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【このレアな911なんぼ?】中古911の希少車 ターボ&カブリオレ&特別塗装 たった1台だけ製造されたポルシェ911ターボ カブリオレ?

2025年10月1日

ドイツの中古車情報:このポルシェ911(930)は塗装だけで2万マルク(約175万円)かかった。販売者によると、この仕様でたった1台だけ製造されたとのこと。詳細はこちら!

一見、この「911ターボ」は他のGモデルターボと変わらないように見える:威圧的で、フラット。しかし、販売者によれば、この組み合わせはたった1台だけ製造されたそうだ。そして、ポルシェクラシックがそのことを確認したとのことだ。この「カブリオレ」は、特別塗装の「パールホワイトメタリック」と、リネン調のフルレザーを組み合わせた内装を採用している。どちらも1988年当時、非常に珍しい組み合わせだった。

この車は、1974年から1989年まで製造されたターボシリーズ「930」の最後のモデルの一つだ。1987年から、ポルシェは「ターボ」を初めて「カブリオレ」としても販売し始めた。最初は米国市場向けだったが、1988年からヨーロッパでも通常販売された。ここで紹介する車両は、1988年4月に初めて登録された個体だ。この車はもともと米国で登録され、その後、走行距離計がマイルからキロメートルに交換されている。現在の走行距離は75,254kmだ。

明るいリネン調のレザー内装は、販売者によれば、大部分がオリジナルのまま残っているとのこと。運転席のシートは張り替えられている。

ボンネットの下には、3.3リッターターボ水平対向エンジン(281馬力)が搭載されている。これは、930ターボの米国仕様車には典型的なエンジンだ。当時、欧州仕様車のエンジン出力は300馬力だったが、米国仕様車は排気ガス規制により、出力は低くなっていた。トランスミッションは、クラシックな4速マニュアルだ。当時の新車価格は約152,000マルク(約1,335万円)で、「ターボ カブリオ」は同シリーズで最も高価な量産モデルだった。

この個体の最初の所有者は、さらに多くのオプションを注文した。特別塗装だけで、1980年代末には20,000マルク(約175万円)の追加料金がかかった。

歴史あるコレクターズカー

販売者によれば、この車は事故歴がなく、オリジナル塗装、オリジナルのマフラー、オリジナルフロントガラス(車台番号入り)、マッチングナンバーが備わっているとのこと。レザー内装は平均以上の良好な状態で、運転席のシートは張り替えられている。ソフトトップとタイヤは新品だ。空洞部と下回りのシーリング処理も施されている。

装備には、電動ソフトトップ、アラームシステム、40%のディファレンシャルロック、ナビゲーション付き「ポルシェクラシック」ラジオが含まれる。チェックブックとオリジナルのウィンドウステッカーも付属している。

シャープなライン – 930ターボは、今日のソフトな印象の911とは対照的な存在として、今日でもその存在感を放っている。

逆輸入後、技術と外観に合計41,000ユーロ(約715万円)以上が投資され、最後に2024年3月にメンテナンスが行われた。DEKRAの鑑定書では、状態を2+と評価し、市場価値を225,000ユーロ(約3,935万円)と見積もっている。

クラシックな代表作

1988年製の「911ターボ カブリオレ」は、ポルシェが1980年代後半に性能と高級感を融合させた例だ。この車両は、記録された歴史、希少な装備、ほぼオリジナルの状態を保持している。この車両は現在、ミュンヘンの「KFZ Guggenberger Georg」で、154,930ユーロ(約2,710万円)で販売されている。これにより、「ターボ カブリオレ」の現在の価格は、歴史がはるかに浅い新車の「911」とほぼ同等となっている。

Text: Marie Milius
Photo: KFZ Guggenberger Georg