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【このランボー ランボなんぼ?】まさにカルトモデル「ランボルギーニ LM002」はカウンタックのV12を心臓に持つ80年代に製造された型破りなランボだ!

2025年10月18日

ランボルギーニLM002(1987):カウンタックを心臓に持つ型破りなSUV。この80年代に製造された型破りなランボV12モンスターは、現代のSUVを古臭く見せてしまう。希少性と特別なデザイン、そして十分なパワーが融合した1台だ。

「ウルス」、「Gクラス」、「カイエン」などは忘れて!「Bring a Trailer」に出品された、1987年製のこの珍しいランボのSUVは、前述のトップメーカーたちのV8エンジンを完全に時代遅れに見せてしまう!その名も、「ランボルギーニLM002」だ。

このモデルは301台しか製造されていない。そして、この車の最大の魅力は、V12エンジンとマニュアルトランスミッションが組み合わされていることだ。

1980年代半ば、ランボルギーニは、過激なスポーツカーだけでなく、他の車も製造できることを証明したいと考えていた。いくつかのプロトタイプが失敗に終わった後、1986年に「LM002」が発売された。このSUVは、実際には軍用として設計されたものだったが、結局7年間にわたって量産車として製造された。

このイタリアのSUV「ランボルギーニ LM002」は、角張って、荒々しく、ランボの典型とはまったく違う。

この角張ったオフロード車は、今日でもこのブランドで最も希少なモデルの一つであり、「ランボー ランボ(Rambo-Lambo)」の称号を獲得している。

ボンネットの下に隠されたカウンタック

「LM002」の特徴はそのパワートレインだ。ボンネットの下には、「カウンタック」に搭載されている5.2リッターV12エンジンが収められており、約455馬力と480Nmの十分なトルクを発揮する。トランスミッションが、オートマチックではなく、ZF製の5速マニュアルトランスミッションを搭載しているのも特徴だ。

ボンネットの下には、ランボルギーニ カウンタックの5.2リッターV12エンジンが眠っている。

後輪駆動と全輪駆動の切り替えが可能で、3トン近くの重量があるにもかかわらず、この車は驚くほどオフロード走行に優れている。さらに、ダブルウィッシュボーン式独立懸架とスレッドショックアブソーバーも搭載されている。

このLM002は見た目がとても良い印象を与える。

走行距離はわずか20,000km

このモデルは、走行距離がわずか20,000kmほどだ。ドイツで納車され、その後スペイン、イギリス、オランダで走行し、現在はアメリカにある。この車は、ほぼオリジナルの状態を保っており、シルバーの塗装が施され、17インチの8穴ホイールにピレリ製スコーピオンタイヤが装着されている。

インテリアは、明るい色のレザーにウッドパネルがアクセントとなっている。
意外と後席の足元は広い。幅広いセンタートンネルがLM002の大きさを物語る。

外観は装甲車のように見えるが、インテリアは80年代の気品ある魅力にあふれている。ベージュのレザーシート、ダッシュボードやドアのウッドパネル、クラシックなナルディのステアリングホイールなどが特徴だ。その他の仕様としては、エアコン、パワーウィンドウ、カセットラジオ、荷台の左右にあるベンチシートなどが挙げられる。

荷台は軍用車の面影を残している。フルサイズのスペアタイヤがついたゲートは相当な重さだと思われる。

結論:
今日では、よりパワフルで、より技術的に進んだ高性能SUVは数多く存在する。しかし、「LM002」の個性に匹敵するものは存在しない。この車は、スーパーカーの魂を持つSUVとして、まさに特別な存在だ。現代のモデルは、一部は滑らかな印象を与えるものもあるが、「LM002」は、ランボルギーニがクレイジーでなければならない時代を体現している。まさに「ランボー-ランボ」と呼ぶにふさわしい車であり、落札された価格は40万米ドル(約6,000万円)という超希少なモデルとしてはリーズナブルな価格だ。

今やランボルギーニのドル箱となったウルスと並ぶLM002。迫力では見劣りしていない。

Text: Nele Klein
Photo: Bring a Trailer Media, LLC