【このボクスターなんぼ?】日本からドイツへ戻った「ポルシェ ボクスター」は買い?
2025年11月8日
ドイツの中古車情報:ポルシェ ボクスター(986):ラピスブルーのロードスター、25年近く経っているが、驚くほど新しい状態。
「ボクスター986」は1996年にこの種の車としては初めて登場し、深刻な危機に陥っていたポルシェを成功の軌道に戻した。当初、2.5リッターの排気量と204馬力で登場し、新しい「911」と共通部品が多すぎる、さらに、すぐに「目玉焼き」というニックネームが付けられた見慣れないヘッドライトなど、さまざまな議論を巻き起こした。
2000年には、エンジンは2.7リッター、220馬力に成長した。まさにこの広告に掲載されているモデルだ。これにより、「ボクスター」は、その特徴を失うことなく、より成熟したものになった。コンパクトでスポーティ、ミッドシップエンジンコンセプトにより、2つのトランクを備えている。当時の新車価格は80,000マルク強、つまり約42,000ユーロ(約735万円)だった。ポルシェの世界に比較的安価に足を踏み入れることができるモデルだった。

この2001年モデルは、スポーツデザインパッケージが装備されている。高さ調節機能付きスポーツサスペンション、シルバーのインテリアアクセント、レザー製のバケットシート、スポーツステアリングホイールが特徴だ。走行距離はわずか35,080km。この年式の車としては非常に少ない走行距離だ。
2013年からドイツで登録されており、それ以前は日本で使用されていた。広告によれば、ポルシェ ジャパンで8回、ドイツの専門工場で3回のサービス記録が、この車の履歴を証明している。2025年7月、「ボクスター」は大規模なメンテナンスを受けた。さらに、季節限定での使用、ガレージ保管、禁煙車という特徴もある。
スポーツディテールが光るインテリア
「ボクスター」のインテリアは、スポーツデザインパッケージの特徴が随所に表れている。センターコンソール、コンビネーションメーター、ドアハンドルにシルバーのアクセントが施され、ブラックレザーのバケットシートと3本スポークのスポーツステアリングホイールが装備されている。シルバーのコントラストが、それ以外ではかなりシンプルな「986」のインテリアを視覚的に軽やかにしている。

さらに、オートマチックエアコン、電動ソフトトップ、ハーマン製のサウンドシステム、当時オプションだったポルシェ スタビリティ マネジメント(一種の電子式走行安定性制御)も装備されている。オリジナルのポルシェCDラジオは、現在ではパイオニア製の最新機器に交換されている。BluetoothおよびUSB機能により、音楽や電話の再生に便利だが、コレクターはオリジナルを好む傾向がある。
ヤングタイマーと投資の対象

25年近く経ったポルシェには、当然ながら典型的な経年劣化が見られる。小さな使用痕やモデル特有の特性も排除できない。しかし、販売者によると、この車は技術的には良好な状態にあるとのことだ。
ボクスターは、エルバッハの「SportiveCars Tiepelmann」で、24,900ユーロ(約435万円)で販売されている。初期モデルとしては高額だが、25,000ユーロ(約437万円)程度でポルシェを運転できるチャンスでもある。比較すると、同額では、6気筒エンジンやスポーツカーの雰囲気は期待できない、装備の充実した小型車を購入するのがせいぜいだろう。

結論:
「ポルシェ ボクスター986」はもはや現代的な車ではないものの、その時代のスポーツカーとしては驚くほど充実した装備を備えていた。25年近く前のヤングタイマーには、当然ながら小さな特徴もいくつかある。しかし同時に、今日では稀になった、比較的安価でポルシェを運転できる機会を提供している。
Text: Marie Milius
Photo: SportiveCars Tiepelmann

