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【中古トヨタ車購入ガイド】ヤリス、カローラ、プリウス、ミライ、C-HR、RAV4&ランドクルーザーの7台のトヨタ車中古モデルをチェック!

2025年10月27日

中古トヨタ車購入のヒント:世界最大の自動車メーカーであるトヨタブランドは、堅牢な技術と革新的なハイブリッドモデルでドイツでもよく知られている。中古車購入者向けのモデル概要をご紹介!

高品質でありながら手頃な価格、それがトヨタブランドの成功モデルだ。この日本のメーカーは、ドイツではその膨大なモデルラインナップの一部のみを提供しており、特に小型車、コンパクトカー、SUVセグメントに焦点を当てている。保証期間は最長15年と非常に長く、我々のテストレポートでもブランド標準として良好な結果を出している。

各モデルの長所と短所は何だろう?中古車価格はどれくらいだろうか?特に注意すべき点は何だろうか?ここでは、主なシリーズをチェックしてみた。

トヨタ ヤリス
新車価格:11,675~38,490 ユーロ(約204~673万円) • 中古価格:5,598~26,000ユーロ(約97~455万円) • エンジン:69~261馬力 • おすすめのエンジン:101馬力、平均燃費=21.7km/ℓ

先代ヤリスの経済性は高い。
Photo: Christoph Börries / AUTO BILD

第3世代の「ヤリス」は、2011年から2020年までフランスで生産された。70馬力の3気筒ベースエンジンは力不足に感じられる。明確な長所は、経済性とパワーを兼ね備えたハイブリッドガソリンエンジン(2012年以降)だった。我々のテストレポートでも、「ヤリス」は良好な評価を得ている。

ヘッドライトが故障するケースが目立つので改善の余地がある。ベースモデルは装備が乏しいものだった。2014年には、マイナーチェンジが行われた。我々の耐久テストでは、2016年式のヤリスが最終評価「2(最高点=1。最低点=5)」を獲得した。

トヨタ オーリス/カローラ
新車価格:16,650~42,440ユーロ(約290~740万円) • 中古価格:7,700~35,250ユーロ(約134~616万円) • エンジン:90~196馬力 • おすすめエンジン:122馬力、平均燃費=18.8km/ℓ

真面目で堅実なオーリスだが、ほとんど買い手を惹きつけることができなかった。しかし年を重ねるにつれ、そのシンプルさが評価されるようになった。
Photo: Werk

日本の「VWゴルフ」のライバル車は、2006年まで「カローラ」、その後2019年まで「オーリス」と呼ばれ、モデルチェンジ後は再び「カローラ」に戻った。ブレーキの摩耗や錆(特に排気管)の問題が若干あるものの、「オーリス」はドイツの高級ブランド車と品質面で遜色ない。

2010年に導入されたハイブリッドエンジンは、燃費を改善し、2kmのEV走行を可能にし、耐久性にも優れている。「オーリス」第2世代(2013~2019年)は、よりダイナミックな印象を与える。また、広々としたステーションワゴンも発売された。

2019年に発売された後継モデルは、再び「カローラ」と名付けられた。
Photo: Toni Bader / AUTO BILD

典型的なのは、12ボルトのバッテリーが弱くなることだが、それ以外は信頼性が高い。2019年に発売された後継モデルは、再び「カローラ」と名付けられ、新しい「GA-C」プラットフォームを採用し、ハイブリッド車として再び登場している。

トヨタ プリウス
新車価格:25,750~52,690ユーロ(約450~922万円) • 中古価格:9,899~42,360ユーロ(約173~741万円) • エンジン:136~223馬力 • おすすめエンジン: 122馬力、平均燃費=20.4km/ℓ

7人乗りの「プリウス+」。
Photo: Toni Bader / AUTO BILD

2001年には、日常的に使用可能な最初の「プリウス」が、ドイツ人にハイブリッド車の魅力を知らしめた。経済性と妥協のない品質の融合は、非常に批判的なタクシードライバーたちさえもトヨタの陣営に引き寄せた。2021年、15万kmに延長されたAUTO BILDの耐久テストで、「プリウス」は最高評価の1位を獲得した。

そのため、その野心的すぎるデザインの詳細や、負荷がかかると苦しそうに音を立てるガソリンエンジンは許される。2012年に「プリウス」に導入された「プリウス+」は、ステーションワゴンとバンの融合車であり、最大7人乗りだ。2020年半ばから、トヨタはドイツ市場にPHEVバージョンのみを提供している。

トヨタ ミライ
新車価格:65,990~78,600ユーロ(約1,154~1,375万円) • 中古価格:19,890~49,980ユーロ(約348~874万円) • エンジン:155~182馬力 • おすすめエンジン:155馬力、平均燃費=100 kmあたり1.0kgのH2

初代「ミライ」は型破りなスタイリング、素朴な内装、高い価格のため最も売れた年でもドイツの顧客の手に渡ったのは、わずか67台(!)だった。テスラは同時期に9,000台以上の「モデル3」を販売した。
Photo: Christoph Börries / AUTO BILD

