ガチンコ勝負 BMW X1対VWティグアン対マツダCX-5 コンパクトSUVの王者は誰?

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コンパクトSUV王者としてのVWティグアンの座はゆるぎないのか? BMW X1とマツダCX-5との徹底比較で検証

BMW X1、マツダCX-5、VWティグアン。この3台の中で、コンパクトSUVとして、性能、装備、価格的に優れているモデルはどれか? VWティグアンは、BMW X1やマツダ CX-5に対して以前同様にリードをキープできるのか?コンパクトSUVの中で君臨するVWティグアン。フレッシュにアップデートされたVWティグアンが、その流れを変えたいBMW X1やマツダ CX-5に立ち向かう。我々は3台のコンパクトSUVを比較してみた。

BMW X1、マツダCX-5、VWティグアン。この3台の中で、コンパクトSUVとして、性能、装備、価格的に優れているモデルはどれか? VWティグアンは、BMW X1やマツダ CX-5に対して以前同様にリードをキープできるのか?コンパクトSUVの中で君臨するVWティグアン。フレッシュにアップデートされたVWティグアンが、その流れを変えたいBMW X1やマツダ CX-5に立ち向かう。我々は3台のコンパクトSUVを比較してみた。

2020年の最初の10ヶ月間に、ドイツでは、734,810台もの新型SUVが登録された。
この国での新規登録車のほぼ3台に1台(31.7%)が、今ではSUVになっている。
この傾向は何年も前から高まっていて、2007年に誕生して以来、VWティグアンはその先頭を走ってきた。
ヴォルフスブルクを拠点とするメーカーは、ゴルフをベースにしたベストセラーモデルの次世代モデルを市場に投入した。
もちろんこれはコンパクトSUVセグメントのトップの座に君臨し続けるためのリフレッシュとアップグレードに他ならない。
セグメントの競争は間違いなく、ますます激しくなっている。
ドイツ連邦自動車交通局によれば、現在、SUV/オフロード車のカテゴリーには、106車種が存在するという。

その中から、ティグアンの王座を揺るがすことができるかどうか、有力な候補2台を選んで比較テストに駆り出した。
その1台が、BMW X1だが、X1もVWティグアンと同様に、ミュンヘンに本拠を置く同社のグループ内のモデルを活用して、開発されたモデルで、その端正なシートメタルの下には、ミニ カントリーマンの技術が使われている。
もう一つのコンパクトSUV、マツダCX-5は、滑らかで流れるようなデザインと独自のエンジン技術「スカイアクティブ」をベースにしている。
ディーゼルエンジンの排気量を2.2リッターと少し大きくしたことで、14.4:1と圧縮比を他車に比べて大幅に抑えている。
これにより、CX-5本来のキャラクターや資質を弱めることなく燃料消費を抑えることができるようになっているはずだ。
CX-5やX1が、果たしてティグアンを追い抜くことができるかどうか、比較してみた。

マツダCX-5は滑らかで流れるようなデザインと、スカイアクティブエンジンテクノロジーに基づいて作られている。

ティグアンの卓越した空間

エクステリアデザインは大幅に改良を受けたが、ティグアンのホイールベースは2.68メートルで変わっていない。
そして、それは良いことだ。
ヴォルフスブルクからのコンパクトSUVは、その以前からの卓越した広さを維持し続けているからだ。
フロントとリアの両方で、ティグアンは3台中最もリラックスした座席を提供している。
トランクも615~1655リットルと広く使いやすいスペースを備えており、X1(最大1550リットル)は、旅行カバン1つ分狭い。
我々はティグアンのインテリアも気に入っている。

新型ティグアンでは、Apple CarPlayやAndroid Auto用のケーブルが不要になり、Bluetooth経由でスマートフォンを操作できるようになったが、温度調整用の「最新」のタッチスライダーは、古典的なロータリーコントロールに比べて明らかに後退している。
そのことはデコボコ道で操作したいときに気づくだろう。

上質な素材としっかりとした作り、この面でVWはX1同様に説得力がある。
CX-5はその点若干劣る。
ドイツ車よりも全体的に薄っぺらで、プラスチックが多く使われており、接合部の一部に凹凸がある。
コネクティビティでも日本車は敗北を認めざるを得ない。
中央の小型モニターは静止時にもタッチコマンドで動作し、中央の回転式プッシュダイヤルが操作を容易にするが、ナビやボイスコントロール、ネットワークはBMWやVWのレベルには達していないからだ。

