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【このガルウィング300SLなんぼ?】文字通り夢の車 走行距離たったの3,600kmの「メルセデス300SL」がオークションではなくディーラーで販売中!

2025年10月28日

ドイツの中古車情報:メルセデス・ベンツ 300 SL(W198)が販売中。この赤い夢の車は、こんなに高価なんだ。メルセデス300 SLガルウィングドアは、歴史あるアイコンだ。このクラシックカーがどんどん高くなる理由と、今どこで入手できるかを紹介しよう!

どうやって、半世紀以上も夢の車であり続けられるのだろう?「メルセデス 300 SLクーペ」、通称「ガルウィング」がその答えを教えてくれる。1954年の発表以来、「SL」は世界中のファンを魅了し続けており、今日でも購入できる最も価値のあるクラシックカーのひとつだ。現在、中古車市場で、その1台が159万ユーロ(約2億8,300万円)という高値で販売されている。所在地は、ノルトライン ヴェストファーレン州ギュタースローだ。

「300 SL」は、ガソリン直噴エンジンを搭載した初の量産車であり、当時3.0リッター6気筒エンジンから215馬力を発揮し、1955年には世界最速のロードカーのひとつだった。当時、最高速度250km/h以上はセンセーションを巻き起こした。その技術以上に象徴的なのが、今日でも伝説的な存在である、上方に開くガルウィングドアだった。

メルセデス・ベンツ 300 SL ガルウィングドア、鑑定書付き

出品されているクーペは、1955年11月にベルギーに出荷され、1983年にドイツに戻ってきた。オリジナルカラーの「ミッテルレッドDB 516」で塗装され、インテリアはベージュのレザーで、エレガントさとスポーティさを兼ね備えたカラーリングとなっている。その走行距離はわずか3,600km(!)だ。そして、その歴史は完全に記録されており、オリジナルのメルセデス・ベンツの証明書とデータカードも付属している。また、最新の価値鑑定書(200万ユーロ=約3億5,600万円以上)もパッケージに含まれている。

フロントアクスルにディスクブレーキが後付けされているだけで、オリジナルのドラムブレーキも残っている。販売業者によると、この車は磁気光学検査によって構造上の損傷がないことも確認されている。

投資対象であり、アイコンでもある

「300 SLクーペ」の市場は、ここ数年、上昇の一途をたどっている。確かな歴史を持つ良質な車は、すでに100万ユーロ(約1億7,800万円)の大台を突破している。ここでご紹介するこの車両は、鑑定評価額159万ユーロ(約2億8,300万円)と、むしろ低めの価格帯と言える。

結論:
この赤い夢のような車をガレージに保管すれば、10年後にはさらに価値が高まっている可能性が高いだろう。

Text: Bianca Garloff
Photo: Autohaus Bettenworth