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【アメージング!】え?このVWゴルフ4の走行距離ですか?22年間でたったの100万kmです(笑)このゴルフTDIは永遠に走り続ける!

2025年11月24日

100万kmを走破したVWゴルフ4ワゴン。壊れないゴルフ:最初のエンジンで22年間走り続けて100万kmを走破。その秘訣をオーナーが教えてくれた。アメージングストーリー。

トーマス ドッツラーがシルバーの「ゴルフ4」のエンジンをかけるのは、ごく普通の瞬間ではなく、儀式のようなものだ。オイルの圧力が安定するまで少し待つ。それから、1.9リッターTDIエンジンが、20年以上もそうしてきたように、ブーンという音を立てて始動する。そして2025年10月16日、ついにその瞬間が訪れた。走行距離計が1,000,000kmを表示したのだ。より正確には999,999kmである。なぜなら、残念ながら、その数字から走行距離計は動かなくなったからだ。

走行距離計は999,999kmで止まった。それ以来、トーマス ドッツラーは走行距離を手書きで記録している。現在の走行距離は1,000,055kmだ。

ごく普通のゴルフ4

2003年式、131馬力─何百万台と存在するゴルフ4ワゴンのうちの1台。2012年にプフォルツハイムで走行167,200km、価格4,750ユーロ(約83万円)で個人購入された。当時の購入者はAI2Vision GmbHの元マネージングディレクター。走行830,000kmに達したところで、このクルマはAI2Vision GmbHの社用車として編入された。2024年春からはトーマス ドッツラー氏がマネージングディレクターとなり、この長距離ランナーの正式な管理者となっている。現在、この車両は主に社用車として使用されている。

このゴルフ4ワゴンは、その生涯でさまざまな場所を見てきた。フランス、イタリア、チェコ、スロバキア、スロベニア、オーストリア、ドイツ、デンマーク、ポーランド、スウェーデンなど、まさにヨーロッパを駆け抜けた車だ。「私はヒッチハイカーを乗せるので、他の多くの人々もこの車を見ています」とドッツラー氏は語る。この車は、パスポートの他の国のスタンプのように、さまざまな物語を集めているのだ。

何かが壊れたら、すぐに修理する。見た目には、走行距離が高いゴルフには見えない程良好な状態だ。

200,000km時にディーゼルポンプが故障した。その後900,000km時、エンジン始動の際にエンジンマウントのボルトが破断した。おそらく、タイミングベルト交換時に整備士がボルトを締めすぎていたことが原因とみられる。

「キールでは、ホテルの前でハンドルを切ったときに、左側のドライブシャフトが破損しました」とドッツラー氏は語る。「同僚がブレーキを踏んで、前のオーナーが道路上でドライブシャフトを自分で交換しました」。少しの即興、少しの狂気。そして、まさにそれがこの「ゴルフ」を生き続けさせているのだ。

メンテナンスは怠らず、運転は慎重に

走行距離が多い秘訣は?それは、メンテナンスを怠らず、交通ルールを厳格に守ること、そして少しの幸運だけだ。「冷間時は2000回転以上、暖機後は2500回転以上では決して運転しません」とドッツラー氏は言う。「そして、異音がしたらすぐにチェック、必要に応じて修理します」。

このコンセプトは成功している。カムシャフト、インジェクター、真空ポンプが1回だけ交換されただけだ。マフラーは、50万km前に後付けしたディーゼル微粒子フィルターを除いて、まだオリジナルだ。最初のエアコンコンデンサーは94万kmまで、最初のブロワーは98万kmまでもった。最初のオルタネーターでさえ、一度グリースを補充した後、82万kmまでもった。

働き者:ゴルフは大切に扱われることはなく、主に会社の(業務用)車両として使用されている。

ドッツラー氏は綿密に記録を残していた。そして、車の修理回数が増えるほど、ヴォルフスブルク製の純正部品が卓越していることに気づいた。「最初の純正部品は素晴らしい品質です」と彼は言う。「しかし、その後、購入したものは、すべて期待外れでした。2つ目のオルタネーターは、12万kmしか持ちませんでした。今では4つ目のラジエーター、7万kmも持たないドライブシャフトが取り付けられていますが、最初のものは73万kmまで持ちました」。33,000kmで再び遊びが生じたホイールベアリング、手入れはしっかりしていたにもかかわらず2年しか持たなかったカーバッテリーなど、彼にとっては部品業界の不手際を物語る証拠だった。「私は、純正部品の品質についてVWに賛辞を贈らなければなりません」。

人生のパートナーとしての自動車

この「ゴルフ」は、社用車、レジャー用車、職人用ワゴン車、牽引車など、あらゆる役割を担っている。1.5トンまでのトレーラーを牽引し、長い上り坂やあらゆる天候に対応する。業務でも活用できるように、ドッツラー氏は230ボルトのコンセントを後付けした。さらに、4Kのダッシュカメラを前部と後部に設置している。

運転席を見ると走行距離の多さがわかる。

運転席のファブリックは擦り切れて、車体には傷跡があるが、それは性能の証であって、手入れを怠った証ではない。「この車は、これまでずっと、そしてこれからも、とても慎重に運転されるだろう」とドッツラー氏は説明する。「たとえ自分が正しい場合でも、事故を絶対に避けるためにね」。

走行距離の85%は長距離で、ガレージに入って冬眠もなし。22,000kmごとに、入念なメンテナンスとオイル交換を行うだけ。さらに110,000kmごとに、タイミングベルトの点検、ギアオイル交換、新しいホイールベアリングとVベルトの交換も行う。そして、車検時に検査官がこの「ゴルフ」を見るたびに、その状態に驚嘆する。

Text: Lena Trautermann
Photo: Thomas Dotzler/AUTO BILD