X1のiDriveは、操作性に関しては全てにおいてそのお手本となるものを持つ。
BMWはVW以上のことはできず、むしろオンライン機能に関してはVWに敗北を認めざるを得ない。
しかし、その伝統である優れた操作性に関しては、X1は我々のお気に入りであり続ける。
iDriveを使えば、たとえ走行中であっても、その操作性は使いやすく、とても楽しいものとなる。
シートや着座位置についても、X1では、少なくともフロントシートは、レッグスペースも十分に備わっており、車との一体感もあり、62センチという、快適に乗り降りするのに十分な高さに座ることができるようになっている。
CX-5やティグアンの70cmのシート高は、正直、高すぎる。
一方、X1の後席の乗客は、窮屈で、小さくて硬いクッションよりは、ティグアンのより快適なシートとより広いスペースを選ぶだろう。

BMWのiDriveは、移動中でもX1の操作を非常に簡単にしてくれる。

牽引能力に関しては、3台とも目立った弱点はないものの、ここでも、VWはその優秀さを発しする。
つまり、BMWは1800kgまで、そしてCX-5も2トン以上を牽引することはできないが、ティグアンは2.3トンまで牽引することができ、実用性も高く、優秀だ。

第3位 800満点中521点: マツダCX-5スカイアクティブD 150 AWD
リーズナブルなサイズ、快適なエンジン、適正価格。しかし、運転の快適さは他の2台にやや劣る。
価格:37,525ユーロ(約476万円)から。今回のテスト車も同価格。

第2位 800満点中560点: BMW X1 xDrive 18d.
利便性も高く、ドライビングも楽しいが、後部座席の快適さと積載スペースは限られている。その上、かなり高価だ。
価格:36,604ユーロ()から。今回のテスト車は49,880ユーロ(約633万円)。
万円)

第1位 800満点中578点: VWティグアン2.0 TDI SCR 4MOTION
広々としていて快適であると同時に、運動性能も高く、コネクティビティも優れている。価値のある勝者と言えよう。
価格:37,787ユーロから(約479万円)。今回のテスト車は45,835ユーロ(約582万円)。

結論:
VWはティグアンに、特に乗り心地の面で顕著な改良を施した。
一方で、さらにデジタル化された操作は、すべての面で説得力があるわけではない。
スポーティなX1は日常の運転をややおろそかにしており、CX-5は手頃な価格だがややドイツのライバル車のレベルには届いていない。

世界中でSUVが大人気だが、ドイツにおいても3台に1台はSUVという状況らしい。特に決して小さくはないが、他のSUVと比較すればコンパクトというセグメントでくくられるSUVゾーンは各メーカーが知恵をこらして様々な車種を用意している。
今回の比較テストでは、BMWとフォルクスワーゲンというドイツ2大メーカーに、わが国からの代表としてマツダCX-5が参戦するという形になったが、残念ながら最下位という評価になってしまった。
大変個人的な話で恐縮だが、CX-5には新旧のディーゼルエンジンモデルを合わせて6年ほど毎日愛用した思い出があり、その良い面とやや悪い面に関しては十分理解していると自負している。良い面はとにかくトルクフルで運転しやすいことと適当なサイズ、改良して欲しい面は新型でもまだ荒い乗り心地とナビシステムなどの洗練性、そしてパワーユニットのさらなる向上、といった部分ではないかと思われる。
今回の評価でもその辺の弱点と、ややスペースユーティリティに欠ける面で減点されてしまい最下位になってしまったが、それでもまだまだCX-5はこのクラスにおいて他のライバルと比較しても魅力を失ってない一台であるとは思っている。
BMW X1がVWティグアンに負けてしまったことは意外な気もするが、これはどの部分に焦点をあててSUVを評価するかによって変わってくる問題だろう。おそらくティグアンのほうが様々な点で実用性が高く、なおかつ価格なども安いために高評価に結びついた、そういう尺度における評価であろう。
X1も決して実用性が低いわけではないが、ややスタイル優先であることは間違いないし、どちらかといえば、実用性よりもドライビング性能を重視して設定された部分が多いことも事実ではある。だが昔からBMWというのはそういうメーカーだし、SUVのジャンルにおいてもBMWらしさを追求したでもある、と考えることもできる。そういう意味ではまだまだフォルクスワーゲンとBMWは異なるモデルなのだ、という点こそが重要なのではないだろうか。

Text: Gerald Czajka, Mirko Menke
加筆:大林晃平
Photo: AUTO BILD

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