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メルセデスの考えるモビリティの未来像「メルセデス ビジョン アイコニック(Mercedes-Benz VISION ICONIC)」の新着情報!そのフェイスには賛否両論あり?

2025年11月12日

メルセデス ビジョン アイコニック(Mercedes-Benz VISION ICONIC):コンセプトカー。メルセデスの未来は、これほどまでに洗練されている。ビジョン アイコニックは、メルセデスが考えるモビリティの未来像、すなわちハイテク、豪華さ、伝統を兼ね備えたショーカーである。

メルセデスが、駆動系だけでなくデザイン面でも新たな方向性を打ち出していることは周知の事実である。新世代の「CLA」、最近発表された「GLC EQ」、「コンセプト ビジョンV」によって、シュトゥットガルトの自動車メーカーは、今後の方向性をすでに示していた。そして今、「ビジョン アイコニック」によって、そのデザイン哲学の次の段階へと突入する。アールデコ調の雰囲気と、未来的な要素、そして豪華さを兼ね備えた車だ。

このショーカーは、ありきたりなコンセプトカーではなく、1930年代および1950年代の偉大なクラシックカーの要素を取り入れた、走るデザイン彫刻だ。

GLC EQと同様のイルミネーション付きグリル

特に印象的なのは、見る者に親しみやすい、力強いイルミネーション付きクロームグリルだ。この要素は、完全電気自動車の「GLC」で初めて紹介され、現在ではブランドの未来像を象徴するものとなっている。そのグリルは、「600プルマン」などの伝説的なモデルを彷彿とさせる直立したスターで補完されているが、照明によって新たな解釈が加えられている。

印象的なイルミネーション付きラジエーターグリルは、電気自動車GLCのデビュー以来、新しいデザイン言語、そしてシュトゥットガルトの「新時代」を象徴している。

スターをモチーフにしたスリムなLEDヘッドライトと最新の照明技術がフロントを彩る。長く伸びたボンネット、フラットなグリーンハウス、そして大きく傾斜したルーフラインは、2016年にペブルビーチで発表されたコンセプトカー「ビジョン メルセデス マイバッハ クーペ」を彷彿とさせる。一方、リヤは真のクラシックカーである「300 SL」を彷彿とさせる。ホイールハウス全体を覆う、光沢のあるブラックのホイールが、この印象的なデザインを完成させている。

傾斜したルーフラインは、伝説的な「300 SL」を彷彿とさせる、曲線的なリヤへと続いている。

メルセデス ビジョン アイコニックには最高級のインテリアが備わっている

インテリアは、特に豪華であると同時にアナログ的な要素も備わっている。青いベルベットのシート、真珠のような光沢、真鍮製のドアハンドル、そしてコックピットに浮かぶガラスの「ツェッペリン」は、ドアを開けるとアナログ的なアニメーションで乗客を迎える。この機能は、ハイエンドのクロノグラフから着想を得ている。ちなみに、ダッシュボードには4つの時計が追加されており、そのうちの1つはAIコンパニオンとして機能する。4本スポークのステアリングホイールは、クラシックでありながらモダンな印象を与える。メルセデス・ベンツのロゴはガラス球で覆われている。

このショーカーは、丸い4本スポークのステアリングホイールと、ツェッペリン型の透明ダッシュボードを備えている。コンビネーションメーターは、クロノグラフを彷彿とさせるアナログアニメーションを表示する。

快適性に関しては、メルセデス・ベンツは自動化に注力しており、将来的には「ビジョン アイコニック」のような車両にレベル4の完全自動運転システムを搭載する予定だ。このシステムにより、ドライバーは高速道路でリラックスして映画をストリーミングしたり、目を閉じてくつろいだりすることができるようになる。

新しいソーラーペイントで太陽のエネルギーを吸収

ボンネットの下、より正確にはボンネット上のハイライトは、新しいソーラーペイントだ。極薄の太陽光発電層により、天候や場所に応じて、理論的には年間最大12,000kmを太陽エネルギーだけで走行するのに十分なエネルギーを供給する。シリコンや希土類を使用せず、持続可能性を考慮している。

革新的なソーラーペイントに加え、メルセデスでは、ステア バイ ワイヤ、リヤアクスルステアリング、さらにはニューロモーフィック コンピューティングなどの技術的特徴も採用している。後者は、車内のAIをより高速に、同時に最大90%効率化するものだ。

この車に合わせて服装もコーディネートしたい人には、メルセデスが独自のファッションコレクションを発売する。「ビジョン アイコニック」のアールデコ調のルックスからインスピレーションを得た、合計6種類の衣装だ。

結論:
メルセデスは、「ビジョン アイコニック」で「新時代」に向けてさらに一歩前進した。これはデザインスタディであり、決して量産モデルではないものの、間違いなく、将来のデザインとテクノロジーに対する好奇心を刺激している。

Text: Nele Klein
Photo: Mercedes-Benz AG