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【この初代911なんぼ?】驚くほど安く驚くほど悪い状態の「ポルシェ 911(ナロー)」でも一見の価値あり!

2025年9月14日

ドイツの中古車情報:1969年式のポルシェ911が24,000ユーロ(約420万円)という低価格である理由。ポルシェ911初代モデルの最低価格は70,000ユーロ(約1,225万円)だ。しかし、1969年式のこのお買い得車にはどのような事情があるのだろうか?

「Porsche 911 Urmodell」は、ドイツ語で「ポルシェ911の初代モデル」を意味する言葉であり、一般的には、1963年に発表された初期のポルシェ911(通称「901」)を指す。このモデルは、ポルシェのアイコン的なデザインの基礎を築き、現代の「ポルシェ911」の原型となった重要な車種だ。

1969年製の、保存状態のよい「ポルシェ911タルガ」の初代モデルをお探しの方は、少なくとも10万ユーロ(約1,750万円)程度の予算を用意しておく必要がある。それが難しい場合は、2つの選択肢がある。ポルシェは夢のままにしておくか、あるいは、あまり手入れされていない、コンディションがよくない個体を探すか、だ。

現在、この種の車の中で最も安価なものが、中古車市場で販売されている。その価格は驚くほど安く、その状態は驚くほど悪いものだ。

フロントバンパーは錆びていて、ヘッドライトのガラスが完全に欠けている・・・。欠陥のリストはすごく長いが、1969年製のポルシェ911 Eをこんなに安く手に入れるチャンスはめったにない!

ここでは、遠回しに言う必要はない。この「ポルシェ 911 E」は、非常に大規模な修理が必要だ。所有者は、この車が改造のベースとして非常に適しており、タルガルーフも良好な状態であると広告で強調しているが、もちろん、状態が悪い部品の方が明らかに多くなっている。

さらに、もうひとつの大きなマイナス点は、この「911」には現在エンジンが搭載されておらず、その状態で販売されていることだ。したがって、適切なエンジンを所有していない場合は、おそらく多額の投資が必要になるだろう。しかし、その購入価格が安いため、それは驚くことではない。なぜなら、売り手は、この納屋で見つかった車をわずか23,900ユーロ(約420万円)で売り出しているからだ。

このポルシェ911ナローにはエンジンがない!

この車を購入するには多くの作業が必要なので、最初はこの金額が高いと思われるかもしれないが、ほとんどの初期モデルは70,000ユーロ(約1,225万円)からなので、1969年式の「911」がこの価格帯で販売されていることは、どのような状態であっても、とにかく奇跡と言える。

この個体が興味深い理由

そして、この「911」が、その悲惨な状態にもかかわらず、なぜ興味深いのかという理由につながる。なぜなら、レストアのベースとして、ほぼすべてを自分で作業する(してもらう)ことができる「911」の初期モデルは、非常に珍しいからだ。自分で整備するのが好きなポルシェファンにとって、この1台は、ほぼ唯一無二のチャンスとなるかもしれない。

アルミホイールつき!

Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: AutoScout24/Privat