SUPER GT Rd.7 AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE これぞスーパーGT 大大大波乱の展開でHONDA勢が1-2-3フィニッシュを飾る!
2025年10月28日
GT300決勝
GT300クラスは、ポールスタートしたNo.7 CARGUY Ferrari 296 GT3小林が、No.0 VENTENY Lamborghini GT3元嶋、No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT堤を引き離していくが、12周目に発生したセーフティーカーランによりその差は一旦リセットとなってしまうも再びリードする展開。

トップのNo.7は28LAPでピットインし、オサリバンにドライバーチェンジを行う。2番手No.0もその翌周にピットインをして、ピットイン時間短縮の為にリヤタイヤのみの交換でピットアウトする。これによりNo.0がトップとなるが、4輪共タイヤを変えているNo.7もすぐNo.0の後方に食らいつく。

その後、2回目のピットインまで長いバトルを続けていたが、56周を終えてトップのNo.0がピットインして小暮にドライバーチェンジを行いピットアウト後、他車の車両トラブルによりFCYとなり運よく有利なピットインとなった。ところが、そのNo.0にFCY中の速度違反と黄旗区間での追い越し違反があったとしてドライブスルーペナルティが2回も課され3番手にポジションダウンを余儀なくされる。

No.7がトップへと返り咲く事となるのだが、こちらのチームにも黄旗区間での追い越し違反でドライブスルーペナルティが課せられてしまう。しかし、ドライブスルーペナルティーを消化してもトップをキープするだけのマージンがあり順位に変更はなかった。

SUPER GTの勝利の女神は気まぐれだ。そのまま2位とのリードを広げ始め余裕のチェッカーを受けると思われていたが、残り8分でガス欠の恐れがあるとのことで緊急ピットイン。その後すぐさまコースへと復帰するが、その間に5番手スタートから2番手を走っていたNo.666 seven × seven PORSCHE GT3Rに先行されてしまい2位へとポジションダウンしてしまう。

そのまま快走を続けたNo.666が見事チーム初優勝を飾った。2位はチェッカー後のクーリングラップ途中でガス欠でストップするほどギリギリだったNo.7 CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)。3位はペースと作戦は完璧だったので非常に悔やまれるレースとなったNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が入った。

4位には15番手スタートながら、序盤のオリベイラと後半の平手の素晴らしい走りでポジションアップしたNo56リアライズ。ポイントリーダーのNo.65LEONは4位スタートであったが6位チェッカーを受けた。

そして今シーズンのGT300クラスドライバーズのポイントランクだが、チャンピオンの可能性があるのが、上位から79P No.65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/菅波冬悟、2位は77.5P No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 平手晃平、3位には74.5P No.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 Z.オサリバン/小林利徠斗、4位は66.5P No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也。
6位以下の 59.5P No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)、 56.5P No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)、 56.5P No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)、 55.5P No.666 seven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗)、 55.5P No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)はチャンピオン獲得には優勝が絶対条件となる。

次週の最終戦
早いもので今シーズンも今週末に行われる最終戦のみとなった。チャンピオン獲得の可能性のある各チームは必勝体制で戦いに向けて準備をしている事には間違いはない。今シーズン最後のSUPER GTは、栃木県のモビリティリゾート茂木で300kmレースとして11/1-2で開催される。しかもサクセスウエイトはノーウエイトのガチンコ勝負だ。

考えただけでもゾクゾクワクワクする最終戦であり、今回のレースの様に最後の最後まで何が起こるか分からない。

最終戦も随所で白熱したバトルが見られるはず。誰もが予想できない様な激しいバトルが続くこのSUPER GT。是非とも生でこの素晴らしいレースを観に来て欲しい。
Text&Photo:Hisao.sakakibara
【筆者の紹介】
Hisao sakakibara
モータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。

