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【新着情報】BMW M440i xDrive 新型4シリーズクーペに初試乗

2020年12月19日

 新型BMW 4シリーズクーペ M440i xDrive その乗り心地と操作性に対する評価は?

BMW M440i xDriveを初テスト。4輪駆動の新型4シリーズクーペの実力やいかに?果たしてどれだけパワフルなのか。そのパフォーマンスは? 我々のテストがその答えを提供する。

率直な感想を言えば、BMWのデザイナーたちがなぜ、2枚の大きく強力な切歯のような、新しい形状のキドニーラジエーターグリルをニューモデルに選んだのか、我々には理解できない。
我々が知る限りでも、多くの自動車ファン、特にBMWコミュニティの大部分はそれをあまり好意的には感じていないようだ。
しかし、それとは別に、実際に眺めてみると、新しい4シリーズクーペのルックスとジャイアントキドニーグリルは、意外に、というか、非常に良く調和しているように見える。

たしかに、新しい4シリーズは、デザインの面で、より明確に際立つような完成度を持っている。
細いウィンドウピラー、フラットなルーフ、長いリアオーバーハングを兼ね備えるこのクルマは、これまでと大きく異なっている。
一方、インテリアは、現在のBMWラインに準拠しており、この部分は3シリーズまたは5シリーズのようにも見える。
我々のテストした4シリーズには、フロントにMスポーツシート(965ユーロ=約12万円)が装着されていたが、その心地よいフォルムは、優れた横方向へのサポートと多種の調整機構と相まって、お勧めのオプションと言える。
リアの足元は驚くほど広々としていて、背の高い大人にとってはじゃっかんヘッドスペースが足らないものの、十分なスペースと快適なシートが備わっている。
では、車内には何も問題はないだろうか?
いや、まだあのデジタルで煩わしいものが残っている。
そう、三日月型で妙に読みにくいメーターパネルのことだ。
これは3シリーズや5シリーズからもお馴染みのものだが、逆回転のタコメーターにはなかなか慣れることができない。

フラットなウィンドウストリップとリアのロングオーバーハングが、新型4シリーズに特徴的なルックスを与えている。

直列6気筒はかなり強烈にプッシュする

M440iのボンネットの下には、374馬力を発揮するマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した3.0リッターが潜んでいる。
この直列6気筒エンジンは、クリアで素晴らしく洗練された走りをもたらし、羽根のように軽快な回転数を発揮する。
ますます進化し続けている、ZF社製のスポーツオートマチックトランスミッションとの相性も抜群で、素晴らしくうまく機能する。
そして、xDriveシステムからの、強力なトラクション(牽引力)が発揮され、0から100km/hまで4.3秒で到達する。
我々のテスト車のM440iには、アダプティブMサスペンション(585ユーロ=約7万5千円)、パッケージの一部である可変スポーツステアリング、そして19インチホイール(946ユーロ=約12万円)が装着されていた。
サスペンションはエネルギッシュで、ガッチリとした感じだ。
ステアリングは、BMWの典型的な、しっかりとしたフィードバックを備えてはいるものの、同時に非常にダイレクトでシャープなため、じゃっかん神経質に感じることもある。

ドライビングマシン: 374馬力のパワーで、M440i xDriveは静止状態から100km/hまで4.3秒でスプリントダッシュする。

BMWは全輪駆動システムをリア重視なものに設定しており、搭載されたスポーツデフとの共同作業は素晴らしく、調和のとれたものとなっている。
M440iは丁寧かつ慎重に旋回し、素晴らしいコーナリングをみせる。
そんなBMW M440i xDriveは、65,214ユーロ(約820万円)という価格から用意されている。

結論:
非常に優れた動力性能を備えたM440i xDriveは、素晴らしい直6エンジン、素晴らしいオートマチックトランスミッション、そして巧みにチューニングされたシャシーを持つ上品なクーペだ。
インテリアもメーターパネルを除けば素晴らしい。
AUTO BILDテストスコア: 2

Text: Dirk Branke, Mirko Menke
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD