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SUPER GT Rd.7 AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE これぞスーパーGT 大大大波乱の展開でHONDA勢が1-2-3フィニッシュを飾る!

2025年10月28日

大分県のオートポリス(1周4,674m×3時間レース)で 2025 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の決勝レースが10月19日(日)に行われた。

コンディションが読めない前日の予選はドライからハーフウェットに変化する中で大混戦となった。ニスモ勢のワンツーによるレーススタートとなったが、ポイントリーダーのNo.1 auがまさかのリタイアになり、大逆転優勝賞を果たしたのは何とNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本尚貴/牧野任祐に。

3時間レース

今回のレースは3時間レースとなり、決勝ではレース中に給油を伴う2回のピットインが義務付けとなっている。サクセスウェイトが半減された結果、各車のハンデ差は少なくなり、予選から予想を覆す戦いが展開された。

GT500クラス スタートシーン ニスモ勢2台が好調なスタートダッシュを決めたのだが。

GT500の予選結果上位は1、2位がNo.23MOTUL、NO.3NItella。3位はトヨタ勢トップとなったNo.14ENEOS、4位No.38 Keeper 、5位No.12 TRS、6位そしてポイントリーダーNo.1 auは7位、ランキング3位のNo.39 DENSOは予選中に他車に引っ掛かり何と最後尾の15位、ホンダ勢はダンロップタイヤを履くNo.64 Moduloが8位だったが、ブリヂストンタイヤを履く他の3台は11位以下からのスタートであった。

GT500クラス決勝

決勝当日スタート時の天候は曇り。気温は22度、路面温度は25度というコンディションであり終盤に雨がパラつく予報の中レースがスタートなる。

フロントロースタートから好ダッシュを決めたニスモ勢の2台、同じニスモチームでのバトルも各所で見られたがNo.23MOTULが6位、No.3NItellaが7位と精彩を欠いた。

スタート早々にアクシデントが発生スタート直後の1コーナーで、No.12 TRS B.バゲットがNo.38 Keeper大湯のインを狙った際に接触しNo.38がスピンしGT500の最後尾まで落ちてしまう。しかし、追突されたNo.38はペースが良く数周でGT500の隊列に追いつく事が出来たが、No.12にはペナルティでピットレーンを制限速度で通過しなくてはならないドライブスルーペナルティが発令されてしまう。

一方、好スタートを決めたニスモ勢2台は徐々に3位以下を引き離しに掛かりその後方では6位スタートだった.37Deloitte TOM’S GR Supraの笹原がNo.14ENEOSをパスし3位までポジションアップする。

7番手スタートでポイントリーダーのNo.1 au TOM’S GR Supra 坪井翔/山下健太がまさかのマシントラブルによりリタイア!ポイントランクはトップをキープしいるが、2位No.14 ENEOSとの差が6ポイント差に縮まり、非常に面白い展開となった。

12LAP目には7番手を争っていたNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT伊沢とNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z松田が接触し、No.24はコースアウトしてしまい万事休す。

3位スタートながら9位でチェッカーとなったNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋和也/福住仁嶺。しかしながらランキングはトップのNo.0 auから6P差の2位をキープし最終戦に臨む。

ここでセーフティーカーが入り各車のリードはリセットされてしまう展開となった。なお、このアクシデントによりNo.64 Modulo伊沢にドライブスルーペナルティが科された。

前戦のSUGOで2位フィニッシュとなりランキングも3位であったNO.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口雄飛/S.フェネストラズだが、予選は下位に沈み決勝も12位フィニッシュでノーポイントとなった。トップとの差は16.5Pなので優勝すればチャンピオンの可能性は残されている。

レースは再開され、22LAPにスピンを喫し大幅にポジションを落としていたNo.38 Keeperがトラフィックの混雑を避けてアンダーカット作戦で早めのピットインを行う。3位につけていたNo.37笹原はニスモ勢2台の背後まで追いつく展開になり25LAP目には2位のNo.3をパスし、28LAP目にはついにトップへポジションアップした。

その後は珍しくニスモ勢2台によるバトルが勃発。ヒヤリとする場面も多々あり29LAP目には#23高星がコースアウトし大幅に順位を落としてしまう。35LAP前後ではGT500の各車が続々とピットインしてくるがトップを走っていたNo.37がピットアウト後すぐにコースアウトを喫してしまう。

4番手スタートであったがスタート直後の1コーナーで接触されスピンし、最後尾になりながらも戦術とスピードで4位フィニッシュを果たし、ランキングも4位となったNo.38 KeePer CERUMO GR Supra 石浦宏明/大湯都史樹。

その混乱の中、No.1 au TOM’S GR Supraがアウトラップの2台、No.14ENEOS、No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GTを次々とオーバーテイクする。そしてGT500全車が1回目のピットストップ完了後にトップに立ったのは、混雑を回避して大幅にアンダーカットしてピットインしていたNo.38 KeePerだ。2番手にNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra、3番手にはNo.37 Deloitte、5番手にはNo.1 auとなるが更にその後No.8 ARTAをかわして4番手に浮上する。

GT500クラス11番手スタートながら好調に周回を重ねて3位チェッカーを受けたNO.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT 大津弘樹/佐藤蓮。

その後、3番手を走るNo.37とNo.1がまさかの同仕打ちの接触。損傷などは見られずそのまま走行はしていたが、1回目のピットインを41LAP目にまで伸ばしてタイヤの状態が良いNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT牧野が3番手にポジションアップを果たす。

GT500クラス8番手スタートから好ペースで走り続け、最終LAPで前車を見事パスし2位でチェッカーを受けたNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT 伊沢拓也/大草りき。

そこからは早めのピットインでペースに苦しむトップNo.38を先頭に2番手以降が追いつき大バトルが勃発する。その後、各車2度目のピットインを行う事になったが、特記すべき点はNo.100が63LAPでピットインし、短時間で作業を終えコースに戻ると2回目のピットインを行ったチームのトップに躍り出た。また2番手にはNo.16 3番手にはNo.64となりホンダ勢がトップ3との展開になる。

GT500クラス12番手スタートながら素晴らしいパフォーマンスで見事優勝を飾ったNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本尚貴/牧野任祐。

そして、No.1とNo.37のトムス2台がマシントラブルで急激にペースダウンするという衝撃的な展開。共にすぐさまピットインするもリタイアとなってしまった。その後No.100は余裕の走りでトップを快走するが、No.16にNo.64が徐々に接近し数周にわたるバトルは、何と残り1分でNo.64大草がNo.16をパスし2番手となる。

HONDA勢ドライバー達は表彰式終了後も大喜びであった。

No.100はそのまま何事もなく102周を走り切り見事トップチェッカー。2位にはNo.64、3位はNo.16が入り、苦戦していたホンダ勢が見事今季初勝利を飾り、ワン・ツー・スリーフィニッシュとなった。4位はNo.38、5位No.19、フロントロースタートであったニッサン勢はNo.23が6位、No.3は7位となった。

GT500クラス表彰台。ホンダ勢は1-2-3フィニッシュを飾った。今回から投入された2機目のエンジンの燃費&パワーが1機目より優れている可能性が大であり、最終戦の戦いはもしかしたらもしかするかも知れない。

気になるGT500クラスドライバーズのチャンピオンシップだが、上位から60.5P No.1au 坪井/山下、2位は54.5P No.14 ENEOS 大嶋/福住、3位には52P No.100スタンレー 山本/牧野、4位は51P No,38Keeper 石浦/大湯、5位は44P No.39 DENSO KOBELCO 関口/サッシャとなり、この5チームが今週末の最終戦で今季のタイトルを争うことになる。