【動画付き】キャデラックCT4-Vブラックウィング & CT5-Vブラックウィング スーパーキャディ×2台

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アメリカからやってきた夢のBMW M5? スポーティでアグレッシブな2台のキャデラックニューモデル、CT4-VブラックウィングとCT5-Vブラックウィング。そしてCT5-Vブラックウィングにはあの伝説のV8が…。

新型キャデラックCT5-Vブラックウィングは、新たなドリームカー、そしてアメリカ製BMW M5になりうる? 後輪駆動、マニュアルトランスミッション、そしてV8エンジンから659馬力。新型CT4-VおよびCT5-Vブラックウィングモデルは、エンスージャストたちの心を揺さぶる。全情報とサウンドチェック!

キャデラックは、「CT4-V」と「CT5-V」で、ブラックウィングモデルのラインナップを拡充する。
この「ブラックウィング」というラベルは、特にレーストラック志向のキャデラックのためのものであり、そして、明らかにドライブ志向のモデルで、マニュアルトランスミッションも利用可能だ。
キャデラックはつい先ごろ最初のティーザー画像を公開した。

CT5-Vブラックウィング用コルベットV8

2台のスーパーキャディには、シャシー、ドライビングアシスタンスシステム、エンジンなどの改良が施されている。
CT4-Vブラックウィングは、これまでと同様、ツインターボを搭載したV型6気筒エンジンを搭載している。
それでも新しいモデルのパワーユニットは、簡単に先代の470psと603Nmのトルクを上回るはずだ。
ミッションは6速マニュアルトランスミッションに加えて、10速オートマチックも用意されている。
次期型M3とは対照的にキャデラックには、全輪駆動のオプションは用意されない。
そして、CT5-Vブラックウィングは、エンジン面では、CT4-Vの1つ上を行く。
ボンネットの下に在る6.2リッターの排気量を持つV8スーパーチャージャーは、コルベットC7 Z06ですでに知られているパワーユニットで、少なくとも659馬力を生み出す能力を備えている。
先代モデルはすでに649馬力を出していたので、それ以上のパワーが与えられることは容易に想像できる。
いずれにせよ、CT5-Vブラックウィングには、オートマチックに加えてマニュアルトランスミッションも用意されており、キャデラックが約束しているように、少なくとも322km/hのトップスピードを発揮する。
マニュアルトランスミッションは、3Dプリンターでシフトレバーを製作するという

カモフラージュされたCT4-Vブラックウィングのレーストラックでの走行シーン。両モデルともに先代よりも大幅に速くなっているという。

ブラックウィングは限定生産モデルとなる

マニュアルトランスミッションは、どちらのパフォーマンスキャディも、エンスージャストたちにとって特別に魅力的なものであり、競合他車とは一線を画している。
なぜならば、米国では、BMWは最終世代のF10まで、M5にマニュアルトランスミッションを搭載したモデルを提供していたが、現行のF90は、オートマチックのみの設定となった。
新しいM3/M4でさえ、マニュアルトランスミッションは、その最も弱いバージョンにのみ搭載されているからだ。
そしてアウディのRSモデルも、もう長い間、マニュアルトランスミッションを搭載していない。
2台の新型ブラックウィング キャデラックが市場に出回るのは、2021年春ごろからとなる模様だ。
写真で見られるように、今のところ、彼らはまだ軽いカモフラージュを身にまとったままで、最終テストラップを行っている。
キャデラックによれば、ブラックウィングモデルは限定生産モデルとして販売される予定で、生産台数と価格はまだ明らかにされていない。
また、彼らが欧州に来るかどうかもまだ知られていない。
しかし、欧州で興味のあるファンや愛好家たちは、おそらく並行輸入業者の手を介して入手するに違いない。

おそらくCT5-Vブラックウィングは、兄貴分であるCT6-Vの4.2リッターツインターボV8の代わりに、6.2リッターLT4 V8を採用すると思われる。

2021年までカウントダウンとなったこの時期に、ハイブリッドでもなく、ましてEVでもない純粋な内燃機関のキャデラックの話題をお届けできることは、正直ちょっとほっとするというか、嬉しい気持ちになる。もちろんハイブリッド車やEVを否定する気もないし、世の中の流れがそちらに向かうことは自明の理であろう。
だがなんとも不安定で不透明だった2020年もあとわずかとなり、(まだまだ不安はあるものの)アメリカでもワクチン接種が始まったこの時期に、「来年は元気出していきましょう!」と明るくパワフルに開発されるキャデラックの姿を見られることは、自動車愛好家として純粋に楽しい話題なのではないだろうか。
2輪駆動FRにV8スーパーチャージャーをつみ、マニュアルミッション、というなんとも古典的でややもすれば時代遅れともいえる構成の自動車ではあるが、世の中が一斉にEVの方向を向いてしまうのではなく、こういうクルマもまだしばらく淘汰されずに存在が許される社会のほうがなんとなく健全なのではないかと、自動車ファンの一人として素直に思う。

2台のブラックウィングモデルのサウンドチェックはこちら。

Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平
Photo: General Motors Company