1. ホーム
  2. 面白ネタ&ストーリー
  3. 【イタリアとドイツのパトカー】イタリア警察は「マセラティ MCPura」ドイツは「シュコダ コディアック」を購入

【イタリアとドイツのパトカー】イタリア警察は「マセラティ MCPura」ドイツは「シュコダ コディアック」を購入

2025年12月7日

マセラティ MCPura(Maserati MCPura)とシュコダ コディアック(Skoda Kodiaq):イタリアのカラビニエリは、初のマセラティを入手。一方、ヘッセン州警察はシュコダ コディアックを導入し、そのことを喜んでいる。

イタリア警察は、その車両群に真新しいスーパースポーツカーが加わったことを喜んでいる。カラビニエリ(イタリア国防省所属の警察組織)は、新型「マセラティ MCPura」を導入し、初めてマセラティを所有することになった。

マセラティは「MC20」を2025年半ばのモデルチェンジ以降「MCPura」へ名称を変更した。カーボンモノコックの下には、2基のターボチャージャーとF1テクノロジーを搭載した3リッターV6エンジンが搭載されている。F1から採用されたのは、ダブルインジェクションとダブルイグニッションを備えた「プレチャンバー方式」である。

630馬力と730Nmのパワーにより、このウィングドア車は0から100km/hまで2.9秒で加速する。最高速度は320km/hだ。変速は8速デュアルクラッチが担当し、もちろん後輪が駆動される。

スポーツシート、アルカンターラ、カーボン装飾が施された警察用マセラティの車内。
Photo:Stellantis

犯罪者の追跡用ではない

この性能データから、「MCPura」はイタリアでパトロールを行うのではなく、臓器や血液保存液をできるだけ早く輸送するために使用されることが予想される。従って、クーペが2シーターであることも問題ではない。

もちろん、このような高速車の場合、価格も別次元になる。このスーパーカーの価格は、最低でも221,486ユーロ(約3,942万円)だ。

ドイツの実用主義

イタリアが新しいマセラティを導入し、ドバイはスーパーカーの警察車両を多数導入している一方で、ドイツではより控えめな対応が見られる。ヘッセン州警察は、新しい「シュコダ コディアック」を喜んで迎えている。2リッターのディーゼルエンジンを搭載し、マセラティの3分の1以下の出力である193馬力という、非常に堅実な車だ。最大トルクは400Nmで、実用的な四輪駆動も備わっている。

警察向けに、コディアックには青色灯、無線機、トランク内のキャビネットシステムが装備されている。
Photo: Skoda Auto

その代わり、基本価格は「マセラティ MCPura」よりもかなり安い。民間用「シュコダ コディアック」の価格は51,900ユーロ(約923万円)からだ。

特別な装備を備えたパトカー

しかし、両車両には共通点もある。それは、ブルーライトやサイレンなどの特別な装備が搭載されていることだ。マセラティは医療輸送用に特別に設計されているとのことだが、詳細については明らかにされていない。ヘッセン州警察は、シュコダのトランクにキャビネットシステムなどを搭載している。

Text: Katharina Berndt