いくっしょ、モビショー!「Japan Mobility Show 2025」今回の見どころはここ!
2025年10月31日
 
                  今年もジャパンモビリティショー(以下JMS)の季節がやってきた。お台場のビックサイトで開催されたお祭り会場は大盛況!
「自動車ショー」といえばやはり幼少期に行った(というか連れて行ってもらった)晴海会場の華やかな雰囲気につきる。父に浜松町側から渡し船に乗って連れて行ってもらったお祭り会場は夢のような世界で、多くのカタログをもらいながら一日を楽しみ、ガイドブックを買ってもらって帰るのが大好きだった。
もちろん各メーカーのコンセプトカーは楽しかったが、幼少期というのに好きだったのは商用車館と部品館で普段乗れない、見ることのできないものに触れることができたのが原体験として今につながっているのだと思う。
そんな自動車ショーの季節が今年もやってきた。数年前からジャパンモビリティショーと名前を変えたが、中身は言うまでもなく自動車ショー。会場が晴海ではなくお台場とはいえ幕張ではないことがちょっと嬉しい。

今年も乾いた空気の中に、音楽と映像が流れる会場は独特の華やかさで、数年前に比べ市販車などの「おさわりコーナー」が増えて、また戻ってきてくれた感が嬉しい。

壇上でぐるぐるお姉さんと回るコンセプトカーは美しいものの、売るかどうかは怪しいものも多いし、われわれと同じ平面の床の上で自由に座れる自動車のほうが個人的には好きである。

残念ながらステランティスやフォルクスワーゲングループ等は欠席だったが、代わりに?KIA、ヒョンデそしてBYDなどの台頭がその補完を務めていたことも印象的である。せっかくのお祭りなのだから、この場所では黒船来襲だとかああだこうだ言わずに楽しんだ方が勝ちである。

そんな中でも言葉を失うほどの規模と台数で圧倒的だったのはトヨタのブースだった。トヨダAA型から織機機械や新型RAV4/FJ クルーザー(全盛期の上野公園のパンダのように「立ち止まらないでください状態」の人が取り囲んだ)から、センチュリー/レクサス/トヨタ・ダイハツブースと区切られた空間には乗用車・商用車、各種コンセプトカーや新しいモビリティまでが見切れないほど並び、ディスプレイもアッと驚くしつらえであった。

陸、空、海全部総動員させたあの空間は、まさに力を緩めず世界と戦う意思の表れであったと思う。

そんな一方で部品館の楽しさ満載なのもJMSの魅力で、ねじを熱く語るイワタボルトの係員の説明や、鉄板の強度を分かりやすく解説してくれるヨロズのプロフェッショナル、そして介護のモビリティの開発を優しく説く言葉などを聞くと、こういう方々が自動車を、そして日本をさせてくれているのだと心底思い、頭が下がる。



中でも楽しかったのはNSKのベアリングを作る体験ブースだった。ベアリング一つをちゃんと作れない自分の不器用さを情けなく恥じると同時に、多くの設計者や開発者が日夜努力し工夫と愛を注ぎ込んで作られた何千点もの精密かつ頑丈な部品があってこそ、敬愛すべき自動車が成立している、という当たり前のことを改めて痛感し、頭が下がる思いである。


次回もその次も、これからも自動車という不思議で魅力的な存在を作っている方々の情熱に接するために自動車ショーに来よう、そう思いながら夕焼けの美しいお台場を後にした。
TOYOTA(トヨタ)







NISSAN(日産)






HONDA(ホンダ)




MAZDA(マツダ)



MITSUBISHI(三菱自動車)



SUZUKI(スズキ)




SUBARU(スバル)



DAIHATSU(ダイハツ)



BMW



 

