ニスモを超えた!?760馬力のGT-R
2020年2月26日
ニッサンGT-R: JRM GT23 – 02/10/2020
イギリスのチューナーJRMは究極のGT-Rを目指してエンジンを760psにチューンアップし、カーボンを多用したGT23をリリース。
実際に日産GT-Rを楽しむためにチューニングなど必要ない。
日本のスーパースポーツマシンはすでに570馬力を誇っているし、ニスモバージョンであれば600馬力もある。
そのエンジンは652Nmの最大トルクを有していて、GT-Rをたったの2.8秒で静止状態から0-100km/hまで到達させる。
しかし、イギリスのチューナー、JRMはそれでは不十分だと判断。非常に高価なGT-Rのチューンナップバージョン、JRM GT23を作り上げた。
ベースがGT3マシン
究極のGT-Rのベースとなったのは、JRM自身が開発したグループGT3シリーズ用のレーシングマシンだ。しかし改めて完全に一から開発したもので、より軽く、より優れた車重バランス、新しいエンジンポジション、ギアボックスの改訂、そして改良されたシャシーなどがJRM GT23がGT3レーサーと異なるほんの一部だ。
3.8リッターV6の性能は659psにまでチューンナップさせた。そして「エクストリームパック」をオーダーすれば、その数字は760psにまでアップさせることができる。
固定式リアウィングなど空力性能もアップさせ、ダウンフォースや空気抵抗をコントロールした。その他、FIA公認ロールケージ、レーシングカー用の燃料タンクの装着、消火器やセンターロック式ホイールなどが兼ね備わっている。レーシングマシンさながらだが、JRM GT23は公道用スポーツカーだ。
しかしその対価が安くないということは容易に想像できるはずだ。限定23台のGT23は2020年の春から生産が始まり、1台当たり約50万ユーロ(約6,250万円)で販売される予定だ。
Text: Michael Gebhardt