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【チューンナップM2】Alpha-Nがより多くのカーボン、より多くのダウンフォース、より多くのサーキット感覚で「BMW M2」をトラックツールに変身させる!

2025年9月13日

チューナー、「アルファN(Alpha-N)」のBMW M2チューニング。新しい「コルセ(Corse)」ラインにより、Alpha-NはコンパクトなMを真のトラックツールに変身させる。

標準のM2も、すでに本格的なコーナリングマシンだ。しかし、チューナーの「Alpha-N」はさらに上を目指している。「G87」向けの新しい製品ライン「Alpha-Nコルセ(Corse)」は、レースを念頭に設計されており、ほぼ完全にカーボンで構成されている。いくつかのエアロパーツと新しいタイヤに加え、エンジン出力も向上する予定だ。

レーシングカーのような感覚

ミュンヘン製の標準的な「M2」は、すでに公道レーサーのようなパフォーマンスを約束している。なぜなら、480馬力以上の直列6気筒ツインターボエンジンに加え、モータースポーツから着想を得たいくつかのコンポーネントや軽量構造部品が採用されているからだ。その例としては、カーボンルーフ、バケットシート、トラック用タイヤなどが挙げられる。「M2 CS」では、さらに一歩前進して、530馬力のパワー、0から100km/hまでわずか3.8秒の加速、Mドライバーズパッケージでは最高速度302km/hという性能を発揮する。では、さらに最適化できる部分はあるのだろうか?

GT3の雰囲気を醸し出すリヤ

常により良いものを追求する、それがラインバッハのチューナー、「Alpha-N」の信条だ。フロントには、シャーシに直接ボルトで固定されたコルセのフロントスポイラーが、強力なダウンフォースを生み出している。さらに、カナード、エアロブレード、新開発のベント付きフェンダーが、ダウンフォースと冷却効果を高めている。ボンネットも、2つの追加のエアアウトレットにより、狭い「M2」のエンジンルームから熱を逃がす役割を果たしている。

フロントアクスルでは、カナードとエアロブレードが20インチのAlpha-N-F-one鍛造ホイールを囲んでいる。

リヤも妥協のない仕様だ。強力なカーボンディフューザーが空気の流れを最適化し、調整可能なXXLサイズのカーボンGT3リヤウィングが最大限の安定性を確保している(黄色のM2)。それが過度だと感じる人は、より控えめなクラス3スポイラー(スペーサーとガーニーフラップ付き、青色のM2)を選べる。アンダーボディも手つかずのままではない。ここでは、カーボン製のカバーが空気の流れを滑らかにしている。「M2」が外観だけでなく、走行性能も納得のいくものになるよう、「Alpha-N」はオーリンズ製TTXサスペンションを採用している。さらに、F-One鍛造ホイール(フロント20インチ、リヤ21インチ)も装備されている。これにより、軽量化が図られ、アスファルトでのグリップ力がさらに向上している。

新しい「コルセ」ラインでは、顧客は調整可能なリヤウィングと、やや控えめなリヤスポイラーのいずれかを選択できまる。

「Alpha-N」によれば、「コルセ」ラインのコンポーネントの一部は、トラック仕様であるにもかかわらず、公式な車検を取得している。残念ながら、チューナーはどのコンポーネントが認証を取得しているかは明らかにしていない。大きなウィングは認証を取得していないと思われる。

3.0リッターS58のパワーアップ

「Alpha-N」はボンネットの下にも手を加えている。新しい「M2 CS」のソフトウェアは、3.0リッターのバイターボからさらなるパワーを引き出す。正確な数値は?現時点では発表されていないが、軽量化とダウンフォースの向上により、間違いなくより楽しいドライビングが保証されることは明らかだ。

チューナーが最終的にどれほどのパワーアップを実現できるかは、まだわからない。とはいえ、すでにすべてを手に入れていると信じている「M2」オーナーにとっては、このチューニングパッケージが、公道やサーキットでの走りをさらに磨き上げる最後の仕上げになるかもしれない。

Text: Nele Klein
Photo: Alpha-N