トヨタは「ミライ」で水素と燃料電池を一般に普及させた。2015年秋に発売された「ミライ1」は、サイズ(全長4.89m)と価格(78,600ユーロから=約1,375万円)の点でトップクラスだった。中古車としては、深刻な問題もなくお買い得だ。

トヨタは「ミライ」について非常に寛大だ。しかし、最大走行距離は400km、ドイツ国内の燃料補給所(約90カ所)は依然として少ないままだ。「ミライ2」は2021年に発売された。

トヨタC-HR
新車価格:21,990~42,540ユーロ(約384~744万円) • 中古価格:17,310~30,900ユーロ(約302~540万円) • エンジン:116~184馬力 • おすすめエンジン:122馬力、平均燃費=18.8km/ℓ

先代C-HR。
Photo: Toni Bader / AUTO BILD

トヨタは2016年から、このニッチ市場で若い顧客層を開拓している。コンパクトなトヨタC-HR(クーペハイライダー)は、急成長中のクロスオーバーセグメントを代表する車種だ。トルコで製造されている「C-HR」は、その華やかさのある外観の下、「TNGA」プラットフォームを採用する兄弟車である「カローラ」や「プリウス」と技術の大部分を共有しているが、ダイナミックなルーフラインにより、よりコンパクトな印象を与える。幸いなことに、同ブランドの兄弟車から高い堅牢性を継承している。

122馬力のハイブリッド、1.3kWhのニッケル水素電池、CVTトランスミッションを搭載した「トヨタC-HR」は、その中庸のバランスをうまく実現している。純粋な電気走行距離はわずか2kmだが、合理的な運転をすれば、その高い効率性を発揮する。

ベースエンジンである1.2ターボ(116馬力)は、イグニッションコイルの不具合や深刻なカーボン堆積により、一部で問題が発生している。2020年に追加された184馬力のハイブリッドはより高価だが、「C-HR」をスポーツカーに変えるわけではない。

トヨタRAV4
新車価格:24,550~67,990ユーロ(約429~1,189万円) • 中古価格:11,520~43,920ユーロ(約201~768万円) • エンジン:124~306馬力 • おすすめエンジン:197馬力、平均燃費=14.4km/ℓ

先代(4代目)RAV4。BMWから購入した「N47」ディーゼルエンジンが搭載されたこともある。
Photo: Sven Krieger

「RAV4」は、大衆向けの最初のSUVのひとつとして知られている。1994年、この車はオフロード車に典型的なラダーフレームを廃止し、ライフスタイルという要素を取り入れて、多くの乗用車ユーザーを魅了した。2013年まで製造された第3世代は、ややラフな乗り心地と、故障の多い177馬力の2.2リッター「D-CAT」ディーゼルエンジンを特徴としていたが、「RAV4」第4世代(XA40)は、ブランドイメージに再び完全にふさわしいものとなった。

2013年以降、ディーゼルは影を潜め、代わりにトヨタはハイブリッド駆動に注力した。個別のケースでは、トルクコンバーターやディファレンシャルの漏れなどの問題が発生している。

2016年からは、BMWから購入した「N47」ディーゼルエンジンが搭載された。2018年に発売された第5世代の「RAV4(XA50)」は、よりファッショナブルでダイナミックな印象を与える。プラグインハイブリッド車も販売されている。残念ながら、四輪駆動は高価なトップモデルにのみ搭載されている。

トヨタ ランドクルーザー
新車価格:37,950~91,150ユーロ(約664~1,595万円) • 中古価格:27,000~80,000ユーロ(約472~1,400万円) • エンジン:190~286馬力 • おすすめエンジン: 190馬力ディーゼル、平均燃費=10.2km/ℓ

ランドクルーザー(J200)。
Photo: Toni Bader / AUTO BILD

オフロードの王様である「ランドクルーザー」シリーズは、70年以上の歴史を誇る。この国では、フルタイム四輪駆動を装備したモデル「J15」が、限られた中古車市場を支配している。2009年に導入されたこのモデルは、トヨタが継続的なモデル改良を行うことで、経済力のある顧客層にとっての魅力を維持してきた。「J15」は、高い牽引能力と力強い4気筒ターボディーゼルエンジンが特徴だ。ショート(3ドア)とロング(5ドア)の2種類のボディタイプから選択できる。

2008年から2015年まで販売されていたV8エンジン搭載の大型「ランドクルーザー(J200)」は、乾燥重量が2.5トン以上あり、大型のメルセデスやレンジローバーモデルと直接競合している。非常に堅牢で、何千回も砂漠での走行試験を経て開発されている。非常に人気が高い上に入手可能な中古車の維持費も同様に高額だ。

高人気&高需要により、その価格は非常に高くなっている。以前の使用状況によっては、錆が深刻な問題になる場合もある。

Text: Bendix Krohn and Lars Jakumeit