースで走行できるのが特徴だ。たとえば初参加や“富士スピードウェイは初めて”というユーザーには、先導付きのカルガモ走行や、同乗OKのサーキット体験枠が用意される。一方で、サーキット走行に慣れたエキスパート向けには、クリアラップを得やすいフリー走行枠が設定され、本気のタイムアタックも楽しめる。

参加者は熱心に聞き入っていた。
Photo:TOYO TIRES

カテゴリー1:富士スピードウェイでの走行経験が5回以上ある、または同等の経験を持つドライバー向け
カテゴリー2:過去にサーキット走行経験が複数回あるか、それに準ずる経験を持つ中級者向け
カテゴリー3:1本目先導付き慣熟走行、2本目慣熟走行後にフリー走行(先導なし)
カテゴリー4:複数台でグループを組み、先導車に続く「カルガモ走行」。初心者やグループ参加者向け
カテゴリー5:家族や友人と同乗しながらのサーキット体験。サーキット初体験者、観賞含めた参加者向け

この日、参加者の注目を集めていたのが、プロのインストラクター陣だ。スーパーGTや耐久レースで活躍する中山 雄一、小山 美姫、荒 聖治、阪口 良平、塩津 裕介といった現役ドライバーが勢ぞろいし、走行ラインからブレーキングのタイミングまで丁寧にアドバイス。ブリーフィングルームでは熱気を帯びた質疑応答が続き、参加者が“学びの場”として真剣に受け止めている様子が印象的だった。

左から中山 雄一氏、小山 美姫氏、荒 聖治氏、阪口 良平氏、塩津 裕介氏
Photo:Satoshi Ubukata

そして何より、参加者が走行を通して実感したのは、タイヤが変わるだけでクルマのキャラクターまで変わるという事実だ。特にPROXESシリーズを装着する車のオーナーからは、「ターンインがシャープになった」「限界のつかみやすさが増した」といった声が多く聞かれ、タイヤ性能がもたらす安心感が走りを後押ししていることが見て取れた。

日産GT-Rに装着されたPROXES。
Photo:TOYO TIRES

一方で、「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」の敷居は決して高くない。参加車両はPROXES装着が必須ではなく、走行経験の浅いユーザーでも無理なく参加できるよう運営側が細かく配慮している。安全管理も徹底され、走行ルールや車両のチェックが入念に行われることで、誰もが気持ちよくサーキットを楽しめる環境が整えられていた。

“走る歓び”をタイヤで伝える─そんな「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」の理念は、この日の富士で確かに実を結んでいた。参加者それぞれが、スポーツドライビングの奥深さと、PROXESがもたらす新たな体験を胸にサーキットを後にしたに違いない。

「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は、今後も全国のサーキットで継続的に開催される予定で、車両性能や走行経験が異なる参加者を積極的に受け入れる。今回参加できなかった人も、ぜひ次回はこの魅力的なイベントを体験してほしい。

Text&Photo:アウトビルトジャパン